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うだつが上がらない底辺サラリーマンが今月読んだ6冊の本(4月編)

29歳どこにでもいるサラリーマンが今月読んだ本を紹介します。
先月まで本をほとんど読んでいなかったのですが、知り合いに紹介された1冊を読んだことをきっかけに本を読む楽しさを実感し、どんどん読むようになりました。
せっかくなので読んだ本を記録していこうかなと思ってます。
もし皆様も読んでみたいと思っていただけたら幸いです。

これまで読書をほとんどしてこなかったのでまとまりのない駄文となっていることご容赦ください。

1.失敗の本質
著者:戸部良一 寺本義也 鎌田伸一 杉之尾孝生 村井友秀 野中郁次郎

1984年出版の本をふとしたきっかけで読むことになりました。
第二次世界大戦における日本軍が敗戦した理由を分析した本です。
日本軍が敗戦した理由が、今私が所属している会社にも当てはまり過ぎて、読んでる途中から気分が悪くなりました。
日本軍が負けた理由は、
・戦略よりも戦術を優先した
・意思決定に人情を入れた
・科学的知見よりも経験を重視
・縦割り組織で変化が出来ない
・現場の意見よりも上層部が決めたことが優先される
などなど・・・・

今の日本の組織にも当てはまることが多くあります。
戦後75年以上経っても変わらない日本の組織。
今所属している会社がこの本で描かれている失敗を引きずり続けている、典型的な日本的な組織で、「このままこの組織にいていいのか」と頭の中がぐちゃぐちゃになってしまいました。今でもそれでも悩み続けてます。
内容は学術書なので読むのに1か月かかりましたが、この本を読み切れたことが自信になったのと、本を読むことで悩みの答えも新しい悩みの種も生まれることの楽しさを感じて本を読むぞ!と決めました。

2.数値化の鬼 ――「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法
著者:安藤 広大

「このままじゃだめだ!The日本の失敗組織に染まってしまうと10年後の社会で取り残される人材になってしまう!」
と思い、まずは客観的に物事を判断できるようになろうと思いこの本を読みました。

「識学」というコンサルティング会社を経営している著者が、仕事に対してすべて数字で評価する。
数字がない目標は意味がないし、評価が俗人的になってしまう。

失敗の本質でも言われていた日本軍が敗戦した理由と同じだ!
日本の失敗は現代でも本になるくらい本質が変わっていないのか。。。
より悩みは増えるばかりです。。。

3.世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考
著者:深井 龍之介

数値の本を読んで、過去に起こった失敗を改善できずに現代まで続いていることが多すぎる。
現代人が悩んでいることは過去の偉人も同じ悩みを持っていたはずだろうなと思っていた時に、まさに!という本が販売されていた。

アワードを受賞する有名歴史ポッドキャスト「coten radio」をされている株式会社cotenの社長深井さんが出した本。
ポッドキャストは何度か聞いたことがあったのですが、深井さんはとにかく本を読んで知識がとてつもない。
年齢はあまり変わらないのに、底辺サラリーマンの私とは全く違う。
という劣等感を抱きながらこの本を読んでみました。

歴史の聖人・偉人と呼ばれるチンギス・カン、孔子、キリスト、ガンディー、カーネル・サンダース、ヘレン・ケラー等々が歩んできた人生を通して、今の我々がどうあるべきかを問いかけてくれます。

この本を読み終えた私は、悩んでいても無駄だし、今この瞬間に存在しているだけでいいんだ、将来どうなるかなんて誰にもわからない
今や世界的に偉人として評されている人たちが若いころは今の私と変わらないような過ごし方をしていたんだと思い、少しだけ心の靄が澄んだ気がしました。

4.鎌倉資本主義――ジブンゴトとしてまちをつくるということ
著者:柳沢 大輔

本を読んだことをきっかけにcoten radioを聞き始めたらちょうどポスト資本主義の話をしていて、その中で紹介されていた一冊。
(余談ですが、ポッドキャストは2.5倍速で聞いてます)
今の失敗の本質を引きずったままの人間だと10年後の変化された社会にはついていけないと思っていたところでちょうど新しい資本主義、ポスト資本主義に関する本が紹介されていたので購入しました。

私自身が元々ド田舎出身で、地元に大学がなくて地元を離れてそのまま都会で就職した人間で、いつかは地元に帰りたいとは思っています。
でも地元には仕事がないしどうせ無理だろうなとは思っていました。

GDPという指標が限界を迎えつつ、SDGsが必要だというような時代への過渡期にいるのが今の私たちだと思います。
この「鎌倉資本主義」が提唱しているのは、
・地域経済資本 財源や生産性
・地域社会資本 人のつながり
・地域環境資本 自然や文化
の三つからなる「地域資本」がこれからの時代は必要だということです。
鎌倉では実際に、地域資本を中心に、特に地域社会資本である人のつながりを中心に経済が回っています。
これは私の地元でも同じことを再現できるのではないかと思えました。

5.図解 コンサル一年目が学ぶこと
著者:大石 哲之

ここまでの本は全部Kindleで新品を購入していたのですが、底辺サラリーマンの私にとっては月に何冊も買えるほど給料は多くありません。
少しでも出費を減らしたい、けど新しい本を読んで新しい知識を入れたいということからPrimeReadingで無料で読めるこちらの本にしました。

この本は以前からPrimeReadingで読めるのでビジネスホンのランキング上位になってますのでご存じの方も多いかと思います。

書いてあることを簡単にまとめると、
ファクト(数値)で話す、PDCAを高速で回す、本質が何かを見極める、
仮説をもって取り組む、スピードも質も求める
そんな感じです。

ここでも一冊目に読んだ『失敗の本質』であげられている日本軍が負けた理由と通ずる点が出てきます。
他の本を読めば読むほど、どうして40年近く前に出版された本が今でも売れているのかがわかっていきます。
これから何か本を読もうと思う方におすすめの一冊は『失敗の本質』につきます。

6.たった1つの図でわかる! 図解経済学入門
著者:高橋 洋一

本を読むことで、新たな学びを受け取ることが出来るたのしさを30歳手前にしてようやく気づいたんですが、とあることに気づいてしまいました。

「教養がない」

地方の中流大学経済学部を卒業して、従業員150名規模の中小企業で底辺を這いつくばっている私に今足らないのは「教養」だと気づきました。
本を読んで自分なりに今後の生活にどう活かそうか考えるのですが、表面的な部分で考えとどまってしまっていると感じてしまったのです。
無駄になるかもしれませんが30歳になるまでに闇雲にいろんな本を読んで教養を身につけていこうと決めました。

次に読む本を何にしようか考えた時におなじみのPrimeReadingを検索し、見つけた一冊がこの本です。(前置きが長くてすいません)

著者はテレビでよく見かけるので名前は知っていて、予想がすごく当たるおじさんだなくらいにしか思ってなかったです。
一応なんちゃって経済学部卒業なので学生時代に勉強したはずなので、復習の意味も込めて読んでみました。

「需要と供給」の関係さえ理解できれば経済学は学べるという内容です。
国の金融政策だろうと、待機児童問題だろうと、TPPのことだろうとすべて「重要と供給」のグラフを用いれば説明出来るんです。

この本を通じて、物事を理解する時に本質にある理論といかにシンプルに捉えるかが重要だなと感じました。(感想が小学生レベル)
需要と供給なんて中学の社会の授業でならぶような言葉ですが、それで世の中の経済学が説明できるし、その事実を知らない人が多くいるという事実。

「教養がまだまだ足りない!」
その思いが強まった次第です。


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