SUZU

私なりの”社会人マニュアル”を書いています。

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最近の記事

他人に関心がない人2

前回からの続きです。 他人に関心がない人がそうなってしまう理由を考えてみます。 本当は認められたいと思っている ここで一度、大先輩の立場になって考えてみましょう。 他人に関心がないと思ってしまうのは、「他人より自分を気にしてほしい」と思うからではないでしょうか。 睡眠や食事と同じように、誰もが持っている自然な感情であり、他者に自分を認めてもらいたいという承認欲求なのです。 他人に関心がない人は、「他人の話を聞くより自分の話を聞いてほしい」、「他人より自分を見てほし

    • 他人に関心がない人1

      金型屋といっても、金型製作以外にも様々な業務があります。 それは事務的なことだったり、社外とのやり取りだったり様々です。新入社員として入社したての頃は、業務のほぼ100%が金型製作にまつわるものでしたが、配属の兼務があったり、新規事業もあったりで、いつしか金型を作る以外の仕事も担当するようになりました。 といっても、自分の席は現場の一角にあったので、金型以外の仕事に就いて考えている時でもその席に座っていました。 すると、大先輩から「今、忙しいのか?」と声をかけられました

      • ミス・不良・修正

        人は誰しもミスを起こします。いくら気を付けたつもりでも、思わぬところで失敗してしまうことがあります。 ミスを防ぐには、この「つもり」にどれだけ気を払うかだと思います。 ですが、どれだけ気を付けてもミスをこの世から撲滅することはできません。 ミスをしてしまった場合、「いつ」「どこで」「誰が」「どんな」ミスをした、ということよりも、原因を明確にしてそこからどのようにリカバリーするか、ということを今後にどう生かすかの方が大切だと言われます。 確かにその通りだとは思いますが・

        • 毎朝の指差呼称

          安全確認ヨシ! 品質確認ヨシ! 報連相ヨシ! 毎朝繰り返し行われていた指差呼称です。 朝礼司会者の後に続いて、全員で声を出します。途中から朝礼司会者を全員でローテーションにしたり、今週のスローガンのようなものを決めて拳を挙げながら叫ぶということもありました。 そんな毎日していた指差呼称。その意味を考えてみたいと思います。 安全確認ヨシ 危険が伴う作業を行うには、入念な確認が大切です。入社したばかりの頃、工場勤務をしていくにあたって、クレーンや玉掛けの資格を取得し

        他人に関心がない人2

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          一発逆転をつくらない

          前回は品質について考えてみました。 どこの会社も品質にはこだわっていたり、さらなる高みを目指して邁進すると思います。私が勤めていた会社も確かに良いものを作ろうとしていました(していたはずです) しかし、何故かいつも品質向上を目指すどころではなく、 逆転を目指さなければならない状況に陥っていました。 詳しく書くと、いつも納期に追われすぎていて”ここまでしかやれない・・・”と思いながら出荷したり、無理難題が現場に押し付けられたり・・・。 とにかく目の前の仕事を捌くことに

          一発逆転をつくらない

          品質について

          金型屋に勤めておりましたので、金型を例に品質について考えてみたいと思います。 例えば、「金型の品質とは?」と聞かれたとします。 新人の頃は全く答えられませんでした。それなりに経験してからは、新人の頃よりは明確に答えられます。何故なら、仕上げの精度や寸法公差など、技術的な品質を指しているとわかるからです。 しかし、この会社の品質は?と聞かれると・・・ さっぱりわかりませんでした。 何故かといえば、理由は2つあると思います。 ①品質に関する基準がない 端的に言えば「

          品質について

          職場の空気

          ここからは、実際に働いていて感じたことや、起きた出来事に対して考えたことを中心に書いていきたいと思います。 まずは、職場の空気について 私が在籍していた会社(金型屋)は、社員の動機づけのため様々な策を講じてきました。私が入社する前から行われていたそうで、在籍していた3年弱の間でも何度か組織が変わったり、新たな制度が発表されたりしました。 例を挙げるならば、グループリーダー制度。 金型はいくつかの製造工程があります。主に設計やプログラムを考えるチームと現場で実作業を行う

          職場の空気

          学び続ける

          試験勉強中に、あと何回試験を受けたら学生を卒業できるのだろうかとか、社会人になったらもう勉強しなくていいんだ・・・と、その場の苦しさから逃れたいあまり、早く大人になりたいと思った経験はありませんか? そんな私ですら、社会に出たらもっと勉強しなければならない 勉強し続けなければならないと今は感じています。 学生時代とは学びの質が違うのだと思います。 義務感を感じていたかつての勉強ではなく、生活に潤いを与え、社会人として生きていくための事柄を学ぶ機会と考えたいと思っていま

          学び続ける

          価値観について

          価値観は人それぞれ違いますし、違って当然だと思います。 今回は、価値観を考える為、お金を例にして考えてみます。 私たちが生きていくためにはお金が必要です。 それは当然周知の事実ですが、 ではお金を得るために私たちは働いているのでしょうか。 考察の過程を省いて結論から言えば、答えはYesです。 ・・・しかしなんだかしっくりきません。道理的に納得いかないです。 もう少し詳しく書くと、自分の中で働いた対価としてお金を頂くのか、お金の為に働くのか、によって価値観が全く違

          価値観について

          働くということ

          例えば、最初のお給料が振り込まれた日を考えてみます。 ある人は「働くってこういうことなのかな・・・」と働くことの意味を呆然と実感するかもしれません。 私の場合、最初の給料が振り込まれた時、嬉しさと同時に「ずっとこうやって生きていくんだ・・・」と何故か呆然としたことを覚えています。 働くことによって得られるお金で日々の生活を営む。 もし働けなくなったら、生きていくことが出来なくなってしまうのだろうか・・・ 働くということについて考えることは、生きることに直結するとても

          働くということ

          ちょっとだけせんぱいより

          新人の頃感じた、不安や焦り。 それは技術の未熟さだけではなかったように思います。 先輩たちにとったら当たり前と思われることでも、悩んだり考えたりしてしまいます。 その時に、ただ悩みに打ちひしがれて塞ぎ込んだまま、やがて何も考えなくなってしまったら・・・ その先に待っている自分は・・・。 自分の理想像そのものにはなれなくても、いつかどこかで挫折してしまうことがあったとしても、まだ駆け出しの新人の頃にその歩みを止めてしまうことはもったいないことだと思います。 このマニ

          ちょっとだけせんぱいより

          学生と社会人の違い3

          前回の続きです。 ⑤プライベートの時間でライバルに差をつける  平日は自分も周りも皆、会社の業務を遂行することを考えています。だからこそ、プライベートの時間に自分がどれだけ努力出来るかがライバルに勝つポイントである、ということだそうです。 金型屋にいた頃、正直これは特にピンと来ませんでした。 何故なら、ライバルという存在を意識することがあまりなかったからです。 ただ、プライベートの時間をどう過ごすかという部分に着目すると、毎日1時間勉強する人としない人との間には確か

          学生と社会人の違い3

          社会人と学生の違い2

          前回の続きです。 ③最終的にはすべて自分で決めなければならない  社会人は何かを決める時、親や友達に助けを求める余裕はなく、「自分で決断することは自ら退路を断つことである」ということだそうです。 確かに、自分自身に確固たる覚悟がないと決断できない、というできないというのは理解できますが、理想論と感じてしまいます。 (正直初めて見たときはなんというか・・・圧倒され、私は社会人とは言えないのかも・・・と思いました。) 会社を見渡すと、実際にはこれとは逆のことが起きていな

          社会人と学生の違い2

          学生と社会人の違い1

          ある時 とあるサイトで、学生と社会人の心構えについて説明されていたのを紹介してもらいました。それを聞いて考えたことを書いていきたいと思います。 ①社会人は精神的にも経済的にも自立しなければならない  そのサイトでは、「親から経済的に自立できない限り精神的にも自立できない」、「自立しない限り生きていくことに真剣に向き合えるわけがない」としています。 その結果「生きることに真剣に向き合わないと将来の夢は見えてこない」と説いています。 確かに間違っていないです。自立は大人

          学生と社会人の違い1

          学校から社会へ

          学校に通っていた時、つまり学生だった時に 学校の何が大切なんだろう・・・と考えたことはありますか? 私は毎日の勉強、宿題、部活に追われていて、正直そんなことを考えたことはありませんでした。 社会人になり、先輩になり、 後輩を迎える立場になって、その当時のことを振り返ってみると 実は「毎日ちゃんと学校へいく習慣を身につける」という至極当たり前のことをただやる練習だったのではないかと思うのです。 毎朝起きて学校に通うことは当たり前だから気が付かなかったのかもしれません

          学校から社会へ

          一年生だった時のこと

          大学を卒業し、新社会人として入社したばかりの頃は、とにかく言われたことに取り組むのが精いっぱいでした。 聞いたことのない言葉や、緊迫した状況の中で、指示を正確に聞き、応えていくことで仕事を覚えようと必死でした。 そして一年が過ぎ周囲を見渡す余裕ができた頃、 この会社にはマニュアルが存在しないことに気が付きました。 中でも、マニュアルがない状況で私が特に悩んだことは、 自分は金型技術者以前である ということでした。 金型の成り立ちや技術を身につけて、早く役に立ちたい

          一年生だった時のこと