職場の空気


ここからは、実際に働いていて感じたことや、起きた出来事に対して考えたことを中心に書いていきたいと思います。



まずは、職場の空気について

私が在籍していた会社(金型屋)は、社員の動機づけのため様々な策を講じてきました。私が入社する前から行われていたそうで、在籍していた3年弱の間でも何度か組織が変わったり、新たな制度が発表されたりしました。


例を挙げるならば、グループリーダー制度。

金型はいくつかの製造工程があります。主に設計やプログラムを考えるチームと現場で実作業を行うチームに分けられますが、私のいた会社は、それを更に細分化し、約5つのグループに分けていました。

グループリーダー制度はそのグループごとにリーダーを設け、リーダーはグループ内の工程管理や進捗把握などを行う役目となっていました。

これは私の入社前からあった制度で、微細な組織変更はありましたが組織のベースとなっていました。


もうひとつ挙げておきたい例があります。ホラクラシー制度です。

・・・ホラクラシー制度という言葉、ご存知でしょうか?

私は社長からこの制度を導入すると説明があるまで知りませんでした。

ホラクラシー制度とは、上下関係がなく横のつながりで成り立つ自立的な組織のことです。リーダーや部下がなくなり、役職もなくなり、個々人が役割を見つけて仕事にあたります。(この制度そのものについてはまた後程書きたいので、ここでは深く書かないことにします)

先ほど紹介したグループリーダー制度とは真逆の組織です。ある時この制度を導入すると発表がありました。


このような制度。私たち社員は社長からこのようにしていくと発表された場合、基本的には従うしかないですよね・・


では社長を含めてこのような制度や組織を導入していくと決めた人たち(一般的には”上の人”と言うことが多いでしょうか)はどう考えているのでしょうか。

もし私がその立場であるなら、この制度が長期的に継続するかどうかをまず確かめます。

一時的に会社の雰囲気が盛り上がり活気づけられることよりも、長期的に続けることができるかどうかということを重視するべきだと考えます。

何よりも継続してやってみないことには結果は見えないからです。


しかし、その当時会社を支配していたのは「サンナネンダ」の雰囲気でした。

はじめて聞く言葉だと思います。

詳しい意味はのちほど改めて触れますが、このような組織や制度を提示してくる経営側に対して、論理的・経験的に説明することができず

「いうだけ無駄だから、従っておくしかない」「ま、いいか」となってしまうのです。



「サンナネンダ」

という一種の無力感をあらゆるところに感じました。


”今日はやる気が出ないな~”という日常的にあるような気の抜け方ではなく、組織全体会社全体から漂う無力感・無気力感です。

「サンナネンダ」については解説も含めてまた触れたいと思います。