他人に関心がない人2
前回からの続きです。
他人に関心がない人がそうなってしまう理由を考えてみます。
本当は認められたいと思っている
ここで一度、大先輩の立場になって考えてみましょう。
他人に関心がないと思ってしまうのは、「他人より自分を気にしてほしい」と思うからではないでしょうか。
睡眠や食事と同じように、誰もが持っている自然な感情であり、他者に自分を認めてもらいたいという承認欲求なのです。
他人に関心がない人は、「他人の話を聞くより自分の話を聞いてほしい」、「他人より自分を見てほしい」ので、他人に関心を持つヒマ(余裕)がないのではないでしょうか。
単独行動が多い
金型屋に話を戻します。
金型製造の仕事は、金属の塊の運搬・削り・仕上げにいたるまで、基本的に担当があり、実際の作業はひとりで行うことが多いです。
一緒に作業する仲間がいないわけではありませんが、各自に割り当てられた作業の積み上げによるウォーターフォール製造によって成り立っているので、基本的に一人で作業することが当たり前になっています。
ひとりで作業すること自体に問題はないと思うのですが、
「ひとりでするほうが、自由にできるし口出しされないからいい」という空気を感じました。この単独行動が生み出す空気にも、他人を寄せ付けないものを感じます。
それぞれが自分の役割を持ち、支え合いながら仕事を進めているとはどうしても思えませんでした。
覚えられない
「あの時、言ったよね?」「え、そうだっけ?」
他人に関心がない人は、自分が興味あること以外はすべて記憶の範疇外になります。悪気があってやっているわけではなく、本当に関心がないから覚えられない・・・それだけなのです。
現場での仕事は常に工程変更、特急の仕事のオンパレードでした。書かれていることや、昨日聞いたことが古い情報だったりするので確認が必須なのですが、その際にも上司が指示内容を忘れていたことがあり、頭を抱えた記憶があります・・・。
聞いているフリして聞いていない
他人に関心がない人は、人の話を真面目に聞いているように見えて、実は頭の中で違うことを考えているのではないでしょうか。
相槌こそ打ちますが、意見を求められると詰まります。私は、断片的にしか人の話を捉えていないからこそ起きるのではないかと思っています。
一方で、自分がしゃべりたい場面になると、ここぞとばかりに思ったことをしゃべり倒します。自分の話を相手がちゃんと聞いていなくてもお構いなしです。ただ相手に伝えたいだけなのです・・・。
こう考えてみると、ただ他人はどうでもいい!というよりは、自分のことを優先して考えてしまう結果、他人に興味を持つ余裕がなくなっているような気がします。
誰しもそれぞれうまく人付き合い出来ない時はありますが、こういった部分を全面的にさらけ出してしまっては、組織で生きていくことはちょっと難しいと思ってしまいます・・・。