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すべて独り言に…

長男を育ててきて
必死でやったこと…
それは、話しかけること。

長男が小さいころは
とにかく一生懸命話しかけていた。
散歩に行くと…
「車だよ~」
「犬がいるね」
「天気がいいね」
などなど…

まぁ、返事は一切ないですが…

私は人に何か伝えたい
と思うタイプではなかった。
長男の障害がわかって
何かを伝えたいって、
こういう気持ちなのか…と初めて知った。

笑ってしまうくらいの一方通行
私と長男の散歩は
常に私が独り言を言っている状態。

それでも、頑張ってテンションをあげて
楽しそうに話しかけていた…

長男をいろいろな場所にも連れて行った
まだ新生児の娘も連れまわし…
水族館にいったり、動物園に行ったり
何か刺激になって、
普通に近づけるのではないかと思って…

どんなに一生懸命やっても
長男の様子は変わらない…
焦りがあったり、不安があったり…

そんな時に
病院の先生に言われた言葉
「すべて親の自己満足なんですよ」
「親が後で後悔しないように」
と…

なるほど…
確かにそうなのかもしれない…と
その時は納得した。
でも、それと同時に
「長男の障害がなくなることはない…」
という事実。

生まれつきの脳の機能だから…
ということは十分にわかっているのに
「もしかしたら…」
という思いが消えない。

同じような障害の子を持つ母親が
「片思いみたいだよね…」
と言っていた。
こんなに思っているのに…一方通行…

完全に無視される片思い…
もう諦めるしかない…(;^_^A

そんな風に思ってから
独り言のようになっていた散歩は…
無言の散歩に…。

今は一緒に歩くことも減りましたが
独り言ではなくなりました。
返事はしてくれる…
そして、
方向音痴の私の道案内も( *´艸`)

書き出しをやって
記憶力は普通にあるということ
簡単な質問は理解している
ということはわかった。

「伝えたいと思う気持ちが少ない」と…
療育の先生からは言われていたけれど
伝えたいと思う気持ちがある
ということもわかった。

記憶力があって、質問も理解してて
伝えたい気持ちはある…
これって…普通よね…
むしろ、
伝えたい気持ちがほぼなかった私のほうが
問題ありだったんじゃないのか?
と、最近思う。
障害って何なんだろう…


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