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勉強により知と記憶を拡張する機関。分子生物学,薬理学,有機化学,漢方医学,バイオインフォマティクス ,ケモインフォマティクス,情報工学,数学,物理学,経済学,歴史,音楽理論など,順次追加予定

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(あと1週間)9/25学術バーQのイベント『ふたご研究BAR:双生児をめぐる学術小噺4選』にWriter Rinkaが登壇します

今回は,双子研究やエピジェネティクスについておすすめの本をいくつか紹介する。予習をしたい方はご参考までに。 仲野 徹『エピジェネティクス――新しい生命像をえがく (岩波新書)』 レベル感としてはほぼ分子生物学の教科書と同じで,エピジェネティクスという現象の基本(生物学的な見方)を知るだけなら本書で十分理解できる。 ネッサ キャリー『エピジェネティクス革命』 エピジェネティクスの生物学的基礎を物語形式で記述した本,非生物系の人は本書で手掛かりを掴むのも良いと思う。丸善出

    • 書記が哲学史やるだけ#5 古代ローマの哲学,プラトン主義,新プラトン主義

      問題 解説(1)誤り:ルキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca,紀元前1年頃 - 65年4月)は,ユリウス=クラウディウス朝時代のローマ帝国の政治家・哲学者・詩人であり,古代ローマ時代の後期ストア派,またラテン文学の白銀期における著作を残した。 マルクス・トゥッリウス・キケロ(Marcus Tullius Cicero, 紀元前106年1月3日 - 紀元前43年12月7日)は,共和政ローマ末期の政治家・文筆家・哲学者であり,『義務について

      • 書記の読書記録2024.8.24『よくわかる法哲学・法思想[第2版] (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)』『図説人体寄生虫学』

        1深田三徳,濱 真一郎(編集)『よくわかる法哲学・法思想[第2版] (やわらかアカデミズム・〈わかる〉シリーズ)』のレビュー レビュー法を知る上で基盤となる法哲学・法思想について,歴史を簡単に振り返った後に実際の問題を1つずつ概観する。 もくじはじめに  第1部 法思想・法哲学の歴史 introduction 法思想・法哲学の歴史 Ⅰ 近代以前の法思想・法哲学  1 古代ギリシア・ローマの法思想・法哲学  2 正義論の体系化:アリストテレス  Column 「正義」と

        • 書記が哲学史やるだけ#4 ヘレニズム哲学

          問題 解説(1)誤り:ヘレニズム哲学 (Hellenistic philosophy) は,西洋哲学史においてヘレニズム時代すなわち前4世紀末から前1世紀までのギリシア哲学を指す。ヘレニズム時代初めには,ソクラテスの弟子を始祖とする小ソクラテス学派としてキュニコス派・キュレネ派・メガラ派が台頭した。 キュニコス派は,アンティステネス(Ἀντισθένης,紀元前446年 - 紀元前366年)を開祖とし,人生の目的とは自然に与えられたものだけで満足して生きることにあると唱え

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          書記の読書記録2024.8.23『ギリシア・ローマ神話を知れば英語はもっと上達する (講談社パワー・イングリッシュ)』

          西森 マリー『ギリシア・ローマ神話を知れば英語はもっと上達する (講談社パワー・イングリッシュ)』のレビュー レビュー英語の言い回しでよく出てくる神話関連の用語をまとめた本,英語の本としては控えめな分量。 もくじ1 神々の系譜(ティタン族とその子どもたち;オリュムポスの神々;ギリシア神話の神々;ローマ神話の神々) 2 神話の物語世界(ミノタウロスをめぐる物語;トロイア戦争;オデュッセウスの世界;神話の世界の英雄たち;ギリシア神話の悲劇;怪物と巨人と神話上の動物;愚かな王た

          書記の読書記録2024.8.23『ギリシア・ローマ神話を知れば英語はもっと上達する (講談社パワー・イングリッシュ)』

          書記が哲学史やるだけ#3 アリストテレス

          問題 解説(1)誤り:アリストテレス(Ἀριστοτέλης,前384年 - 前322年)は,古代ギリシアの哲学者であり,人間の本性が「知を愛する(φιλοσοφία)」ことにあると考えた。アリストテレスは、「論理学」があらゆる学問成果を手に入れるための「道具」(Όργανον)であることを前提とした上で、学問体系を「理論」「実践」「制作」に三分し,理論学を「自然学」「形而上学」,実践学を「政治学」「倫理学」,制作学を「詩学」に分類した。 (2)正しい:アリストテレスの自

          書記が哲学史やるだけ#3 アリストテレス

          書記の読書記録2024.8.22『無対象の世界 (バウハウス叢書 11)』

          カジミール マレーヴィチ(訳:五十殿 利治)『無対象の世界 (バウハウス叢書 11)』のレビュー レビューセザンヌ主義・キュビズム・未来派と比較したシュプレマティズムの立ち位置などの表明。 もくじ第1部 絵画の付加的要素の理論序説 第2部 シュプレマティズム 1926年の未公刊ロシア語版原文翻訳 本記事のもくじはこちら:

          書記の読書記録2024.8.22『無対象の世界 (バウハウス叢書 11)』

          書記が哲学史やるだけ#2 ソフィスト,プラトン

          問題 解説(1)誤り:ソフィスト(Σοφιστής)は,古典期ギリシア(前5世紀から前4世紀頃)のアテナイを中心に活動した,金銭を受け取って徳を教えるとされた弁論家・教育家の総称である。 プロタゴラス(Πρωταγόρας,紀元前490年ころ - 紀元前420年ころ)は,古代ギリシアの哲学者,ソフィストの一人であり,「人間は万物の尺度である」と認識の相対性を主張する相対主義を唱えた。 ラムヌースのアンティポン(紀元前480年 - 紀元前411年)は,アッティカのラムヌー

          書記が哲学史やるだけ#2 ソフィスト,プラトン

          書記の読書記録2024.8.21『テンプレート式 理系の英語論文術 国際ジャーナルに学ぶ 伝わる論文の書き方 (ブルーバックス)』『実験医学増刊 Vol.37 No.20 シングルセルゲノミクス〜組織の機能、病態が1細胞レベルで見えてきた!』『入門オルタナティブデータ---経済の今を読み解く』

          1中山 裕木子『テンプレート式 理系の英語論文術 国際ジャーナルに学ぶ 伝わる論文の書き方 (ブルーバックス)』のレビュー レビュー英語論文のうちタイトルとアブストラクトについて,テンプレートを用意しつつ適切な英語表現の例を示す。最後には機械翻訳ツールによる文章の添削も行なっている。 もくじ第1章 論文タイトルとアブストラクトの役割 第2章 陥りやすい難解な文構造 第3章 ありがちな基本の不具合 第4章 気付きにくい不適表現 第5章 最適なキーワードの配置―テンプレート1

          書記の読書記録2024.8.21『テンプレート式 理系の英語論文術 国際ジャーナルに学ぶ 伝わる論文の書き方 (ブルーバックス)』『実験医学増刊 Vol.37 No.20 シングルセルゲノミクス〜組織の機能、病態が1細胞レベルで見えてきた!』『入門オルタナティブデータ---経済の今を読み解く』

          書記が哲学史やるだけ#1 初期ギリシア哲学

          今回から西洋哲学史を1周してみる。 問題 解説(1)誤り:ミレトス学派(Milesian school)は,紀元前6世紀に生まれた初期の自然哲学の学派で,エーゲ海に面したアナトリア半島にあるイオニア人の都市国家ミレトスの自然哲学者であるタレス・アナクシマンドロス・アナクシメネスの3人を総称したもの。 タレス(Θαλής,紀元前624年頃 - 紀元前546年頃)は,古代ギリシアの哲学者・数学者であり,イオニアに発したミレトス学派の始祖である。タレスは,万物の根源(アルケー

          書記が哲学史やるだけ#1 初期ギリシア哲学

          書記が哲学史やるだけ#0-1 もくじ(古代・中世)

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          書記が哲学史やるだけ#0-1 もくじ(古代・中世)

          書記が哲学史やるだけ#0 全体のもくじ

          1-古代・中世 本記事のもくじはこちら:

          書記が哲学史やるだけ#0 全体のもくじ

          書記の読書記録2024.8.20『美学の練習』『図像の哲学: いかにイメージは意味をつくるか (叢書・ウニベルシタス)』『楢山節考 (新潮文庫)』

          1津上 英輔『美学の練習』のレビュー レビュー美学の成り立ちから現代に至るまでの考え方を学べる教科書,題名以上に手軽に読みやすい入門書だと思う。 もくじガイダンス 講義の前に 第1部 美とは何か 第1講 快の一種としての美  第1節 美の定義  第2節 美と快  (1)快とは何か  (2)積極的快と消極的快  (3)美と他の快  (4)美の快はどこから来るか  第3節 美的判定の主観性と客観性  (1)美的判定の主観的普遍性  (2)美の客観的説明方式  (3)美の主

          書記の読書記録2024.8.20『美学の練習』『図像の哲学: いかにイメージは意味をつくるか (叢書・ウニベルシタス)』『楢山節考 (新潮文庫)』

          書記の読書記録2024.8.19『シングルセル解析でなにがわかるか (DOJIN BIOSCIENCE SERIES 34)』『美学への招待 増補版 (中公新書)』『概説 西洋哲学史』『新しく学ぶ西洋哲学史』

          1竹山 春子,細川 正人(編集)『シングルセル解析でなにがわかるか (DOJIN BIOSCIENCE SERIES 34)』のレビュー レビューシングルセル解析の原理と応用,並行するイメージングについていくつか話題を取り上げた本。シングルセル解析そのものよりは周辺領域の解説が多め。 もくじ【Part1 シングルセル解析を支える細胞操作と計測技術】 1章 マイクロ流体を利用した細胞操作・計測技術 2章 希少細胞を標的としたシングルセル解析技術 3章 マイクロドロップレット

          書記の読書記録2024.8.19『シングルセル解析でなにがわかるか (DOJIN BIOSCIENCE SERIES 34)』『美学への招待 増補版 (中公新書)』『概説 西洋哲学史』『新しく学ぶ西洋哲学史』

          書記の読書記録2024.8.18『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

          千葉 雅也『勉強の哲学 来たるべきバカのために』のレビュー レビュー一時期話題に上がった本で,「勉強」を哲学的に考察した啓蒙書のフリをした,ドゥルーズなど現代フランス思想の導入となる入門書である。勉強法云々については,勉強をしている人ならばすでに実践している内容であろう。 もくじ第1章 勉強と言語―言語偏重の人になる(勉強とは、自己破壊である;自由になる、可能性の余地を開く ほか) 第2章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス(自由の余地は、「浮いた」語りに宿る;ツッコミ=ア

          書記の読書記録2024.8.18『勉強の哲学 来たるべきバカのために』

          書記が美術史やるだけ#33 20世紀後半の美術-2

          問題 解説(1)正しい:コンセプチュアル・アート (Conceptual art) は,1960年代から1970年代にかけて世界的に行われた前衛芸術運動で,アイデアまたはコンセプトを最重要視してそれ自身を作品とした。そのルーツは1910年代のマルセル・デュシャンによるレディ・メイドに遡り,1950年代のネオダダ運動においてデュシャンが再評価されたことで始まっていった。 ジョセフ・コスース(Joseph Kosuth, 1945年1月31日 - )は,アメリカのコンセプチュ

          書記が美術史やるだけ#33 20世紀後半の美術-2