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書記が哲学史やるだけ#12 啓蒙思想

問題


解説

(1)正しい啓蒙思想(Enlightenment)とは,理性による思考の普遍性と不変性を主張する思想であり,17世紀後半にグレートブリテン王国で興り、18世紀のヨーロッパにおいて主流となった。

シャルル=ルイ・ド・モンテスキュー(Charles-Louis de Montesquieu,1689年1月18日 - 1755年2月10日)は,フランスの哲学者であり,『法の精神』で政治権力を立法・行政・司法に三分割する「分立論」を提唱した。

(2)誤りヴォルテール(François-Marie Arouet,1694年11月21日 - 1778年5月30日)は,フランスの哲学者・文学者・歴史家であり,『カンディード』ではライプニッツ流の最善説を批判した。

ドゥニ・ディドロ(Denis Diderot,1713年10月5日 - 1784年7月31日)は,フランスの哲学者・美術批評家・作家であり,ジャン・ル・ロン・ダランベール(Jean Le Rond d'Alembert,1717年11月16日 - 1783年10月29日)とともに百科全書を編纂した。

(3)正しいジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques Rousseau, 1712年6月28日 - 1778年7月2日)は,主にフランスで活躍した哲学者・政治哲学者・作曲家である。著書『人間不平等起源論』では,人間の間の不平等は「自然状態」の産物ではなく「社会状態」の産物であり,自然法の要請に従ってその社会的不平等は是正されなくてはならないと主張した。また『社会契約論』では,自然状態から社会の成立原理を明らかにして,人民主権など民主主義理論に基づく社会契約説を説いた。

(4)正しいクリスティアン・トマジウス(Christian Thomasius,1655年1月1日 - 1728年9月23日)は、「ドイツ啓蒙主義の父」と呼ばれるドイツの哲学者・法学者であり,『神法学提要』などの著作で知られる。

クリスティアン・ヴォルフ(Christian Wolff,1679年1月24日 - 1754年4月9日)は,ドイツの哲学者・近世自然法論者であり,ライプニッツの表象概念を基礎にした体系的な形而上学を構想し,ライプニッツ=ヴォルフ学派の元を作った。

(5)誤りフランシス・ハッチソン(Francis Hutcheson,1694年8月8日 – 1746年8月8日)は,アイルランド出身のスコットランドの哲学者であり,スコットランド啓蒙思想の祖である。

アダム・スミス(Adam Smith,1723年6月5日 - 1790年7月17日)は,イギリスの哲学者・倫理学者・経済学者であり,倫理学書『道徳感情論』では社会秩序の要因となる感情は同感である唱え,経済学書『国富論』では経済学の基礎を作り上げた。

トマス・リード(Thomas Reid,1710年4月26日 - 1796年10月7日)は,スコットランドの哲学者であり,スコットランド常識学派の創始者として正当な知識の根拠を「常識(Common Sense)」に訴えた。


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