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書記の読書記録2024.8.29『水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書)』『記述精神病理学』

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左巻 健男『水はなんにも知らないよ (ディスカヴァー携書)』のレビュー


レビュー

かの有名な『水は答えを知っている』への皮肉であることは明らか,様々な水ビジネスの問題点を科学的に分析した本で,似非科学全般に言えることが上手くまとめられている。惜しむらくは,騙されそうな人は本書に手をつけないだろうということ。


もくじ

1章 検証『水は答えを知っている』のか?(『水は答えを知っている』ってどんな本?;人はなぜ『水は答えを知っている』を信じるのか?;美しい結晶はどうやってつくられるか;『水は答えを知っている』VS科学者;「波動」って何だろう?;教育現場にも広まったニセ科学)
2章 メッタ斬り!怪しい水ビジネス総まくり(「クラスターの小さい水は健康によい」は本当?;「磁石で水が活性化する」は本当?;π(パイ)ウォーターは“魔法の水”?
「トルマリンを使った水は重油さえ分解する」は本当?
「アルカリイオン水」と「抗酸化性をうたう水」
怪しい水ビジネスにダマされないために
東京都による「活水器」の調査・検証報告書)
3章 私たちのからだと水(人のからだを一日に出入りする水の量;人のからだにおける水の役割;水とダイエット)
4章 そもそもおいしい水とはどんな水?(冷えた水はおいしい;水道水がまずいと感じるのはなぜ?;外国で体調不良になるのは、水のせい?)
5章 水道水とミネラルウォーター(ミネラルウォーターは本当に「おいしい」のか?;水道水は危険?安全?;浄水器のかしこい使い方)


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アンドリュー シムズ『記述精神病理学』のレビュー


レビュー

2009/5/25出版ということで現代医学からするとやや古いが,記述精神医学・精神病理学の考え方を臨床に適用する際に参考になる。


もくじ

記述精神病理学の基本的な概念
精神疾患の症状描出
意識と意識障害
注意、集中、見当識、睡眠
記憶障害
時間感覚の障害
知覚の病理
妄想とその他の妄想様観念
思考過程の障害
発話と言語の障害
知的能力の生涯
洞察
障害された自己
離人症
身体についての意識の障害
ジェンダーと性の障害
痛みの精神病理
感情と情動の障害
不安、パニック。易刺激性、恐怖症、強迫
意欲と行動の障害
パーソナリティ障害
神経症性障害の精神病理学
精神病理学と診断


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