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ドキュメンタリー映画「風のかたち」を観て 水曜4限⑨

6月15日水曜4限の「ジャーナリストの技術」の第9回は、伊勢真一監督のドキュメンタリー映画「風のかたち」を観ました。
<これまでの授業で「こどもホスピス」について考えてきましたが、そのことを踏まえて、どう受け止めたでしょうか。この映画を紹介するコラムを書いてください。書き方は自由ですが、読者に読んでもらうことを前提に工夫してください。>

【2年】
◆風のかたちは、自分の生き方を見直すことのできる作品です。
いつも生活するときに消費している時間が、どれほど貴重なものなのかを思い出させてくれます。
この作品は、10年をかけて小児がんと闘う子どもたちと、それを支える家族と医者の思いを追ったものです。その10年の中で、惜しくも亡くなってしまった子どもたちもいます。映像内に出てくる子供たちになかには、いつ倒れるか分からない子どもたちもいます。しかし、それでも前向きに進む子どもたちの姿を見て、私たちも前向きな気持ちを持ち、小児がんに対する見方が変わります。
ドラマ仕立てではないリアルな10年をぜひ見てください。

◆成長する子どもたち、私たちに足りないもの。
私たちはみんな成長して大人になる。では子どもホスピスはどうだろうか。

私はドキュメンタリー映画の「風のかたちを」を観た。私は、その映画に出てくる子どもたちは私より大人びているように感じた。

私たちが赤ちゃんの時、子どもの時、幼稚園や保育園に通っている時、私たちは命の重みを感じることがあっただろうか。少なくとも、私は無かった。私は、小学生か中学生の時の道徳の授業で命の大切さについて学んだ。とてもつらい内容もあった。だから、命について考え命の大切さを学ぶことは子どもにとっては悲しいだろう。加えて、自分自身の命に危険があると理解することは、とてもつらい。

子どもホスピスの子どもたちは、そのような命の大切さを学ぶ環境に立たされ、成長している。私たちとは比べ物にならないような速度で成長している。

映画では子どもホスピスの人たち、病気を小さいころに経験した人たち、医師など様々な人がサマーキャンプに参加していた。キャンプファイヤーを一緒に楽しんだり山を散策したり、動物に触れたりとたくさんの経験をしていた。そして、自分の病気についてどう考えたか、誰に話したか話すべきか話し合っていた。
それぞれの考えや想いが交差し、時に悲しくなり泣いてします人もいた。友達に話してよかった、受け止めてもらえてよかった、と話す人もいれば、いじめを経験した、受け入れてくれないと話す人もいる。

このように差が生まれてしまうのだろうか。どうして受け止めてもらえなかったのだろうか。私は、正直いじめた人、受け入れなかった人を許せない。
しかし、子どもホスピスの1人はこう言った。病気になったからこそこんなにやさしい人に出会えた。私は、その言葉を聞いて悲しくなった。

もし、私が絶対に助からない病気にかかった時、このような前向きな言葉を発するだろうか。いや、発しない。私が子どもの時は、こんなに大人びた事を言えない反抗期真っ最中だった。
なにがここまで子どもを大人にさせてしまったのだろうか。いや、子どもたちは大人にならざるを得なかったのではないか。
私たち大人が子どもたちに命の重みを抱えさせてしまっているのではないだろうか。

私たちはどのように子どもたちの不安や悲しみを取ってあげられるのだろうか。私たちにできることはなんなのか私たちは考えるべきだろう。

あなたもこの映画を観て、子どもホスピスが目指す未来を一緒に見据えるべきだ。

◆この映画は小児がんや難病を抱えた、または抱えていた子供たちのサマーキャンプを10年間記録したドキュメンタリー映画である。インタビュー形式で映像が映り変わる中、驚いたのは笑顔で溢れていることだ。仲間とわいわい騒いでいる様子は、よく公園で見かけるような子どもたちと何ら変わらなかった。しかし、次のシーンでは医師による重たいエピソードが差し込まれており、先ほどまでの明るい雰囲気とよく対比されていた。
キャンプに参加するためには自分の病気について理解していなければならない。厳しい現実の中、子供たちは自分の病気をしっかりと理解し、また、同じ病を持つ仲間と助け合って生きている様子が印象的だった。最後には子供たちの将来の夢が語られるシーンがあったが、これまでの経験をバネにしてきっと夢を掴むことができるだろうと思う。

◆子供ホスピスとはまた違った取り組みを風のかたちという映画の中で観ることが出来ました。小児がんを患って良くなった子、経験し大人になった方たちがキャンプや集まりに集っているのを見てこういった取り組みもしているんだと感じました。先陣を切って考え開催しているお医者さんの方もすごいと感じます。そういった集まりがあることで家族が楽しめたり病気である本人が新しい経験、楽しい思いをするのは思い出になり支援している人たちもやりがいがあると思います。ホスピスを利用している方たちがコロナが収まった時に5組くらいの家族の方たちで集まり、映画のようなキャンプや行事ができればもっと楽しめんじゃないかと考えました。ホスピスを通してたくさんの発見と学びを得たと感じています。

【3年】
◆病気を抱えた子供たちが自分の夢などを持ち、頑張って生きていく姿と弱さを強さに変えていく姿に強く感情的になる映画です。また、子供たちと関わっている医師やボランティアの方々と強い絆で結ばれていて力を得ている姿などから生きる力と希望のようなものを感じる映画です。

(以上、5人)

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