目に見えないものの価値を侮ることなかれ
あなたはスタバに行った後、ちゃんとゴミを分別していますか?それとも適当に一つのゴミ箱にまとめて入れてしまっていますか?
たぶん、可燃物と不燃物を分けることをちゃんとしているのではないでしょうか?
スタバに限らず、ご家庭のゴミもビンと缶、普通ゴミと大型ゴミなんかも分けているのではないでしょうか?
そんな人でさえ、不思議とできていないことがあります。
それは、”頭の中にあるゴミ”の処理です。
1.ゴミの整理ができる人、頭の整理はできない人
私たちの頭の中は、目に見える家庭ゴミやカフェで出るゴミ以上に、無数のゴミが複雑に入り組んで存在していることが多いものです。
あ~でもない・こ~でもない、なんとなく不安、面倒くさいな~、あの人はどう思うだろうか?・・・
頭の中のゴミの種類を挙げだせばキリがないほど、日常生活で蔓延しています。
それにも関わらず、実際に目に見える現物のように、頭の中のゴミの分別や処理を意識してやっていないがために、頭の混乱を招いてストレスになってしまう。そんな人を多く見かけます。
普段の現物のゴミを処理するかのように頭の中もできていれば、常にスッキリとするのにもったいない!と思わざるを得ません。
それでは、なぜ頭の中のゴミだけはうまく処理できていないのでしょうか?
単純に考えると、頭の中にあるものは目に見えないからと僕は考えています。目に見えないものは、意識がそちらへ向かいませんよね。だから仕方がない部分もあります。
では、どうすればよいのでしょうか?
2.現物のゴミ整理の基本を知る
現物の目に見えるゴミと同じように、頭をゴチャゴチャさせるものは全て「ゴミ」であると認識すること、次にゴミを処理する方法は現物のゴミと同じであると捉えること。たった、これだけの意識の切り替えです。
モノの片づけにおいては、シンプルで分かりやすい理論を唱えているなぁと思う方に「片づけ士の小松易さん」という方がいらっしゃいます。
小松さんは、モノ(現物)の整理や片づけがご専門ですが、唱えている理論が僕自身の頭の片づけ(ゴミ処理方法)とシンクロしているのです。
ここで一つ、小松さんのインタビュー記事をご紹介しますね。以下です。
大切なポイントを少し引用してみますね。
いまあるもの、持っているものの中で必要なものと不要なものに分け、不要なものを捨てるのです。
そのステップは次の4つです。
<小松さんのモノの整理理論>
1. 外に出す
2. 分ける
3. 減らす
4. しまう
あれ?
これって僕が唱える思考整理の3ステップとほぼ同じではないか!?
小松さんの理論を見た時に、すぐに身震いしてしまいましたよ。
3.頭の整理の基本を知る
<鈴木の思考の整理理論>
1.出す
2.分ける
3.捨てる
僕自身(筆者)の理論の詳細はぜひ以下をご参照ください。
つまり、現物のゴミ(モノ)の整理も、頭の中の整理も構造上同じであるとも言えますよね。
ということは、問題は、頭の中だけは目に見えないからといって意識が希薄な点にあるのではないでしょうか?
4.始まりは思考の整理から
目に見えないものは意識が希薄化し、優先順位が下げられることもあるでしょう。
しかし、頭の中のゴミとモノの整理、どちらが大切でしょうか?
もちろん優劣をつけるのがここでの本題ではありません。
とはいえ、僕自身は頭の中の整理を重視します。
なぜなら、ゴミに関しては最悪、整理整頓のプロやゴミ処理業者に委託することも可能ですが、頭の中はそう簡単には委託先やプロがいません。(思考の整理家を自負する僕は自称”希少価値”を持つプロですが・・・笑)
また、頭の使い方は、自分の行動まで規定し、行動は人生をも左右します。
こう考えると、どのように頭を整理し、どう頭を活性化させるということは人生に多大な影響を与えるというのが僕の持論です。
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」とは、ウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の言葉だそうですが、僕はこれを文字った持論に昇華させました。
「思考が整理されれば思考が変わる、思考が変われば心が変わる、心が変われば行動が変わる、行動が変われば習慣が変わる、習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」
冒頭2つのフレーズを追加しただけです。
すなわち、すべての始まりは「思考の整理」であるという考え方です。
ということで、モノの整理は目につきやすくて分かりやすい(意識がいきやすい)が、頭の整理は目に見えないので分かりにくい(意識がいきにくい)という点を打破することが、運命を変えるキッカケになる。
そう考えているのです。
5.大切なことは目に見えないことに多い
現物の整理より、目に見えにくい頭の中の整理の方が重要と先ほどお話しましたが、目に見えないことの方が大切なことは世の中にたくさんあります。
たとえば、プレゼントは目に見えるけど、真の友情や愛情はプレゼントだけでは見えにくいですよね。
家電製品で機能的価値は目に見えるけど、情緒的価値(どこか離れがたい気持ち、ブランドイメージ)は、手に取るようにはならず目に見えにくいものですよね。
会社説明用のサイトは目に見えるけど、社風は目に見えにくく実感するまで目に見えにくいもの。
こうして考えると、本当に価値があり大切なものは目に見えないことに多く存在しているとも言えます。
6.まとめ
ここまでのお話から、僕の結論をお話したいと思います。
◆目に見えるもの
=目に見えないことに力を注ぐ
●目に見えないもの
=目に見えることに力を注ぐ
現物のゴミのように「目に見えるもの」は、目に見えない事象(ゴミを片づけられない心理状況や家庭環境)など”目に見えないこと”に意識を切り替えて今後の対策を練ることが有効です。
一方、頭の中のゴミのように「目に見えないもの」は、ノートやメモに書き出してから整理するなど、目に見えることに意識を切り替えて今後の対策を練ることが有効というわけです。
現物のゴミと頭の中のゴミの整理方法は構造的に同じである。
そんな主旨で今回お話してきました。
言いたかったことは、現物のゴミだけではなく、頭の中のゴミという視点も忘れないようにしましょうね!ということです。
大切なことは目に見えないことにたくさん含まれているものですよ。
何かの参考になれば幸いです。
著者・思考の整理家 鈴木 進介
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