「なんでアイツばかりが?」 他人への嫉妬で心をすり減らしても幸せはやってこない。
ご機嫌いかがですか?思考の整理家®の鈴木と申します。
普段、僕は著者としての活動や講演、研修、コンサルなど「思考の整理」をテーマにした仕事をしています。
というわけで本題です。
今日は、嫉妬心が頭を混乱させ頭の中の余白を埋めてしまうというお話をしたいと思います。”嫉妬心とのつきあい方”がテーマです。
それでは、僕自身の思考の整理結果をご覧ください。↓
他人のことを意識しすぎると、やがて嫉妬心に変わることがあります。いったん嫉妬感情を持ち始めたら最後、ずっと相手のことで頭がいっぱいになり、本当は考えたくないのに逆に気になって仕方がなくなる。
嫉妬は頭に余裕をなくし感情を乱しますので、あなたのストレスのもとにもなります。この言葉を心に刻んでおきましょう。
嫉妬はつねに他人との比較においてであり
比較のないところには嫉妬はない。
(哲学者・フランシス・ベーコン)
他人を意識した瞬間から無意識のうちに今の自分と比較をはじめ、少しでも劣っている部分があれば、即座に嫉妬心が湧き出てくる。他人との比較は頭から余白をなくすに充分な破壊力を持っています。
私はかつて起業から5年ほど経った30歳の頃、嫉妬にまみれた状況にありました。頑張っているつもりなのに同時期に起業している知人はどんどん億単位を稼ぎ、上場準備に入る者まで。
「なんでアイツばかりが?」
「絶対にまわりに媚びを売ってのし上がっているはず」
「きっと何か裏のコネを使って受注したのだろう」などと、ありもしない妄想で人に敵意を抱く最悪な状況でした。
救いだったのは、世にスマホが誕生する前だったため、SNSで頻繁に活躍を目にすることなくクチコミレベルの話だけだったのです。その分、妄想がかき立てられてしまって、それはそれで大変でしたけど。。。
そんな私の余裕のなさを見てある人が諭してくれました。
「鈴木君、嫉妬されているうちが華だよ。君も嫉妬される側になればいいだけのこと。そのためにはね、噂話には耳をふさぐこと。そして、他人と比較せずに過去の自分か、将来の自分と比較すれば目の前のことに集中できるよ」と。
目から鱗が落ちるとはこの瞬間のことを言うのでしょう。
その時以来、私は3つのことを心がけるようになりました。
①「自分は自分、他人は他人」を口ぐせにすること。
前項でご紹介した考え方です。簡単にこのような考え方には切り替えができなくても、まずは「口ぐせ」をつけることなら難しくありません。
私の先ほどの例でいえば、そもそも、性格も経歴もましてや業種も違うのに、比較することがおかしいのです。忘れないように、この言葉を付せんに書いてはパソコンに貼り付けて仕事をしていた時期があるほどです。
②SNSのフォローを外す
今心がけていることは、こっそりとSNSのフォローを外すかタイムラインに流れてこないように非表示の設定をすることです。システム上、友達としてつながっているのに外してしまうと関係性に波風が立ちます。相手にもつながりを切ったことがバレてしまうからです。
しかし、非表示にするだけならSNSのシステム上は友達関係を維持しながら、相手と比較してしまう情報を目にすることをなくせます。
業績が良い近況報告も、豪華な暮らしぶりも、高級レストランでの食事も、著名人との記念写真も、もはや自分にとってはどうでも良いノイズでしかありませんよね。
③他人と比較せずに「自分の過去」や「将来の目標」と比較する
他人と比較せずに意識を自分に向けます。過去の自分と比較して成長しただろうか?将来の目標と比較して、現在地点の状況はどうだろうか?と。
大切なことは他人に勝つことではありません。
「勝つ」といっても、それは自分の優越感の問題だけなのです。ある特定の誰かに自分にとって分かりやすい基準(年収、実績、経歴、高級品の買い物)で勝ったとしても、自分のありたい姿になったかどうかは関係がありませんよね。
他人に勝つか負けるかではなく、あなた自身が前進しているかどうかの方が大切だと思いませんか?なぜなら、自分の人生と他人の人生は違うからです。冷静に考えると、比較することがいかにおかしいかに気づけるのではないでしょうか。
こうして、3つの心がけにより私の頭は余裕を取り戻し、自分のことだけに集中できるようになりました。
人には、それぞれ持ち味(自分らしさ)があります。
他人と比較をしてしまうと、思考は持ち味(自分らしさ)を活かそうとせずに、他人への嫉妬心でいっぱいいっぱいになってしまいます。
結果として仮に相手に勝ったような気がする日が来たところで、持ち味を活かせていない以上、自分自身が過去や将来と比較して劣った状態から抜け出せなくなるのです。
他人への嫉妬で心をすり減らしても幸せはやってこない
これが今日の結論です。
※最新刊のより第5章を参照、一部引用
さて、今回の内容はいかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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