withコロナ時代は自分で職業をつくればいい
この投稿を結論から言うと、コロナ前とは全く異なる次元で”思考のOS”を再インストールする必要があるということに尽きます。
1.もうコロナ前には戻れない
新型コロナウイルスが”収束”に向かっても、もう時代は前体制に後戻りはできず、完全な”終息”もないと世間では言われています。
仮に新型コロナウイルスが収まっても、また異なる新型ウイルスがいつかやってくる可能性があります。
こうなると、本質的に”afterコロナ”はやってこず、ウイルスの発生を前提にした”withコロナ”という考え方で生き方そのものを見直す必要がでているとさえ言われています。
これには僕も同感で、以下「安宅和人さん」のブログを読み自分自身の頭も整理しました。一度、こちらのブログも目を通してみてください。
ブログより要点を抜粋すると・・・
<これまでの社会>
・密閉(closed) > 開放(open)
・高密度(dense)で人が集まって活動 > 疎(sparse)に活動
・接触(contact) > 非接触(non-contact)
・モノ以上にヒトが物理的に動く社会 > ヒトはあまり動かないがモノは物理的に動く社会
↓↓↓
<これからの社会>
・密閉(closed) < 開放(open)
・高密度(dense < 疎(sparse)
・接触(contact) < 非接触(non-contact)
・モノ以上にヒトが物理的に動く社会 < ヒトはあまり動かないがモノは物理的に動く社会
こうなると、政治経済、社会構造までもが一変してしまうわけですから、当然、生き方そのものの見直しが求められてきます。
マクロの変化はありえないレベルで、これまで積み重ねてきた社会構造をいったん破壊し、新たな次元で創造に向かうことでしょう。
2.現在の職業そのものがなくなる
マクロな状況が激変すると、ミクロな状況も連動して大激変を迎えます。僕たちの人生そのものがマクロだとすれば、ミクロな視点では仕事のあり方の話がでてきます。
今回の新型コロナウイルスの問題にかかわらず、近年、AIの進化と実用化が進んでからは、現在の職業で消滅する分野が急増するという話がありました。
人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる
英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が書いた『雇用の未来—コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文は世界に衝撃を与えました。
ざっくりと外観だけつかむのであれば、以下の記事も参考にしてみてください。また総務省のレポートにも一部記載されております。
さらに、最近出た書籍では以下がわかりやすく今後の仕事のあり方を整理してくれていますので、あわせてご参照ください。
つまり、何が言いたかったかというと、AI社会では現在人間がやっている仕事が別の形の職業に移行しているため、現在の仕事の枠内でキャリアを模索しても能力を発揮する土俵そのものが消滅している可能性があるということです。
さらに、「それって人間がやらなければいけないの?」という質問に答えられない仕事はなくなっていくのです。
ここまでの話を自分なりにザックリと整理すると・・・
「withコロナ × AI」
この公式で、マクロ(人生設計)とミクロ(仕事設計)をゼロベースで捉える必要が、やっぱりあるよね~という解釈です。
3.絶望するか、希望を見い出すか
1・2は比較的、世間では語られてきた論調なので、目新しさはないことでしょう。僕自身も、自分の頭の整理用に投稿し、改めて痛感したにすぎません。
ここで思考を整理してみました。
このマクロとミクロの激変は、悲観的なことなのだろうかと。
日々のライフスタイルが変わると、多少のストレスがかかります。誰だって、「いつも通り」「安定した」気持ちが欲しいからです。また変化した後は、哀愁も入った思い出が現実にかき消されていくことに寂しさも感じることでしょう。「あの時代は良かったなぁ」と。
現在の仕事が消えてしまうとなれば、真っ先に「生活するお金はどうすればいい?」「自分のキャリアの充足感はどこで満たす?」という気持ちも沸くことでしょう。
つまり、一見すると目の前の景色が変わることはネガティブでしかないわけです。
では、僕たちは恐怖にまみれたままでいいのでしょうか?本当に恐怖を感じることなのでしょうか?
そんなわけはありません。
人間が生きている以上、破壊があれば必ず創造が起きます。
そのため、破壊される現実を受け止め、創造にシフトしていくことが僕たちには必要ということです。創造とはポジティブそのものですから、破壊だけを恐れても前進しないという現実を知っておく必要があります。
スマホを捨てて公衆電話の時代に戻りますか?
僕が(40代)小学生の頃には、ユーチューバーやインフルエンサー、データアナリストという職業はまったくイメージできませんでした。ところが自然と大人になり、時代が変わると共に無意識のうちに受け入れていますよね。
そして、このような職業のあり方は、時代の進化の中で創意工夫が生まれ、誰か個人ではなく世界中の人の営みから事業化され、産業化されてきています。
つまり・・・
・時代の激変期は破壊と創造が起きる
・破壊という事実を受け入れる
・破壊から創造へのシフトに目を向ける
少なくとも、この3つの視点で自分の認識を整理しておく必要が、今の自粛タイミング(内観する時間)だからこそあると思うのです。
破壊するものと創造されるものの整理を。
自分は何を創造するかに思考を。
4.先に創ったもの勝ちの時代へ
とはいえ、この先どんな時代になるのか正確なことは誰にも言い当てることはできません。新型コロナウイルス級のビッグインシデントは、まだまだ起きるはずだからです。
常に予測は捻じ曲げられてしまうこともあるでしょう。日本で考えても、個人的には「新たな感染症」「南海トラフ地震」「富士山噴火」の3つが起きると大真面目に考えているくらいです。
正確なことが言い当てられないからといって、状況の変化を分析したり、後追いするだけでは「創造」が生まれてきません。
そこで、自分で職業を新たにつくってしまえばいいのです。
予測や分析の枠をはみ出すということです。
心配しなくても、誰にも怒られることはありませんから。ニーズがなければ、職業として成り立たないというだけのことです。
僕自身は、これからの時代は先にも挙げたようにますます複雑になっていくと考えています。そんな時、人々を悩ますのは「頭の混乱」だと考えています。
そこで、これからの時代は、いかに人も企業も「シンプル」にできるかが社会で重要な価値を持つ。そう考え、このシンプル化を自分の軸に、職業の軸にしたいと考えております。
題して、「思考の整理家」が職業として成り立つはず。いや、職業として確立させようというスタンスです。
なんじゃ、それ?って感じですよね。
詳しくは以前の投稿をご参照ください(笑)
せっかくなので、大切なポイントだけ抜粋しておきます。
AIを中心に時代を加速させるエンジンが続々と登場している時代にあって、僕たちの頭の中はどうなるのでしょうか?
「何が正しい情報なのか?」
「色々とやるべきことはあるけど、本当にこれでいいのか?」
「先が見えない時代、どういう生き方が良いのか?」
「世間・会社・家庭の期待、どう向き合えばいいのか?」
「ビジネス展開をどのように進めるべきなのか?」
「年金不安の中、お金は今後どうしよう?」
人生から仕事まで、そして身近な家庭まで正解がなく、さらに先が見えない時代に、頭の中は堂々巡りを起こしてしまうリスクが高まっていく。僕にはそう思えてなりません。正解がないのに複雑で先が見えなくて、それにもかかわらずあらゆることが急がされるわけですから、当然ですよね。もちろん、僕もその一人です。
複雑化する時代こそ、シンプルに整理していくことで悩みや迷い、戸惑いなどを解消できる。だからこそ、「モノの整理」という確立されてきたアプローチに加え、「頭の整理」を確立させることが社会には必要である。そう思うに至りました。
現実的には、僕だけが主張していても世界は微動だに動きません。もっと影響力があり、素晴らしい能力を持った人も多いことでしょう。ですから、僕ひとりがどうこう言うわけではありません。一人でも多くの方が思考の整理も大事だということに気づき、先が見えない時代の羅針盤を広げていくムーブメントが起きることを願ってやみません。
では、ムーブメントはどうやったら起きるのか。「起きる」のではなく「起こす」のです。コーチング、コンサルティング、カウンセリング、それぞれ時間をかけて歴史をつくり社会に確立させてきたものがあります。
同じように、”思考の整理家”という職業を確立させることが、正解がない時代に悩める人や組織を救う原動力になる。
なんだっていいのです。
自分がこれだと思う直感から始めてみること。
直感とは自分の内発的動機そのものだからです。分析やモノマネからは自分の創造力は解き放たれません。
職業すら、妄想でいいので自分の思うがまま描いていいのです、名乗っていいのです。それが社会のためになるのであれば、そこにニーズがあるのであれば。
僕自身は自分の直感と仕事でのメソッドなどを積み重ね、名実ともに新しい時代の職業づくりをしようとしています。というわけで、ささやかな前進ですが、冒頭の写真のように商標登録まで済ませました。
さて、ダラダラと話してきましたが、ここでは何が言いたかったのか。
・新たな職業を自分でつくればいい
・すべては直感から始まる
・絶望の中で希望を見い出すことが大事
結局は、これら3つが昇華され”志”となります。
「志」を持つかどうか。
「志」を持つ意志があるかどうか。
時代が変わっても、ポジティブにシフトするための鍵はいつも不変的な気がします。
大結論・・・
志を持って思考のOSを再インストールしよう!
大雨の休日に、じぶん会議を行った結果の共有でした。
おしまい。
著者・思考の整理家 鈴木 進介
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