起業21年目の幕開けはコロナから
本日、3月27日は自身の会社の21歳の誕生日です。昨日で満20年を経て新たなステージに入りました。20年前の2000年起業時(当時25歳)はITバブル崩壊からのスタート、21年目の幕開けは新型コロナウイルス問題にて。
途中、リーマンショックや東日本大震災など数々の難局があり、一方ではスマホ、AIの進化など良い面と悪い面とで時代はめまぐるしく変わってきました。
事業内容も、パソコン教室・パソコンの家庭教師派遣業から、新規事業立ち上げコンサルタント、企業研修、思考の整理コーチング、講演、執筆などと立ち位置が進化してきました。
さて、こんな状況で迎えた今日、僕は何を考え、どこへ想いを馳ているのか。今朝は、一人自分と向き合い、さくっと「じぶん会議」を10分だけしてみました。
このnoteでは、じぶん会議の内容を議事録的に記し、思考の整理過程を刻んでおきたいと思います。
1.自分の原点は何だ?
新たなステージに入る時、人は目標を設定します。かっこいいビジョンを語ろうとします。しかし、僕のアプローチは異なります。
まずやるべきことは先々を見通すことではなく「原点を確認」することです。すなわち、自分の志は何だったのか?原点の確認から、自分のコアを再認識することを重視します。
いくら将来のビジョンを描き目標に落とし込もうが、自分のコアから外れたものは絵空事にすぎません。また軸がぶれるだけで成果が出るとも思えません。
あくまでも、自分の中にある”揺るぎないもの”を再度確認し、時代の波と掛け合わせることで、将来が見通しやすくなる。そのスタンスに変わりありません。
では、自分自身の原点は何だったのか。
揺るぎないものとは何だったのか。
25歳の起業当時の青年 鈴木君の心意気は一つのフレーズとして言語化されていました。
何か自分が信じている信念を形にし、閉塞する社会に一石を投じたい。
これが、僕自身の原点です。
極めて抽象度が高いので、なんのこっちゃ?と思う方もいることでしょう。僕の場合、起業とは何かで儲けようというより、自分の生き様に関する自己表現の一つの形だったというのが本音です。
格好つけた言い方をするなら、音楽で自己表現するのがミュージシャン、ビジネスで表現するのが起業家という意味です。
もちろん、ビジネスとは自己表現の手段では本来はありません。
ただ、少なくとも僕の原点はそこから始まったのです。
Q) 閉塞する社会にどんな一石を投じるのか?
自分への問いは、いついかなる時でも頭の片隅に火種として残し続けることでしょう。
2.迎合からは何も生まれない
ビジネスとは難しいもので、自分の想いからスタートしても、そのまま突き進むと単なる独りよがりで儲かりません。
すなわち、顧客の課題やニーズを何も解決し満たすこともなく、支持されないままエンディングを迎えてしまいます。
とはいえ、顧客や世間のトレンドに”迎合”するだけでは、他社と同じコピーロボットになるだけのため存在意義は薄まってしまいます。
大切なことは、世間に合わせる部分もありつつ、世間に合わせすぎず振り回されない存在でいることです。
僕が大好きなアップルの昔のCM/キャンペーンがあります。
Think different!
人と違うことを考えよう!人と違うことを考えてもいいんだ!人類を前進させた偉人はいつも変人扱いされていた「Think differentな人」だから。
これほど、影響を受けたフレーズはかつてありません。まずはCMの映像をご覧ください。※YouTubeより引用しております。
クレイジーな人たちがいる。反逆者、厄介者と呼ばれる人たち。四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。彼らは規則を嫌う。彼らは現状を肯定しない。彼らの言葉に心をうたれる人がいる。反対する人も、賞賛する人も、けなす人もいる。しかし彼らを無視することは誰にもできない。なぜなら、彼らは物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。彼らはクレイジーと言われるが、私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから。
果たして、自分はThink differentでいるだろうか?20年間の起業生活で、食うためだけに、お金のために”迎合”や”同調”という言葉に屈していないだろうか?
100点満点で言うと、自己評価60点レベルな気がしています。
会社も自分自身も年齢を重ねてくると、どこか守りに入ってくる部分がないわけではありません。新たなことが面倒になり、小さな安定に心地よさを感じ・・・
しかし、一つ言えることは時代だけは待ってくれないのです。
Think differentなスタンスを恐れず、尊び、最大級の起業家精神を持って次のステージの扉を開けようと再び自分に誓いました。
Q) Think differentのスタンスを貫いているか?
3.こんな世界を築きたい
結局、人の自問自答のお題は突き詰めるといつも似通っています。
Q) 自分は何者でどこへ向かっていくのか?
僕自身が「じぶん会議」で必ず出すお題です。
起業(企業)のステージが変わる今、改めて問い直してみました。
「シンプルさ」を、世界をより良き方向へ導く価値軸に置きたい。
これはとても大切にしている価値観です。
人のコミュニケーション、人間関係、部屋の片づけに至るまで、「複雑さ」がどれほどストレスを誕生させてきたことか。
企業の商品内容、戦略、広告、組織、業務フローに至るまで、「複雑さ」がどれほど、企業力を弱めてきたことか。
つまり、「複雑さ」が人や企業を苦しめてきたわけです。
だからこそ、自分がこれまで培ってきた”思考の整理”というアプローチで、世界を複雑さから解放し、人や企業が持つ可能性を最大に引き出したい。
それこそが、ストレスもなく自分自身を誇れる、笑顔あふれる世界を築く原動力になるのではないか。何回「じぶん会議」を行っても、いつも出てくる結論は同じでした。
ひとことで言うと、
Think simple!
とでも言いましょうか。
まさに、同タイトルの書籍もありますが、特にアップルのファンでもありません。パソコンもMacではないし・・・(笑)
※以下、自身の哲学に影響を与えた本を参考までに。
Q) どんな世界を築き、次世代に残したいか?
このフレーズは、自分を進化させていく上で、節目には必ず自分に突きつけたい質問となりました。
4.じぶん会議フレーズ集
というわけで創業記念日という節目で行った「じぶん会議」における”問い”のまとめを整理しておきますね。
Q) 閉塞する社会にどんな一石を投じるのか?
Q) Think differentのスタンスを貫いているか?
Q) 自分は何者でどこへ向かっていくのか?
Q) どんな世界を築き、次世代に残したいか?
抽象度が高い質問は、すぐに答えが出なくて苦しい場面もあるでしょう。しかし、目先のことばかりの具体度だけに終始する日常から離れるタイミングも必要なことでしょう。それが自分を成長させる栄養分となるからです。
今回、ステージが切り替わる段階で、改めて抽象度が高い上記4つの質問を突き付けてみました。
結論として出てくる言葉は、あまり変わり映えがしなかったようです。
でも、僕はここに目新しさを求めていません。むしろ、目新しい言葉が頭に出てこなかったからこそ、ますます自分のマインドやスタンスは揺るぎないものとして、覚悟に変わったのだ。そう言える瞬間になりました。
5.あとがき
あなた自身が、この投稿を読んで何を感じていただいたのか知る由もありません。また、しょせん他人事として捉えられているかもしれませんね。もちろん、それでもいいのです。今回の投稿は、僕自身の頭の整理用ですから(笑)
ただ、節目節目には頭を整理し、自分自身と向き合う時間をとること。これが進化の過程では大いなる糧になる。そんなことを少しでも感じ取ってもらえると嬉しいなと思います。
ここまで、長文をお読みいただきありがとうございました。
関係者に至っては、深く深く20年分の感謝を申し上げたいと思います。またいつかお会いするときには、進化した自分をお見せします。
本当にありがとうございました。<m(__)m>
※動画によるメッセージはコチラより
21年目の始まりに記。
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
P.S.
せっかくの創業記念日。
国旗掲揚ならぬ、ロゴマーク掲揚をしておきますね。
では、また(^^)/
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