suzu

しがない文章をダラダラと。

suzu

しがない文章をダラダラと。

最近の記事

なぜ女性はダブルチーズバーガーが好きなのか?

マクドナルドの定番商品に、ダブルチーズバーガーというものがある。ノーマルのチーズバーガーに対して、パティ・チーズ・ピクルスが倍、シングルに対してダブルになっている。牛丼で言うならばアタマ大盛、という感じだろうか。当然味のベースはチーズバーガーであり、ビックマックのようなスペシャルなソースだの、フレッシュ生野菜などが足されてる訳ではない。 にもかかわらず、お値段はチーズバーガー二個を上回る額である。チーズバーガー200x2=400円に対して、ダブルチーズバーガーは430円。3

    • 歌子と冷たいキス

      2024年、灼熱の夏である。夏は暑い。分かってはいるが、しかし、やり過ぎじゃないかと思う。最高気温は体温を超えている。40℃超えも珍しくない。地球は何に対して怒っているのだらうか。まぁ怒られても仕方がないことしか、人間はしていないが。 とにかく暑さ対策が必要だ。冷たい飲み物が飲みたい。逆療法などと言って冷房の壊れた車内で暑い焙じ茶を部下に飲ませる谷村部長のような基地外はいない。コンビニでは凍ったペットボトルのドリンクが置いてあるのも珍しくない。しかしこれは溶け出すまで飲めず

      • エスカレーターを歩かない

        関東ではエスカレーターでは左側に立ち右側を開けるのに対して、関西では逆になっている、という記事が某経済大新聞に書かれていた。何をかいわんや、である。エスカレーターは立ってのるのが正しい。つまりエスカレーター内では歩かないのが正しい。メーカーもそういってるし、駅でも歩かないように指導するポスターがこれでもかと貼られている。 でも、歩く人が後を絶たない。私はその光景を見るたびに「だからいつまでも日本はよくならないのだ」と絶望感にかられる。エスカレーターでは歩かない。こんな簡単な

        • 〇〇冷やし

          暑い。猛暑である。モウショうがない。酷暑である。コクショうさゆりである。あまりの暑さに脳が蕩けだしている。そんな折に町中華に張り出されるのが「冷やし中華はじめました」の文字。AMEMIYAの手掛けた名曲には、冷やし中華に纏わる悲哀がよく表現されている。 だが、私がしたい話は冷やし中華ではない。茨城県民なら誰もが知っているソウルフード、スタミナ冷やし、である。因みにスタミナ冷やしは通年食べることができる。誕生は昭和50年代、勝田駅近くにある中華料理店「大進」で生まれた。レバー

        なぜ女性はダブルチーズバーガーが好きなのか?

          最高のカツカレー

          とんかつ屋に行くと、まず最初に難題が突き付けられる。ロースにするかヒレにするか?そんなことではない。なぜならロース一択ですから!そうではなく、もっと根本的な、人によっては邪道と言われかねない選択。そう、カツカレーか、ロースかつ定食か、である。 よいとんかつ屋さんは、必ずと言っていいほど、カレーが用意されている。逆説的に言えば、高級を謳いカレーなど邪道的な扱いをしているとんかつ屋は、よい店ではない、と言い切ってしまおう、この後の話の為にも。 カレーがある以上、常に頭の中には

          最高のカツカレー

          世界一の朝食(4)

          隠居:「いいかい、八。お前ここに来るまでに用たしてないだろう。ここで洩らされたらこまるからな。便所でも行ってこい。」 八:「へ?はぁ、たしかに。わかりやした。お借りします。」 隠居:「いいか。適当な時間というものがあるからな。そう、5分くらいだな。しょんべんだけだぞ。変なことすんじゃないぞ。いいな。」 八:「へい」 …なにやら取り出す隠居… 隠居:「起動起動ヤホーヤホーと。世界一の、朝食っと。お、これか」 隠居:「なんじゃこりゃ。こりゃ飯か?おやつじゃねぇか。」 隠居:

          世界一の朝食(4)

          世界一の朝食(3)

          意気揚々と、道を行く八っつぁん。 八:「…て気前よく出てきたのはいいけど、やっぱひとりじゃ不安だなぁ。誰か物知りいなかったかなぁ。物知り物知り…あ!いたよ、いた!」 八:「ご隠居がいたよ。いっつも偉そうにしてっけど、年寄りだけに、モノ、知ってんだよな。歳食ってるだけに朝食もよく食ってんだろ…上手い事言うねぇオイラも。よしご隠居に聞いちゃお。オイ隠居さん、出てこい。陰キャ!出てこいこのヤロー」 隠居:「誰が陰キャだと?」 八:「す、すんません」 隠居:「なんだ、八っつあん

          世界一の朝食(3)

          世界一の朝食(2)

          熊:「はっつぁん、おはよう!今日は力仕事だぞ。おめぇ、ちゃんと朝メシ食ったのかい?」 八:「おぅ熊さん、おはよう!食った食った!力つけるために、昼メシの分まで食ってやったよ!」 熊:「バカな男だねぇ。昼メシはどうするんだい?」 八:「晩メシの分を食う!」 熊:「じゃ晩メシは?」 八:「明日の朝飯!」 熊:「ったく、偽青島食堂みてぇな奴だな。」 八:「何?何それ?褒めてんの?」 熊:「褒めてんじゃねぇよ。おめぇ、青島食堂行った事ないのかい?」 八:「ンパンパっ…青島だぁ」 熊

          世界一の朝食(2)

          世界一の朝食(1)

          ちはやふる神代もきかず竜田川 からくれなゐに水くくるとは 古典落語「ちはやふる」の一節。百人一首にあるこの短歌の意味を、長屋の住人から聞かれたご隠居さんが、知ったかぶりして適当な解釈を披露する、という噺であります。 詳細はよく分かんないんで、各自、調べといてください(笑) で、そのお話をパクッて(オマージュといいたいね)作ってみたのが、今回のお話。 一席お付き合いののほど… … とかく忙しい現代社会。特に大変なのが朝。せっかく減った通勤客も、コロナ宣言解除で元の木阿弥

          世界一の朝食(1)

          冷麺で恋をして

          夏が来る、きっと夏は来る。 地球が回ってるんだから絶対来る。 てなわけで、冷麺の美味しい季節がやってくる。昔はちっとも旨いと思わなかったが、いつの日からか、そうランチセットでない、単品焼肉の店に行くようになってから、冷麺を分かるようになってきたように思う。冷やし中華ではなく、冷麺。 少々白濁したくらいのスープは、器ともども愛川に冷えていてほしい。松戸の松竹園のやうにスープ自体がシャーベット状になってるのは最高にありがたいが、そこまでの贅沢は言わぬ。氷入りでもいいから、とに

          冷麺で恋をして

          ホッピー論

          私が酒場で飲むものは、ほとんどがホッピーである。それも白。黒は余程の事(例えばたきおか@上野など、黒しか置いてないケース)が無い限り飲まない。原理主義というよりホッピービバレッジが売りたいが為の「3冷」には拘らない。寧ろ積極的に氷入り、ナカだけ追加型を好む。 そもそもそんなに旨いもんじゃない。本音を言うと生ビールの方が旨い。でもビールは腹に溜まってしまいそんなに多くは飲めない。それにホッピーの方がだいぶ安いし。だからホッピー。因みに宣伝文句にあるプリン体云々は気にしていない

          ホッピー論

          ハムエッグください

          「そんなもん、作ってあげるのに」と彼女に言われてしまうのに、頼んでしまうアテというものが居酒屋にはある。ハムエッグはその代表例だらう。ハムエッグ。和製英語。英語ならHam and Eggsなのだそう。ハムエッグの方が何というか語感がいい。ハムエッグ、一つください。 ほどなく出てくるそれ。何も鉄板の上でなくていい。吉野家のようなあれは、いかにもこれ見よがしであり、本来のハムエッグじゃない。大体そんなに熱々でもないし。白い皿の上に、要らないけど繊キャベが添えられて、目玉焼き二個

          ハムエッグください

          納豆のお供

          納豆ほど他の料理を引き立てる名脇役もいないだろう。例えば、マグロ納豆。マグロと言えば高級魚であり、旨いマグロは値段もそれなりにする。だが、逆の意味でそれなりのマグロぶつだったとしても、納豆と混ぜた途端に評価が変わる。赤身の良くないところが一瞬で中トロに変わる。たいしたものである。 例えばカレーである。カレーに納豆を加えてみよう。味の世界がグッと広がる。勿論うま味も増す。チープなカレーでもいいやつでも、カレーがチューンナップされる。素晴らしいことである。 異文化交流もこなす

          納豆のお供

          シウマイ弁当

          横浜名物、と言えば崎陽軒のシウマイ弁当だろう。とにかくよく売っている。色んなところで売っている。そしてよく売れている。あまりというか、ほとんど売れ残っているのを見たことがない。隠してるわけではあるまい。ホントに売れているのだらう。 登場は1954年というから2024年で70周年ということになる。微妙にマイナーチェンジを得ながらも今日まで生きながらえてきている。たいした駅弁である。 現在の内容は、2003年に変えられたものとの事。シウマイ5個をメインに、厚焼玉子、鮪のつけ焼

          シウマイ弁当

          ポロいちの担々麺

          ポロいち事「サッポロ一番」シリーズは、サンヨー食品が送り出している日本最強の袋インスタントラーメンブランドである。醤油・味噌・塩の三種を基本として、時代によってそれ以外の味も開発され、販売されては消えていった。結局ずっとあるのはその三種であり、いま売られているものはそれらをベースに多少味付けをしたもの、という感じである。 個人的には醤油はやや劣る印象。サッポロ一番と言えば、具材を加えるなら味噌、そのままいただくなら塩である。特に塩にはお世話になった。学生時代、腹が減っては両

          ポロいちの担々麺

          生姜焼き

          生姜焼き、と聞いて牛肉や鶏肉を思い浮かべる人はあまりいまい。フトゥの脳味噌であれば、豚さんだらう。問題はその先で、とんてきを薄くしたようなソテータイプか、こま切れがたくさん入るタイプか。これは議論が分かれるところであらう。 最初に店で出したのは、昭和20年代、東銀座の「銭形」という居酒屋だったとのこと。驚くべきはその店、いまだ健在。そして豚肉の生姜焼き、もメニューの残っているという。これは知らなかった。生姜焼きマニアとしては、直ぐにでも伺わなければならないところである。

          生姜焼き