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冷麺で恋をして

夏が来る、きっと夏は来る。
地球が回ってるんだから絶対来る。

てなわけで、冷麺の美味しい季節がやってくる。昔はちっとも旨いと思わなかったが、いつの日からか、そうランチセットでない、単品焼肉の店に行くようになってから、冷麺を分かるようになってきたように思う。冷やし中華ではなく、冷麺。

少々白濁したくらいのスープは、器ともども愛川に冷えていてほしい。松戸の松竹園のやうにスープ自体がシャーベット状になってるのは最高にありがたいが、そこまでの贅沢は言わぬ。氷入りでもいいから、とにかく冷えていることが肝要だ。ぬるい冷麺などありえない。それは冷麺ではなくぬる麺である。

麺は好みが分かれるだらう。韓国式か、東北式か。私は韓国式を押す。黒目の細めのやつだ。細いがしっかりとしたコシのそれもまた、きちっと冷えていてほしい。しなるようなのど越しのやつを求む。

具はさほど要らぬ。が、絶対に無ければならないものが3つある。薄切り大根・チャーシュー・ゆで玉子だ。これが無いものは基本冷麺とは認められない。逆にこれ以上あっても、冷麺ポイントは上がらない。

下がるケースはある。フルーツである。なぜにスイカ?なぜにナシ?当然のように入ってる店が散見されるが、これは悪しき慣例である。おそらく最初は間違えて落としてしまったのだ。どう考えても冷麺にとってプラスになっていない。残念ながらフルーツ入りが多いのが現状だが、地道に変えていく努力が大切である。

トマトも要らぬ。あと、お好みでと渡される酢も。
代わりに、ではないが、キムチを入れる。これで味に深みを増すことが出来る。あとはよく混じぇることだ。よく混じぇて、一気に啜る。

あ~旨い。
冷たさがいい。麺がスルスルと入る。スープの絶妙な塩梅。最高だ。

焼肉を入れるのもいい。チャーシュー替わりというか、増量というか。熱い肉を冷やして食う。うま味がグンと高まる。最高だ。
夏は冷麺に限る。

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