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わたしが「すずめ」になった理由 #名前の由来

前回までわたしのダイエットについて一生懸命書いていたが、なんだか飽きてきた。わたしは生粋の飽き性なのである。続きは後日にするとして、一旦別の話をしよう。

おすすめハッシュタグに「#名前の由来」があったので、わたしの「すずめ」という名前について、ぼんやり考えてみたいと思う。

「すずめ」というのは本名ではない。あだ名でもない。
ネット上で使っているだけの名前で、わたしがわたしに名付けた名前だ。SNSで使う名前が欲しいと思ったのが、結婚前の冬だった。

結婚することが決まったころ、仕事からの帰宅途中にふと「結婚したらしばらく暇だから、なにか始めたいなあ」と思った。仕事も辞め、友人もいない土地に行くことが決まっていたので、慣れるまではおうちで何かしようと考えたのだ。

そのときわたしが思い付いたのは「料理ブログでもやろうかな」だった。そのときのわたしの中での「主婦」は、「おいしいご飯を用意して待っててくれる」というイメージだった。専業主婦だった母の影響かもしれない。
名前が必要だなあと考えていた。(ちなみに、結局はブログではなくインスタグラムを始め、1ヶ月で飽きて辞めてしまった。映える写真を撮るのが向いていなかった)

ひらがながかわいいなあ、とか。
短いのがいいよなあ、とか。
いっそ、本名をひらがなにしようか、とか。
いろいろ考えていたときに、「そういえば、こないだ見たドラマにすずめちゃんって子がいたなあ」と思い出したのだった。

「すずめちゃん」というのは、2017年1月ドラマ「カルテット」の登場人物、世吹すずめのことだ。

「カルテット」とは、松たかこさん主演のドラマで、すずめちゃん役は満島ひかりさんが演じている。男女4人が軽井沢の別荘で同居し、カルテットとして活動する最中の人間模様を描いたテレビドラマだった。
その頃、わたしの周りでは「レモン、ありますね」のセリフが流行っていたが、それはこのドラマの中で使われた言葉だ。

すずめちゃんは、わりと不思議ちゃんな役だったように記憶している。机の下でも寝ている、よく寝る女の子だった。起きているときの彼女は、笑ったりわがまま言ったり子どもっぽいところがあるのかと思いきや、悲しい面は他人にひた隠しにして生きている。そんなイメージだった。
自由奔放な彼女は、同居人の別府さん(松田龍平)に恋をしているのだが、彼は真紀さん(松たかこ)が好き。真紀さんは既婚者で、失踪中の夫が好き。ちなみに、もう一人の登場人物の家森さん(高橋一生)はすずめちゃんが好き。何角関係なのか、とにかく全員片想い状態なのだ。

そのドラマのなかで、気に入っているシーンがあった。すずめちゃんが夢を見るのだ。片想いしている別府さんと、デートする夢。幸せな夢だ。嬉しそうに別府さんと腕を組んで歩くすずめちゃん。好きな人と一緒なら、ちょっと苦手なエスカレーターに乗る瞬間だってへっちゃらなのだ。そんなすずめちゃんがかわいくて、でも、叶わない恋が切なくて。
別府さんへの想いが、夢の中で溢れていた。彼女の恋は、現実では実らなかった。

長々とカルテットについて書いてしまったが、そのお気に入りのシーンを思い出して、「すずめ」という名前にした。端的に言えば「気に入っていたドラマの登場人物の名前をとった」ってそれだけのことだ。
飽き性なわたしだが、この名前は3年ほど使っている。しばらくは「すずめ」としてSNSを楽しみたい。

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