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昔の人は「見えないもの」を漢字で表していた。

「気」という漢字。

「気」とはそもそも何なんでしょう。

「気」とは
ドラゴンボールの「かめはめ波」で表現されているようにエネルギーのことを指しています。

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マンガという文化が発達して我々は「気」というものを
何気なくもすんなりイメージできるようになっていますが
昔の人たちはそんな見えないものをどうやって捉えていたのでしょう。


「気」という漢字は元々は「氣」と書いていました。

「氣」と「気」の違いは米と〆ですね。


なぜ米なのかと言うと
私たち日本人のエネルギーの源と言えば「米」

「腹が減っては戦はできぬ」

まさに米がパワーの源だという説。


所説ありますが
もうひとつ語源になった理由があります

「お米」繋がりで
お米を炊き上げる時に立ち上る煙

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これを湯気といいます。
ここにも「氣」が使われていますね。
だから「米」が中に入ってそうです。

ご飯を炊く時に、おかまの蓋がカタカタ揺れ動く様を見て
この不思議な現象を「氣」と名付けたんだそうです。

今のようになぜそう動くのか原理も分からない時代には
見えない不思議な力が動かしていると考えても当然だったことでしょう。


そしてその見えない力「氣」にまつわる現象を
昔の人たちは沢山漢字で残しています。


「病気」
身体の変化であれば本来は「病身」「病体」と表してもいいのに
あえて「病気」と表した。
まさに病は気からというように
身体の異常を気持ちから来ているとすでに知っていたと言えます。


そしてその「気」が元に戻ることで
「元気」と表した。

その「気」が活き活きとすれば「活気」とした。

その「気」が本物になれば「本気」とした。

困難に恐れない勇ましい心は「勇気」と名付けた。

これらにはすべて見えない力、心が関係すると昔の人たちは
感じ取っていた証拠です。


子どもの邪念のない心には「無邪気」としたように
驚くほど我々の廻りには「気」との結びつきが深いことが解ります。

他にも「気」のつく漢字は山のようにありますので
色々と検索してみてください。


「気がつく」、「気が張る」、「気配り」のように

気に関する言葉も山のようにあります。


身体から滲み出る見えない力を言葉にして
我々は後世に残してきた歴史があります。
今見ても非常に的を得ていて本当に驚かされますよね。


だからといって昔の人々がすべて正しいわけではありません。
「天気」という漢字。

今でこそ天候は科学の力でその原理は解明されてますが
昔はこれも「気」が理由であったとのだと考えられていたので
「天気」となったそうです(所説アリ)


これは外れましたけど
何も分からない時代には荒れ狂う天候や月に満ち欠けには
祈りを捧げ「気」を静めるように努めていたのも納得ですね。

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現代科学においても、未だこの「気」というものが
すべて解明されているわけではありません。

だからといってスピリチュアルなものを信じるということではなく
先人たちには何が見えていたのかを妄想してみることで
見えないものの存在が我々にとっていかに身近で大切なものであるかが
理解できるのではないでしょうか。


言葉には人類の叡智が込められています。
その声を聞くことで物事の本質が見えるようになるかも知れません。



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