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めっちゃいいニオイの町

キレイな香りに包まれた空間や人は
幸せポイントがアップするというお話しを何回かお伝えしています。

なぜそうなるのか…
「嗅覚」についてちょっと掘り下げてみます。


「嗅覚」
ニオイはくんくんと香ったときに
大脳辺縁系というところにダイレクトで伝わるそうなのですが
この部分は「本能」と密接に関わる部位になります。

大脳辺縁系は、
感情や欲求など情動に関与する事から「情動脳」と呼ばれていて
喜怒哀楽などの感情をつかさどる部分でもあるそうです。

嗅覚は生物の進化において視覚・聴覚よりも早期に発達した感覚で、
匂いを嗅いだとき「これは何だ?」と認識する前に
「快か不快か」という感覚的反応の方が先に来るんですって。

つまり
「嗅覚」「感情(本能)」は密接な間柄にあって、
ニオイに対して好きか嫌いかを直感で判断するのはこのためらしい。


ふわっと香るニオイに対して
説明のつかない好意を感じたり嫌悪感を感じるのはそういうこと。


はは~ん。だから本能的なのですね。

いや~実に刺激的です。


アロマセラピーでは、この関係性をガッツリ活用して、
香りで心身をリラックスさせたり
ストレスを軽減させたりしています。

古代ギリシャや古代エジプトでは医療やマッサージなどのリフレッシュ効果にアロマ技術を利用していたという形跡もたくさん見つかっています。

「嗅覚」は、未だ不明な点が多くあると言われていますが
昔の人はこの関係性に気付いていたことは間違いありません。

科学なんかなくても本能的に心身を及ぼす影響を肌と脳で感じ
ニオイを非常に有効に利用していたのでしょう。


近年では
ニオイが感情へ影響をおよぼすことに着目して、
香りによる犯罪防止についての研究が行われているそうです。

これは非常に興味深い研究です。


「めっちゃいいニオイの町」

町中が良い香りに包まれている都市がもしあったとしたら
一体どんな街になるのだろう?

シュミュレーションしてみました。

◆犯罪が少なく住民がすべて上機嫌で過ごしている。
いい香りが精神を落ち着かせ安定させることは科学的にも分かっています。
犯罪を犯すことすら躊躇うくらいいい香りに包まれていたら
本当に犯罪も劇的に減る可能性はあります…。

◆おおらかで争いもなく行き交う人々が笑顔で生活している。
すれ違った女子からシャンプーや香水などのいい匂いが漂ってきた時に胸キュンするという男子、ニオイに釣られて思わず通り過ぎた異性を振り返るなんてことは女性でも経験ありますよね。犯罪はおろか、争いなんて発想すら消え失せちゃうくらい笑顔が絶えないことになるかも…。

◆子供の学力が上がりより学問に励む環境が整ってくる。
ヨーロッパでは「香りを整える」という習慣があり香りを使って学力を上げる学習方法があるのです。町全体がそのような環境になるなら、そこで育つ子供のポテンシャルは想像するだけで楽しくなります。


◆高齢者が元気になり医療に占める割合が減り自立した高齢者も増える。
香りが認知予防に効果的なのは以前にもご紹介しました。
これにより健康な高齢者が増え医療費も削減され労働人口も増え生産性が向上し経済が活性化されるのでは?

◆住民が環境美化に特化するのでゴミ問題が大幅に改善する。
いいニオイを保つために環境美化に対する町民の意識がハンパない。
当然不快なニオイを発するものや、ゴミ問題等は個人の意識も自治体の意識も常に前向きで「如何にいいニオイを保全できるか」ということが主題の街づくりになるので良いニオイを阻害するものへの問題意識は尋常ではない。つまりはゴミ問題が圧倒的に解決する?もしくは過剰なまでのゴミ意識で予算が爆増する?どっちに転ぶか分かりませんが、とにかく街の美意識は世界屈指のレベルに到達するのは間違いありません。


などなど
机上の空論かも知れませんが
効果的な経済施策の選択肢として日本も前向きに検討してみては如何?

シムシティみたいに実験都市で街づくりをして
そういう実験結果が早く出ると面白いですね。
超~ワクワクします~。


ありがとうございます!お気持ちは寄付させていただきます。