中秋の名月が美しく見える科学的理由。
今日2020年10月1日は中秋の名月。
皆さんは、異性から「月が綺麗だね〜!」などと言われたとき、返答に困らないだろうか。
私は なかなか悩んでしまう。
無難に「うん、綺麗だね!」と返すべきか、文学的に「しんでもいいわ。」と返すべきか・・・。
もし最適解をご存知の方はぜひコメントお願いします┏○ペコ
前置きはこのくらいにしておいて、今日の本題。
「中秋の名月はなぜ美しいのか?」
一般的に、秋の月は綺麗などと言われているが、その理由を考えたことはあるだろうか。
たしかに、心理的な効果によるものもあるだろう。
しかしこの記事では、科学的観点から理由を述べていこうと思う。
中秋の名月が美しく見える理由は、大きく2つある。
理由1. 空気が乾燥しているから
秋の空気は、春や夏に比べると乾燥している。
乾燥しているということは、空気中の水蒸気量が少ないということだ。
水蒸気は いわば水の粒。お風呂の湯気などと似ているものである。
お風呂場を思い浮かべてみると分かると思うが、湯気がある状態では物がぼやけて見えるだろう。
空でも同じようなことが起きている。
水蒸気量が多い時期であれば、月の見え方もぼやけてしまう。
しかし、秋の空は乾燥しているため、はっきりクリアに月が見えるのだ。
理由2. 秋の空は高いから
「天高く、馬肥ゆる秋」という言葉もある。
とは言っても、実際には空の高さが変わるわけではない。
変わるのは月の高さだ。
月が見える位置は季節によって異なっている。
(地軸の傾きと公転の影響によるもの)
そのため、月は夏には低い位置、冬は高い位置で南中する。
(南中:真南のいちばん高い位置に到達すること)
なかでも、秋の月の南中高度は比較的高い位置である。
月の高さが低い場合だと、地表付近のチリや建物の明かりなどの影響を受けやすくなる。
また、大気により減光(光が吸収される)という現象も起こるため、低い位置にある月は暗くなりがちで綺麗に見えづらい。
一方で、月の高さが高い場合は、チリや明かり、減光の影響は少ない。
しかし高度が高すぎる冬だと、低い気温によりヒトの活動量が下がる。(つまり、寒空の下 何時間も月を見てられないでしょってこと)
また、春の場合は、月の高さは秋と同程度ではある。しかし、強い風に吹かれたチリ、花粉、季節風に乗って黄砂もやってくるため「おぼろ月」となりやすい。
高い位置に月が出て、チリなどによる干渉が最も少なく、かつそれを存分に愛でられる季節が秋なのだ。
以上2点の理由から、秋の月は「中秋の名月」と呼ばれるほど美しく見えるのである。
この時期、最も美しく見える天体に想いを馳せてみてはいかがだろうか。
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