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『ファン・ゴッホ書簡全集』

現在ゴッホの記事を書いている。
前編ではゴッホと私の馴れ初めについて少し述べた。
そしていよいよ後編ではゴッホの生涯と絵について、書こうと思ったのだが、どうやらそれにはまだ私は十分でないという気がした。さらに資料を読まねばならないと感じたのである。

岩波文庫の『ゴッホの手紙』3巻に私は親しんでいたが、いわばそれは選りすぐりの手紙を選出したものであった。記事を書くにあたって、これでは足りないと思った。もうひとつ、ゴッホについては小林秀雄の著書を大変参考にしていたが、本文中に引用される手紙はこの文庫版にはほとんど入っていなかった。小林自身は、式場隆三郎の『炎の画家ゴッホ』を参照したようだが、この際であるから、私は全集を買うことに決めた。
そこで、この『ファン・ゴッホ書簡全集』を購入した。

全6巻、1冊定価4,000円のところ、6巻あわせて7,000円。
いい時代になったものだ。古本ではあるが、私でも手の届く値段になっていた。しかもそれがワンクリックで購入できて、翌日自宅に届く。運送業者の方々にはいつも頭が上がらない。

巻の順序はでたらめであった。しかしそんなことはどうでも良いのだ。

届いてみると、丁寧な梱包。本自体もなかなか状態が良かった。日焼けシミなども一切なく、匂いもしない新品のようであった。
実際、届いたのが今日であるから、まだ中身については述べられない。
肝心な記事もいつ出来上がるかわからないが、今回は「本を読もうのコーナー」であるから、紹介のつもりで書いてみた。

文 伏屋謙太

ゴッホ(1853~1890)
(Vincent van Gogh ビンセント=バン━)
オランダの画家。印象派と日本の浮世絵の影響を受け、大胆なタッチで、律動的な線条と明るく激しい色調の独特の画風を確立して、二〇世紀の絵画に大きな影響を与えた。後半生をフランスで過ごし、しばしば精神病の発作に悩まされて、ピストル自殺した。代表作は「ひまわり」「はね橋」「星月夜」など。

精選版 日本国語大辞典(一部改変)


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