長谷川平蔵の白砂糖白玉とヴァイオレット・エヴァーガーデンのブローチチョコレート
こんにちは。夜明け前の月の無い空に、星が不安げに輝いていています。そして今日の夜は雨から変わる雪、さぞ道が荒れてしまうことでしょう。
池波正太郎著、 #鬼平犯科帳 には第2巻という早い巻数で葵小僧という悪党が登場します。付け鼻を使った変装を得意として押入る屋敷を自ずからも内偵。やがて徒党を組み強盗におよび、殺人を行うのはまだ「道理」として有ることとしても、在ろうことか住人の夫の前で妻を強姦。生かしたまま塗炭の苦しみを与えて廻る。後、捕縛された芳之助という本名の賊は腹いせに、30件を超える犯行の自供はせずその被害者の名前を暴露、その罪状の根幹を成しているとも言える被害者への辱めをさらに行おうというのです。
「お前は今夜、死ぬんだよ」
鬼平の判断は取り調べの記録を残さないでの独断での斬首の実行というものでした。
ジョジョの奇妙な冒険、第四部の宿敵、吉良吉影も同じような末路を辿りましたね。長き法の裁きを待たない即決。その極悪に、作中では魂さえ天に上ることを許されませんでした。
さて、 #京都アニメーション放火殺人事件 の話です。一審の死刑判決を不服として、青葉真司被告は控訴。当初は弁護側の独断の控訴と報道されていましたが2月7日には本人自身からも控訴。裁き、御白洲での鎖をつけられての平身低頭は続く事になります。
後の、被害者遺族の方の意見陳述でも指摘されますが、被告は、自らの犯行動機を妄想でないと強弁しながらその実、凶行に及んだ日付すら把握できていないのです。
その被告が、裁量を求めて上告する。実に困った、困り果ててしまう事態です。
葵小僧や吉良吉影には周りが驚愕するほどの知恵がありました、現実で有名なシリアルキラーにも同様の例。ときには魅力的とさえ視えてしまうその悪知恵を、被告は残念ながら持っていません。比べると、逆に無いままなら、もしかしたらそれが今後永くそのまま生き続ける理由になってしまうのでしょうか?
精神鑑定で知性は測れるのか?それは道徳を問う行為に役立つのか?最期に小説の一節を挟んでおきます。どうか被告の「人生を台無しにする茫然自失」に、終止符が打たれますように。
#あの選択をしたから
#我慢に変わる私の選択肢
#ふるさとを語ろう
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