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[介護福祉事業者のための採用~雇用定着マニュアル⑥】
前回の記事はこちらから
☑応募が集まる求人原稿テンプレート
「求職者目線で、欲しい人材の心をつかむ求人原稿を書いてください」と言われたところで、いきなりは書けないと思います。
そこで、次回は、求人原稿を書いたことがない方でも書けるテンプレートをご紹介します。
「STARS」©と呼ばれる「求人原稿作成テンプレート」で、私が所属する一般社団法人採用定着支援協会が考案したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1665196265850-DzY5wF59Pk.png?width=800)
「STARS」は、「S」職種・「T」ターゲット・「A」アカウント(説明)・「R」理由・「S」詳細(募集要項)で構成された求人原稿を書く際の「型」になります。以下、順に説明していきます。
☑「S」職種
最初の「S」職種は、きわめて大事です。
なぜなら、求人原稿は「職種」がindeedの検索結果の一覧に表示されるため、職種をどのように書くかで、検索結果に表示される回数が変わり、求人の詳細情報を見てくれる人の数が変わってくるからです。
もっとも、「じゃあ、★とかの記号を使って、とにかく目立たせればいいのか?」というと、そうではありません。
というのも、「★」や「■」を使って、「■□■サービス付高齢者住宅の生活支援員募集■□■」みたいな表記をすると、検索上、スパム認定をされ、不利益になる可能性が高いからです。
また、indeedにおいて、職種名の所に「仕事内容以外のこと(休暇や即日採用など)」を書くことは、推奨されておりません。なぜなら、質の低い応募が集まってしまうと考えているからです。
【質の低い職種名の例 (indeedポリシーより)】
・倉庫作業員 (急募!)
・整備士、時給 1200円、有給休暇あり
・カスタマーサービスエージェント - 即日採用
「では、どういった職種名にすればよいのか?」というと、検索されるキーワードをしっかりといれこみながら、「職種の魅力」を伝えるという事が大事です。
例えば、「オープニングメンバーと働く通所介護の入浴介助スタッフ」といった感じで、検索されるキーワード(「通所介護」「入浴介助」)をしっかりといれこんだうえ、この職につく魅力「オープニングメンバー」をいれこんでいくことです(ただし、くり返しになりますが、仕事内容以外のことを職種名にいれるのはindeedの無料検索ではNGのため注意が必要です。過度にやりすぎると、無料掲載のアカウントが使えなくなる可能性があります)。
もっとも、「難しくてわからない・・」ということであれば、indeedで検索してみて、同業他社の職種名を参考にするのも良いでしょう。
なぜなら、検索してみて「この書き方良いな」と感じた職種名は、求職者も同様に感じ、クリックされる可能性が高いからです。
☑「T」ターゲット
「T」は、「この職種に合う方はこういった人ですよ」と記載する部分になります。
コロナ前は「とにかく人を集めなければ!」ということで、「未経験歓迎」「経験不問」といったキーワードが飛び交っていました。
ですが、実は、このように間口を広げ、たくさんの応募を集めようとするのではなく、あえて「しぼった方が良い人を採れた」と言われていました。
なぜなら、間口を大きく広げたところで、会社にミスマッチな人しか集まらず、結局、早期離職されてしまう可能性が高くなるだけだからです。
「とはいえ、それじゃあ人が集まらないのでは?」といった声もあるかと思います。こういった場合は、経験については、ある程度多めに見たうえ、「自社に合うかどうか」といった価値観の部分でフィルターをかける方法もあります。
例えば、「横浜ベイスターズのファンが多く、月1回は事業所のスタッフで横浜スタジアムまで応援に行ってます」といった趣味軸で絞っても良いですし、事業所のスタッフが支援において大事にしている考え方といった理念でしぼっても良いでしょう。
とにかく大事なことは、「自社にフィットする人材はどういう人なのか」ということをきっちりと把握した上、雇用のミスマッチが起きないよう、求人原稿に「自社に合う人はこういう人です」ということを具体的に表現する事です。
ちなみに、「以下にあてはまる方はご応募をしないでください」といった表現も、「雇用のミスマッチを防ぐ」という意味では効果的です。ハローワークだとこういう表現はNGなのですが、自社採用サイトや民間の求人サイトなら可能ですので、あえて「応募しないでください」と表記をして、本当に欲しい人にフォーカスするのも良いでしょう。
「A」アカウント(説明)
「A」アカウントは、「この職種になぜターゲットの方が合うのか」を示す部分になります。
今回のお仕事は、〇〇〇〇〇の点で「T(ターゲット)」の方にお勧めです
こういったフレームワークで説明をする部分です。
【具体例】
今回のお仕事は、オープニングスタッフになりますので、ゼロから介護を必要とする方への支援を作りあげたい人(積極的にアイデアをだしたい人)におすすめです。
☑「R」理由
「R」理由の箇所では、先ほどの「A」説明と関連付けてもよいですし、全く違う事でも構わないので、今回の求人がターゲットに勧められる具体的な理由を3つ挙げましょう。
【テンプレート】
今回のお仕事の3つのポイント(メリット・魅力)は次の通りです。
まず1つ目のポイントになります。
1つ目のポイントしては、〇〇〇〇です。もう少しわかりやすく説明しますと、〇〇〇〇ということです。
※以下、2つ目と3つ目の理由と説明
☑「S」詳細(募集要項)
今までのところで、「S(職種名)」を書いた上、どんな人に来て欲しいのかという「T(ターゲット)」を書き、そのターゲットが職種にフィットする説明「A(アカウント)」と理由「R(reason)」を書いているので、求人原稿の上部は完成します。
次に、書くのは求人原稿の下部になります。ここでは、「S(詳細)」として、募集要項を書いていきます。
求人の詳細(募集要項)を書いていくうえで大事なことは、「とにかく具体的に書く」ということ。
なぜなら、例えば、給料の表記を「委細詳細は面談で」といってぼやかすと、求職者の人は、「なんだこれ、怪しいな」と候補から外してしまうからです。
くり返しになりますが、今は「人手不足」の時代です。
だからこそ、「具体的に働くイメージができない求人原稿」になっていると、「よくわからないから、ここはパス」と応募してもらえません。
ですので、求職者が疑問や不安を覚えることがないよう、募集要項を徹底的にくわしく書きましょう。
【具体例】 ※給料も内訳をしっかり書き、入社当初の金額を書く
給料の表記:入社当初は月20万円~25万円
(内訳は基本給15万円、資格手5万円、経験年数での加算5万円まで)
また、入社後の実績値も記載しておくと良いでしょう。
これは例えば、「入社後5年目で年収400万円が目安です」といった表記になります。
こういった入社数年後の道筋を示しておくことで、求職者がキャリアビジョンをイメージでき、応募につながりやすくなります。
また、「年間休日」「有給の使用状況」や「懇親会の頻度」更には「懇親会の費用が自費or会社持ち」「懇親会の場所」といった情報も具体的に記載しておきましょう。
こういった休暇や福利厚生的な情報も細かく記載しておくことで、求職者が職場のイメージをしやすくなり、応募につながります。
なぜなら、ネット上で求人を探す時代だからこそ、細かすぎるくらい会社の情報を伝えないと、求職者に動いてもらえないからです。
⑦へつづく
【介護福祉事業のための採用~雇用定着マニュアルアーカイブ】
https://note.com/susumu_mcl/n/n7fe42f13c77b
https://note.com/susumu_mcl/n/n6e94fbcb03ac
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