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世界のランニングあれこれ

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私が自分の目で見てきた世界の陸上・ランニングについて書きます。
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1972年(50年前)のデーブ・ウォットルから2022年のクーパー・ティアに至るまで

1972年(50年前)のデーブ・ウォットルから2022年のクーパー・ティアに至るまで

トップ画(Joe Haleより)

現在、Twitterにて以下のプレゼントの応募を受け付けている。このツイートは7月29日のもので明後日の9月5日中に締め切って当選者を決めたい。

ところで、このポスターがモノクロなのは、1972年に撮影された以下の一番左の写真のオマージュだからである。

The iconic photo of Sid Sink and Dave Wottle was take

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三浦龍司(順大)が出場したダイヤモンドリーグストックホルム大会(DNガラン)男子3000mと難民選手の優勝について

三浦龍司(順大)が出場したダイヤモンドリーグストックホルム大会(DNガラン)男子3000mと難民選手の優勝について

レース動画は以下。

三浦龍司のダイヤモンドリーグデビュー戦今回のレースの結果は以下である。

気温23℃ / 湿度73% / 曇り

【順位】
1. D.ロキニョモ・ロバル(難民選手団)7:29.47 PB / 今季世界最高
2. J.キプリモ (ウガンダ🇺🇬)7:29.55 SB
3. C.ケンボイ(ケニア🇰🇪)7:31.26 SB
4. S.マクスウェイン(オーストラリア🇦🇺)7

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男子10000mエチオピア選考会のハイライト動画と3人の日本人選手の結果(相澤晃、市田孝、伊藤達彦)

男子10000mエチオピア選考会のハイライト動画と3人の日本人選手の結果(相澤晃、市田孝、伊藤達彦)

2022年6月5日にオランダのヘンゲロで男子10000mのエチオピア選考会が開催された。これは、FBKゲームという国際陸上大会に付随したレースであるが、毎年この時期に世界大会のエチオピア選考会が開催されている。

エチオピアの中長距離選手達は、世界で最も高地であるという環境で試合が行われているが、高地の記録は平地よりも劣ってしまうため、標準記録の突破も兼ねて平地で10000mが開催されている。

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マラソンサブ2:05の選手を7名擁するケニア🇰🇪カプサベトの「2 Running Club」について

マラソンサブ2:05の選手を7名擁するケニア🇰🇪カプサベトの「2 Running Club」について

ケニア、エチオピア、ウガンダなどに拠点を持つNN Running Teamは、キプチョゲやその他のスター選手が所属していることから「世界最強の長距離チーム」だといわれている。そして、彼らは概ねナイキ契約の選手である。

それでは、アディダス契約の選手で構成された最強の長距離チームはどこか?男子マラソンでいえば、エチオピアの名コーチのGemedu Dedefoが率いるトレーニンググループが強豪チーム

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BTCのグラント・フィッシャーの活躍:大事なのは過去の選手との比較でなく今の立ち位置

2022年の陸上の世界選手権はユージンで開催される。これは、アメリカで初の屋外の世界選手権開催である(室内では2016年にオレゴン州ポートランドで室内世界選手権が開催された)。

東京五輪の中長距離種目ではBTCの男女選手の活躍があった。

男子はモー・アーメドが5000mで銀メダル獲得。女子は3000mSCで2000mからのロングスパートで一時は金メダル獲得かと思わせたコートニー・フレリクスが銀

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東京マラソンと名古屋ウイメンズの海外招待選手

東京マラソンと名古屋ウイメンズの海外招待選手

楽しみですね。

特に、東京五輪以外でコロナ禍の日本のレースにおいて、世界トップクラスと日本人選手が対決することはなかったので、今日本のマラソンの記録水準が上がっていることを考えると、今回の東京マラソンと名古屋ウイメンズは良い試金石のレースになるだろう。

東京マラソン:ロンドンが秋にあることで男女ともに史上最強メンバーここ数年の東京マラソンが良い点は、もうなくなってしまったびわ湖や福岡国際とは違

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2022年のOnアスリートの展望と新スパイクの開発

2022年のOnアスリートの展望と新スパイクの開発

(トップ写真:https://www.on-running.com/より引用)

2022年1月11日に、今年の中長距離で「プーマとオンの時代がやってくるであろう」という趣旨のツイートをした。

ということで今回はオンについて書いてみる(記事執筆は2月上旬)

オンはマラソン選手も契約選手が多くいて、英国のクリス・トンプソンはユージン世界選手権の英国代表に内定しているがクラウドブームエコー3.0は

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