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世界のランニングあれこれ

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私が自分の目で見てきた世界の陸上・ランニングについて書きます。
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#東京オリンピック

東京五輪陸上4日目:男子3000mSC決勝 / 三浦龍司🇯🇵はメダル獲得なるか? / 女子5000m決勝 / 廣中璃梨佳🇯🇵は日本人初の14分40秒台に突入するか?

東京五輪陸上4日目:男子3000mSC決勝 / 三浦龍司🇯🇵はメダル獲得なるか? / 女子5000m決勝 / 廣中璃梨佳🇯🇵は日本人初の14分40秒台に突入するか?

東京五輪も中盤に差し掛かり、陸上競技4日目は日本人選手が出場する決勝種目が男子3000mSCと女子5000mの2つある。

午前中には男子走幅跳で橋岡優輝が6位に入賞したが、本人はメダル獲得を目指していただけに悔しさも感じたことだろう。

しかし、今夜の決勝では特に、3000mSCの三浦龍司にメダル獲得の期待がかかっている。予選では1組2着とアフリカ勢相手に互角に勝負し、日本人初の8分1けたとなっ

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東京五輪陸上競技1日目(7月30日)の振り返り(男子3000mSC予選 / 女子5000m予選 / 10000m決勝)

東京五輪陸上競技1日目(7月30日)の振り返り(男子3000mSC予選 / 女子5000m予選 / 10000m決勝)

東京五輪の陸上競技が開幕し、日本勢では初日から男子3000mSCの三浦龍司が予選1組2着の日本新(8:09.92)で49年ぶりの予選突破という素晴らしい結果となった。

その他、中長距離種目では女子5000mで1組9着の廣中璃梨佳が自己新(14:55.87)で決勝進出。

陸上競技で最初の決勝種目の男子10000mではエチオピアのバレガが最後の1周を53.9でカバーしてシニアの世界大会で初優勝(2

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東京五輪陸上1日目:女子5000m予選 / 萩谷楓 / 廣中璃梨佳 / 田中希実🇯🇵は予選通過なるか。

東京五輪陸上1日目:女子5000m予選 / 萩谷楓 / 廣中璃梨佳 / 田中希実🇯🇵は予選通過なるか。

女子5000mは1996年アトランタ五輪で志水見千子が当時の日本新の15:09.05で4位入賞を果たした種目である。

この4位という順位は、五輪トラック種目における日本人女子の1928年以降の最高順位だった = ロードやフィールド競技を除いて、1928年のアムステルダム五輪女子800m銀メダリストの人見絹枝以来、五輪のトラック種目での日本人のメダル獲得者はいない。

快挙ともいえるアトランタ五輪

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東京五輪陸上1日目:男子3000mSC予選 / 三浦龍司 / 青木涼真 / 山口浩勢🇯🇵は予選通過なるか。

東京五輪陸上1日目:男子3000mSC予選 / 三浦龍司 / 青木涼真 / 山口浩勢🇯🇵は予選通過なるか。

男子3000mSCはリオ五輪に塩尻和也が出場して以来、潰滝、山口、阪口、三浦、そして青木という選手らが日本トップレベルの底上げに貢献。

今年は8人(↑の6人+小原、楠)が8:30を切り、トラックの男子中長距離種目では唯一3人の日本代表選手が今回の五輪に出場する種目である。

【この記事の要点】
・アンケート投票者の90%が日本人選手のうち少なくとも1人は予選通過できると考えている
・1972年ミ

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陸上競技のドーピングを暴くAIUの仕事とその課題

私は、陸上競技に関係することで、長い時間あらゆる議論ができるのは、箱根駅伝に関することでも、マラソンの日本記録でも、ボルトの100mの世界記録でもなく、ドーピングについての話題であるかもしれないと常々思っている。

ドーピングを立証することは難しいなぜなら、そこにはいまだに謎や闇が多く、ほとんどの人がこれまでのドーピングの事実をほとんど正確に知らないからだ(知ることができていないからだ)。それでも

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