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パンクロックと箱根駅伝

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パンクロックと箱根駅伝の小説です
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記事一覧

パンクロックと箱根駅伝 序章

 ひょっとしたら俺は夢を見ているのではないか?ストップウォッチを片手にそんなことを真剣に…

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7年前
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パンクロックと箱根駅伝 1話

 小学2年生の時、大雪の降る日に自転車を漕いで隣の町へ行こうとしたことがある。当然母親は…

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パンクロックと箱根駅伝 2話

先輩が来ないよりも、悩んでいる先輩の力になれないのが悔しかった。 先輩と出会なければ。俺…

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パンクロックと箱根駅伝 4話

毎日毎日、徹底的に正義を執行された。事あるごとに例のトイレに呼び出され。考えられうる各種…

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パンクロックと箱根駅伝 3話

「牧田のオヤジは、多無土が汚れた街だとウソをいっている!多無土を脅かすゴキブリだ!消えろ…

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パンクロックと箱根駅伝 5話

学校の門を抜けると。 すっかり日は落ちていて高く伸びたススキを夕日が赤く染め、ひぐらしが…

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パンクロックと箱根駅伝 6話

次の日から、パンクバンドとして活動して活動を始めた。 そうは言っても最初は楽器もなかったので、ほとんど愚連隊のような存在だった。なぜならば、街や学校で次から次へと売られる喧嘩に立ち向かっていっいったからだ。先輩はべらぼうに強かった。学校で問題になりかけたが、ほとんど正当防衛と言って差し支えない内容だったので、特に咎められる事はなかった。俺は自分自身が清く正しい中学校生活から大きく脱線してしまったとは思いつつも一緒に戦ってくれる人がいるだけでとても幸せを感じていた。 学年が

パンクロックと箱根駅伝 7話

先輩が誕生日の4月19日に、僕らは高円寺の元ヒッピーの怪しげなオヤジが経営している「性銃…

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パンクロックと箱根駅伝 8話

先輩との昔話に思いを巡らせていると。 「飲みなっいすかー?」 ヌケヌケと色黒でチョビヒゲ…

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パンクロックと箱根駅伝 9話

先輩が帰ってから僕らは、お客さんも含め会場にいた人に謝って回ったが、「いや最高だったよ。…

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パンクロックと箱根駅伝 10話

我が大学のキャンパスは巨大な城だ。 多摩丘陵の一角に半径2km四方の敷地があり。その中に…

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パンクロックと箱根駅伝 11話

伊達監督から、陸上部に入る資格がないと完膚なきまでに論破された傷心の俺と先輩は、どちらが…

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パンクロックと箱根駅伝 12話

坊主頭を夜風に晒しながら、自分のアパートに帰って、電気をつけてカーテンを閉めた。俺のアパ…

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7年前
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パンクロックと箱根駅伝 13話

夜が明けて、パリッとアイロンをかけたスーツを着て先輩との待ち合わせ場所に行くと、坊主頭の痩せた男が「よっ!」と声を掛けてきた。 あっ、先輩だ。良かったちゃんと坊主にしている。今まで、先輩の坊主頭もスーツ姿も見たことが無かったが。先輩が坊主になると意志が強そうなギョロ目がより強く感じられ。スーツは先輩の長くて細い足を強調させた。今の先輩は確実にパンクロッカーより、アスリートの方に近い存在だ。 「どうや!牧田?似合うやろ?」 そう言うと先輩は自慢げに自分の頭をなで上げた。なぜ、昨