定期的に通う奥多摩の天国 #おくたま文庫
「贅沢な時間」って多分このこと。
余計な事を考えずに、本を通して自分と向き合える空間。物理的・心理的な喧騒から脱するには奥多摩という距離感が大事なのだなと。
常連の多さからも明白な魅力。それはつまり店主の魅力。お店に来るというよりも、店主に会いに行くという表現の方が正しいのかもしれない。店主はスナックのママになりたいと言っていたが、私の目には既にそう見えた。
「話上手よりも聞き上手」とはよく言うが、それをどう測るか。どれだけ人に話しかけられるのかが1つの指標になると思う。小さな子どもも、ハイキング帰りのお兄さんも、ワインを嗜むおじさまも全員が話しかけてしまう魅力が店主にはある。
最近思う、お店は即ち店主の内面だと。心がくつろげる空間を作れるのは、その人自体の魅力があってこそ。それは場所選びから。利益を求めようとしたら、奥多摩にある旅館の地下3階を間借りするはずはなくて。選書からも感じられる安心感。ただ機械的に”積まれた”のではなく1つの意志の下で丁寧に”置かれた”古書たち。
こんな素敵なお店も今年の3月で一旦幕引き。新天地はまだ決まっておらず、本当に気に入った場所が見つかるまではお店を閉めることも考えている、とのこと。これからも通いたい身としては短期間の閉店も惜しいけれど、それには大賛成。店は即ち店主の内面、少しでも妥協をしたら、それは本当のおくたま文庫ではなくなってしまうから。
大袈裟に言っているようで本気。それくらいおくたま文庫が好きだと感じた日曜の昼過ぎ。
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おすすめは冬季限定メニューのチャイとレモネード。まずはチャイの香りで気持ちをワントーン落ち着かせてから読書開始。半分くらいまで読んだらレモネードに切り替え。甘さは残しながら、シチリア産レモンの酸味で集中力を維持。お腹が空いたらバインミーやトーストで小休憩。旅館併設なので日帰り温泉も完備。ここを天国と呼ぶことにした。
ホットチャイ
ホットレモネード
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