時は“愛”なり。
わたしにはそれほど物欲がない。
もしかしたら世のご夫婦の皆さんは、記念日や誕生日には旦那さんにプレゼントをもらうとか、どこか素敵なお店でごはんを食べるとかしてるのかな?
もちろん、サプライズプレゼントがあったり、どこかに連れて行ってもらえればそれは嬉しいけれど、わたしはそれほど興味はない。うちの夫もそういうことがスマートに出来るような人ではないので、わたしたちはちょうど良くできているのかも。
しかしわたしが風邪やらなんやらで体調を崩せば、わたしの好きなコンビニスイーツが山のように届けられる。わたしの夫の限界はそのくらいのものだけど、わたしにとっては最上だ。子どもをすべて夫に任せ、大好きなコンビニスイーツを独り占めする時間は、まさに至福の時。
最近、それに加えてあるプレゼントをもらえるようになった。
「時間」。
我が家はワンオペ育児で仕事でいない夫の代わりにわたしがひとりで家と子どもたちを守っている。そんな私には当然、自分の時間なんてない。
朝は子どもを起こし、朝食を食べさせ、小学校に行かせ、下の子を保育園に連れて行き、その足で出社。
そして定時まで仕事をし、寄り道もせずに保育園に向かい、3歳の娘の手を引き帰宅する頃には7時だ。
もうクッタクタである。
めちゃ眠い。いますぐベッドにダイブしたい。ごはんなんか食べなくていい。とりあえず寝かして。
毎日そう思うけれど、そうはいかない。
お腹をすかした二人の子どもたちが待っている。
わたしは重い体を引きずるように、毎晩ご飯を作るのだ。
育児して、仕事。仕事して、育児して、また育児して、そんでもって仕事。
永遠に続くローテーション。やらなくてはいけないことは早急に。仕事も子育ても“ナマモノ”だ。後回しせず、鮮度が大事。
育児、家事、仕事、育児、家事、仕事・・・。
そんなわたしに「時間」というプレゼントをくれた夫。
夫がいる日曜日は、な~んもしなくていいわたし。
どこかに遊びに行こうが、一日中寝ていようが、ひたすらに自由。
この「時間」っていうプレゼントはきっと育児中のママが一番欲しいと思っているものなんだけど、案外そこに気付くパパは少ない。
現にうちの夫も、子どもが生まれて10年以上経って、このプレゼントをくれるようになった。
もしいま、この記事を読んでいるひとの中で、奥さんにプレゼントをあげたいと考えている旦那さんがいたら、「時間」をあげてほしいな。
記念日や誕生日、別になんでもない日だっていい。
きっと、奥さんにもあなたにとっても、素敵な一日になると思うから。
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