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きょうのお月様はどうですか?

いまはもう小学3年生の息子が、いくつくらいの頃だっただろう。

まだ保育園には通っていなかったと思うから、3歳前後くらいかな。

わたしと息子は夜のお散歩をしていました。東北の冬は寒いので、きっと春~秋くらいのできごとでしょうか。月がきれいな夜だったので、秋かもしれないし、息子がパジャマだった気もするから夏かも。夜空には星がたくさん輝いていて、その星たちを見守るようにお月様がそこにいた。

「ママ~、みて。スイカのお月さまだ。」

最初は息子の言葉の意味をすぐに理解できなくて、「ん?どういうこと?」なんて思って聞き返したけど、息子の指さす方向を見たらすぐに分かった。

月はきれいにはんぶんこ。

ほんとだ、スイカみたい。息子と一緒にけらけらと笑った。

また別の日も息子と外に散歩に出ると、その日も息子は言った。

「きょうはバナナだね。」

上を見上げるとやっぱりバナナみたいな三日月がそこにはあった。

わたしひとりで見た月だったら、決してそんな表現はしなかっただろう。空すら見上げなかったかもしれない。子どもといるといつもとは違う視点でものを見られるし、新たに発見することばかりだ。ふざけて「イチゴのお月様はないのかな?」なんて聞いてみた。息子はまたけらけらと笑って、「あったけど、だれかがたべちゃったんだよ。」と言った。

今度、いまの君に聞いてみようかな。今日の月はなんですか、って。



本日も読んで下さりありがとうございます。


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