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成長の記憶。

夜、ひっそりと子どもの眠るベッドに忍び込む。

小学3年生の息子と3歳の娘とわたしは毎日同じベッドで眠る。寝かしつけたあとこっそりリビングに戻り、ひととおり一人の時間を満喫した後、眠る子どもたちのもとに戻る。

暗い部屋の中、スマートフォンの明かりでベッドを照らす。そこにいるのはもちろん、当たり前に我が子なのだけど。あれ。

こんなに、大きかったっけ。


翌朝息子を見ると、相変わらずパンイチで朝ごはんを食べている。あ、鮭フレークをこぼしてる。ほら拾って、拾って。

そこにはいつもと変わらない息子の姿があった。昨日眠っている息子を見たときに、やけに大きく見えたけれど、やっぱりあれは気のせいか?深夜だったから、脳が寝ぼけてたのかな?

わたしも息子もそれぞれ朝の準備をする。朝ごはんを食べる息子をよそに化粧をし、食べ終わってもパンイチでごろごろしている息子に「そろそろ着替えなよ。」と声をかける。靴下までしっかり履きなって。いつも玄関で靴下がないことに気付くんだから。

髪をセットしていると、歯磨きをしに息子が隣にやってきた。「どうぞ~。」ママはもう終わるところだから、と洗面台を譲る。洗面台の正面を息子に譲り、ぼーっと眺めていた。

あ。洗面台の前に置いてあるステップ。使ってない。

なんだ、やっぱり大きくなってるんだ。

コロナによる一斉休校を受けて、若干肉付きがよくなってしまった息子。

それも相まってか、なんだかがっしりとしたようにも見えた。きっとこうやっていつの間にか、母の背を追い越していくんだろう。



センチメンタルな気持ちになりながら息子を見つめていた。そういえば、目線の高さもだいぶ変わったもんな。そんなことを思っていたら、ふと息子が振り向いて、歯を見せてニカッと笑う。ハイハイ、綺麗になってるよ。ピカピカだね。でも白目をむくな、白目を。


変わっていくところも、変わらないところも、

これからも見続けていけたらいいな。



本日も読んで下さりありがとうございます。



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