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私が女性性を開放できた話③痩せられない編

自分が病んでいることを自覚した20歳の私は変わりたい!と強く思いました。

幼少期の記憶を思い出すとともに、可愛くなりたいという思いを少しずつ抱くようになりました。

でもそれはとても小さくて繊細な感情で、風が吹けば消えてしまうような感じがしました。

家族にも友達にも可愛くなりたいとは決して言えませんでした。だって、少しでも否定されたり笑われたりすれば確実にその小さな火は、消えて2度と起こせなくなるという確信があったから。

私は人知れず、服屋に行ってこれまで買うことのなかったワンピースを買ったり、薬局で化粧品を買いました。

化粧をしても、ワンピースを着ても可愛くなったとは思えなかった。
でも、自分は案外女の子らしいものがすきだったんだなということを自覚して、スカートやワンピースばかりを着るようになりました。

すると、周りから雰囲気が変わったねとか、可愛くなったと言ってもらえることがチラホラ起こるようになり、

なんだか私は「あー、もう私は大丈夫なんだな。昔は病んでたけど、もう傷は癒えたんだな。」と思うようになりました。

そして、25歳くらいになると表面上でだけは周りの人に「可愛くなりたい」という思いを言えるようになりました。

でも、私の痩せたいという思いだけは1ミリも変わることがなく、むしろ日々強まっていくような気がしていました。

この頃私はストレスが溜まると暴飲暴食をするようになっていました。そして食べたり飲んだりした後に罪悪感でいっぱいになりました。

ある日、とうとう暴飲暴食をしたあとにそれをリセットしたくて無理やり吐いたことがあります。

その時、幸運だったのかもしれませんが吐物が喉に詰まって死ぬほど苦しい思いをして号泣し、二度と無理やり吐かない!と心に決めました。


あのとき、もし喉に詰まっていなかったら吐くことが常習化して拒食症になっていたかもしれないと思います。


それでも、食べ物を咀嚼して飲み込まずに吐き出すということは時々隠れてやっていました。


痩せたい!と四六時中おもっているので、どうしても会話の中で、ダイエットや痩せることに関する話をすることをやめられませんでした。


どうしてそんなに沢山食べながらダイエットの話ばかりしてるの?とよく言われました。


周りの人はいつも私はダイエットを話のネタにしているくらいに思っていたんだとおもいます。


本気で痩せたいと思ってたら食べないよとか
痩せたいなら我慢したらいいじゃんとか
そんなに太ってないから気にしすぎ


とか言われるたびに


そーじゃない!私は本気で悩んでるんだ!
笑顔で軽く言われる度にはらわたが煮えくり返りそうになるほど怒っていました。

でも、結局は何を言っても痩せられない私が悪いよねと思って言い返すことはしませんでした。


つづく。

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