【因果応報】受験生の列に入って受験生煽るの楽しすぎワロタw 【小説】
「受験当日に受験生の列に入って大学の校門まで一緒に行くの楽しすぎワロタw 何が楽しいかって?w 受験生の皆が緊張しながらおどおどして大学に入っていくところがめちゃくちゃ面白いんだよなぁw」
この男、現在高校2年生だ。来年自分も大学の受験をするというのに先輩たちがビビりながら受験を受けているところを面白おかしく見ている性格の悪いやつなのだ。
「まったく、これだから受験生の列に入って大学まで一緒に行くのはやめられないんだよねw そうだ、明日も別な大学で受験があるみたいだからそっちも行ってみようかなw」
もちろん次の日もこの男は受験生たちと一緒に大学の校門近くまで列に並んで歩いて行ったのだ。
「皆う◯こでも漏れそうな顔して緊張してるよw 受けるw じゃあ俺がちょっと皆に脅しをかけてやろうかな」
なんと高校2年生の男はいきなりバックから漫画を取り出して漫画を読み始めたのだ。
「うわー、おもしぇ! キャッキャッ! キャッキャッ!キャー !」
高校2年生はマンガを読む振りをしながら高笑いをする。
「ギリギリまで勉強なんてやってないで漫画読んだ方が面白いねぇ! 君たちバカなんだね! そんなに自信がないのかな? 準備不足の君達はどうせ大学なんて受からないんだからやめちゃったら? ハハハ!」
「ぐぬぬ…」
現在高校2年生の男は大声でそんなことを言っていたのだった。大学の校門に着くまでひたすら周りを煽り散らかした。
そして校門についてからフェードアウトした。
「いやー最高だね! ストレス発散になったよ!」
現在高校2年生の男はスッキリしていた。
「さてと、家に帰って勉強でもするかな。こいつらのようにはなりたくないからな!」
家に帰って勉強するとは言っても、もちろん勉強をするなんて嘘なのだ。
「おーっと、明日も大学の受験あるじゃないのよー! ここにも行ってみるかな」
そして違う大学の受験日にまた大学に行ったのだった。今回は校門の前で待ち伏せていた。
今回、手には白米と箸を持っていた。
「いやー、みんながう◯こ漏らしそうな顔しながら大学に入っていくねーw そんな顔を見ながら食う飯は最高ですわw」
気持ち悪い顔で受験生達を見つめた。
「いやー、本当に良いおかずになりますわw プゲラw」
この高校2年生の男は暗い表情をして緊張している受験生の顔をじっくりと見ながらご飯を食べていたのだった。
「いやー、非常に気分が良いですねw さてと、僕はさっさと家に帰って勉強でもしますかねw こいつらみたいなカスにはならないんでねw 僕はみんなと違って天才だからw」
………………………………………………………
そして月日が流れて1年が経ったのだった。
「嘘だろ…。この僕が全部落ちてしまうだなんて…。ああああ!!!!!」
そうなのだ、この受験生を笑っていた元高校2年生は因果応報なのか自分自身が大学に落ちてしまったのだ。
しかも滑り止めにすら引っかからなかった。まさにミイラ取りがミイラになったような感じだ。
「クソなんでこの俺が…! 大学に落ちるなんて…! なんでなんだよ…!」
男は泣きながら家に帰った。そしてその日、とても嫌な夢を見たのだった。
「ここはどこなんだ」
「きゃっきゃきゃっきゃ!」
「え?」
誰かが笑っていた。
「本当はお前が一番バカじゃないの?」
「なんだよ、ここは!?」
男の周りを囲って黒い影がみんな一斉に笑ってきている。
「お前も受験生なんだね。でもお前何も結果残してないじゃん」
「やめてくれ…。今その言葉を投げかけないでくれ!」
「ばっかじゃないの? もう受験なんて諦めたら? 勉強しても無駄だよ?」
「やめてくれよ…」
「お前は所詮上級学校にはいけない脳みそなんだからさぁ…」
「うわああああああ!」
男は泣き出してしまった。
「なんで泣いてるの? 泣いても君のことなんて誰も助けに来てはくれないんだよ?」
「もう許してください…」
今まで全てやってきた悪行が自分に返ってきた。そして男は目を覚ますと精神を病んでしまっていた。
その後、男は数年間家に引きこもったという。社会に出るのにかなり苦労したとか。
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