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カナダのトロントのサマーキャンプに6歳の息子と母子短期留学 ②トロントのサマーキャンプ

前回の記事では、トロントの魅力に触れました。

今回の記事では、実際に息子が通ったサマーキャンプについて書きたいと思います。


トロントでのサマーキャンプの位置付け

トロントには学童がありません。しかし、トロントにおける共働きの比率は低くありません。
共働きの親が夏休みに学童の代わりに子供を通わせる場所、それがサマーキャンプです。
日本ではサマーキャンプというと何か非日常的なイメージがありますが、トロントでは多くの子供達が家の近所あるいは近郊のサマーキャンプに日常の一環として通います。そのため、子供をトロントのサマーキャンプに入れると自然と現地の子とコミュニケーションを取ることが出来ます。

今回、息子は2つのサマーキャンプに参加しました。それぞれ1週間ずつ。

1つは、ほぼほぼ現地の子しか通わないサマーキャンプ。
もう1つは、トロント大学主催のサマーキャンプ。
それぞれに違った良さがありました。

一つ目のとてもローカルなサマーキャンプ

はじめに息子が通ったサマーキャンプは、とてもローカルでした。
私たちのように日本や他の国から短期留学で訪れてるケースはほぼゼロだと思います。トロント在住の日本人はちらほらいましたが、日本人と一口に言っても、日本語の方が優位な子から、ほぼ英語のみ喋る子まで多種多様でした。よく海外のサマーキャンプに入れても日本人ばかりで日本語ばかり喋ってしまうという話を聞きますが、息子に聞くと、年齢が上になるにつれて2言語話者は先生から厳しく英語のみ話すように都度注意されるとのことでした。
姉の知人の現地在住歴10年以上かつ小学生と幼稚園のお子さんを持つ大ベテランママおすすめのサマーキャンプだったので、ここに決めました。
子供たちはそれぞれ1週間ごとにテーマとなるアクティビティを一つ選べるのですが、息子が参加した週はサッカーとストーリーメイキングの2つの選択肢がありました。息子は日頃からお話を作るのが好きなのでてっきりストーリーメイキングを選ぶのかと思いきや、サッカーを選択していました。
蓋を開けてみると、男の子はほぼほぼサッカー、女の子はストーリーメイキングを選んでいました。
息子は1歳から国内のお勉強系サマーキャンプに通っていましたが、それ故か、息子の中でサマーキャンプは机に座って勉強をするところというイメージがあったみたいです。
初日にお迎えに行くと、遊ぶだけだったよ!めちゃくちゃ楽しかった!と大層喜んでいました。
先生やスタッフたちは子供が大好きなようで、子供達に積極的に構って遊んでくれていました。キャンプ内はアットホームな雰囲気で、息子もすぐ打ち解けたみたいです。
2日目には同い年の現地の男の子と仲良くなり、日本に遊びにきてね!と約束していました。
一言で言い表すなら、先生やスタッフ全員が優しく子供への愛に溢れたサマーキャンプだったと思います。息子は先生やお友達が大好きだったようで、毎日楽しそうに通っていました。

サマーキャンプで息子が仲良くなったお友達の兄弟。お兄ちゃんはとても優しくて、弟くんは無邪気で可愛かったです。お小遣いの10ドルあれば日本行けるかなーと聞かれましたが、円安が進みに進めばいける…かも!?

もう一つのよく組織化されたサマーキャンプ

次に通学したサマーキャンプはトロント大が主催するサマーキャンプで、錚々たる規模でした。
はじめのローカルサマーキャンプの小規模さに慣れた後だったので、大学の体育館で行われた受付に息子を連れていくと、人の多さに驚きました。
勿論、その場にいる全員が同じことをするわけはなく、事前に申し込んだアクティビティごとにグループ分けされます。
アクティビティは多種多様で、アメフト、サッカー、バスケットボール、マルチスポーツといったスポーツ系の他に、アドベンチャーといった体を動かしながらもゲームをして楽しむ系、中にはリーダーシップというテーマのアクティビティもありました。
トロント大はカナダ一の名門大なだけあり、遠方からも車で通ってる人が多かった印象があります。
勿論日本人もいましたが、私が出会った人たちはほぼ現地在住の日本人だけでした。
ここのサマーキャンプはとても組織だっていて、1つのアクティビティグループに2、3人ほど学生スタッフがつきますが、きちんとスタッフそれぞれ各自の役割を定めてグループの統率を図っていました。
息子はアドベンチャーグループに所属しましたが、伝言ゲームといったコミュニケーションゲームを散々やり尽くした上、プールでの指導もしてもらえて大変満足したようです。
ちなみにカナダではサッカーはあまり人気がないようで、溢れかえるほどサマーキャンプの参加者がいたのに、なんとサッカー希望者は2人しかいなかったようです。先生と合わせて4人。
息子「サッカーしけてたよ〜」
……。
子供って残酷…。

却って手厚いケアになりますが、沢山友達を作りたいという気持ちがある場合はアメフトやバスケットボールを選択することをお勧めします。

トロント大学サマーキャンプが行われる建物。
ちなみにここのコーヒーショップの店員さんにアイスラテを頼むと、オッケー!と言った後に作りながらアイス?ホット?と聞かれます。え?さっきの注文どこいった?と思いますが、トロントでは注文はバグるのが基本なので驚かずにエラー処理しましょう。

他のサマーキャンプについて

トロントでは他にも博物館が主催するサマーキャンプや、アウトドアアクティビティ中心のサマーキャンプなど多種多様なサマーキャンプが存在します。カナダは移民の国なので、色々な人種・出身地の人たちが入り混じっており、日本からいきなりやってきた子供に対しても寛容です。
また、日本に対して好意的な人がとても多いです。サマーキャンプに任⚪︎堂キャラクターもののお菓子とかを持っていくと一躍ヒーローになれます。
カナダにいると⚪︎天堂が凄すぎて、凄すぎました(語彙力)。
トロントではサマーキャンプがたくさんあるがゆえに玉石混合なので、実際にサマーキャンプに通学する年齢の子供を育ててる現地在住者から生きた情報をもらうことをお勧めします。

サマーキャンプで得たもの

息子の性格は、いつもモジモジして恥ずかしがり屋で自分から進んでいくタイプではありません。現に、サマースクール初日の受付の時には、私の陰にずっと隠れていました。ちなみに小学校の入学式は大勢の人たちに驚いたのか、泣いて拒否して大変でした。
しかし、そんな息子がサマーキャンプでは、誰も知らない中で自ら進んで「友達になろう」と色々な子に言って回っていたみたいです。もちろん、中にはそっけない態度の子もいたみたいですが、明るく受け入れてくれる子も多かったようで、拒否されることも受け入れられることもどちらもとても良い経験になったと思います。
全く誰も知らない異国の空間に放り込むというスパルタ教育でしたが、それが却って子供の中の潜在的な能力を引き出したように思います。

思わぬ母子サマーキャンプのメリット

今回、息子と私の母子のみでトロントに行きました。その結果、良い意味で、完全にカナダの空気に飲まれました。母子間では日本語ですが、それ以外は全て英語。修学旅行などで多くの日本人話者がいれば現地の空気に飲まれることはありませんが、母子2人ではなすすべもなく飲まれます。
また、集団ではないからか、よく話しかけられました(ほぼすべて子供に対して)。
「どこから来たの?」
「プール行ってきたの?楽しかった?」
トロントの人は子供が大好きなので、子供と外を出歩くたびに、老若男女、英語話者と英語でコミュニケーションをとることができます。
私自身集団旅行で海外に行った際には、英語を話すというよりも、現地の歴史的建造物を見たりする、いわゆる観光!という旅行でした。結局仲間内で話してしまって、現地在住者ともコミュニケーションをとった記憶がそこまでありません。集団でいるので、英語話者に話しかけられた記憶もありません。
けれど、今回は色々な人が話しかけてくれたお陰か、英語を「あえて使う」というものから「自然と使う」意識が息子に芽生えたかもしれません。その証拠に、最後に宿泊したホテルでは、エレベーターで乗り合わせたスタッフのお姉さんと自然とコミュニケーションをとっていました。
英語話者が絶対的に多い環境に身を置くという経験は、子供の意識に程よく刺激を与えるようです。

ちなみに、私自身もトロントの人たちを見習って帰国後に子供にもっと馴れ馴れしく話しかけようと思い、道を歩いていた息子の同級生たちに話しかけてみました。
その結果、胡散臭いものを見る目で見られて素通りされました。

結論
日本の子供たちの防犯意識と任天⚪︎は世界レベルに凄いと思います。

最後、番外編でアメリカ旅行の記事を書きます。

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