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カナダのトロントのサマーキャンプに6歳の息子と母子短期留学 ①トロントの魅力

今年2023年の7月から8月の約1ヶ月間、カナダのトロントへ息子(6歳)と母である私の2人で行ってきました。
息子は1歳からプリスクールに通い、卒園後にはインターナショナルスクールではなく日本の公立小学校に通っています。
詳しい英語歴についてはこちらで語っています。


なぜトロントのサマーキャンプに行くことにしたのか

信頼できる人がいるから
そもそも息子がプリスクールに通っていた時は、私自身まとめて休みが取りづらい仕事をしていたことに加え、当時不運にもコロナが全世界に爆発的に広がってしまい、海外に行くことすら困難でした。
それでもコロナが流行る前の年などには、気軽に行けそうな東南アジアのサマースクールについてネット上で調べてはいたものの、実態としてよくわからず。
東南アジアと一口にいえどもマレーシアやフィリピンなど候補先も複数あり、同時に数多にある留学エージェントもどこが良いのかわかりませんでした。
良いエージェントも沢山ある一方、時には頼みの綱となるエージェントの杜撰な対応のせいで母子ともにとても怖い思いをした話も聞くので、二の足を踏んでいました。
しかし、いよいよ息子も日本の公立小学校に上がり、英語のモチベーションアップのためにも実際に英語を使う現地に行き、英語しか喋れない友達を作った方が良いなと思いました。
ちょうどコロナも落ち着き、退職して時間ができたタイミングで、姉がカナダのトロントに移住していました。そのため、姉という絶対的に信頼できる人がいるという理由でカナダのトロントのサマースクールに通わせることにしました。
今回は既存の留学エージェントを通さずに現地在住者である姉に全て手配してもらいました。

渡航準備

当たり前ですが、日本では簡単に手に入る物でも海外では手に入らないものが沢山あります。大人だけの渡航ならまだしも、子供がいるため、体調を崩した時の薬などについてもおすすめの物を聞きながら用意しました。
時差ボケ対策や服装についても、逐一姉に聞きながら準備を進めました。
出来るだけ持っていく荷物を的確なもの&コンパクトにするためには、現地在住者に情報を貰いながら準備する方法が一番ベストです。
姉に聞く前に自分自身でインターネットで情報を集めたりしましたが、ネットに書かれている知識はさして多くなく、加えて一昔前の情報も多数散見されたため、きちんと真贋を見極める目を持った上で情報収集すべきだなと思いました。

カナダで驚いたこと

日本のハートフルなおもてなしサービスに慣れていると、海外でのハートレスなおもてなしとそれ故のトラブルの多さに戸惑います。
まず、空港での荷物の受け取りが待てども待てども出てこない。約1時間は待ったと思います。しかも、受け取り場所が急に変わり、その案内も音声アナウンスだけ。トロントからアメリカに旅行した時も思いましたが、きちんと神経を張り巡らせてないと、すぐに置き去りにされます。さすが自由と自己責任の国。
そして、とても驚いたのが、海外では主流のUberに子供を乗せる時には必ずチャイルドシート・ジュニアシートが必要なこと。しかも、きちんとその国の規格に見合ったシートでなければいけないこと。つまり、今回はカナダの規格で作られたシートを持参する必要がありました。うっかり日本で海外規格のシートだから〜と買って持って行くと、アメリカの規格だったりするので要注意。
なお、タクシーならシートをつけなくても問題ありません。
空港はタクシーが沢山走ってるので困りませんが、場合によってはUberを使わざるをえない地域もあるので、旅行するときには事前に宿泊するホテル等に確認することをおすすめします。

子連れからみるカナダトロントの魅力

日本では、カナダというとバンクーバーを想起する人が多いかと思います。飛行時間はバンクーバーは日本から9時間、トロントは13時間と、バンクーバーの方が行きやすいです。そのため、よくカナダに留学していたという人に具体的な地名を聞くと、バンクーバーに行っていたという人が多いです。
私自身もトロントについては、渡航する前は特段何のイメージも持っていませんでした。トロントってカナダの西だっけ東だっけくらいの酷い有様でした(ちなみに正解は東です)。
しかし、いざトロントに行くと、人は温かく、子供のための設備が整っており、夏は猛暑の日本と比べると遥かに暮らしやすい気候でした。
次ではトロントの魅力をざっと語ってみます。

1 人が優しい

トロントのどこが良かった?と聞かれると、私はまずはじめに、人が優しかったことを挙げます。
母子のみでの渡航だったため色々と困難に出くわすことも多かったのですが、一方で、数えきれないくらいの人々が私たちを助けてくれました。印象的だったエピソードについて書いてみます。

◎トイレ事件◎
そのとき、ちょうど息子と私は姉一家とともにトロントの地下鉄に乗っていました。
もうあと3駅くらいで姉の家につきそうになったとき、息子からポツリと恐怖の言葉。
「漏れそう」
つづけて、
「まじ無理」
/(^o^)\
ちなみに息子、この時点ですでにトロントで前科一犯(名誉のために詳細は伏せます)。
ま、でも次の駅で降りてトイレに行けば良いか〜と思った私に、義兄が容赦なく爆弾を投下しました。
「あ、ごめん。トロントって全ての駅にはトイレ設置されてないよ」
\(^o^)/
どうやらトロントでは選ばれしエリート駅にしかトイレは設置されていないみたいです。そんなことある?
ちなみにそんな選ばれし駅まで残り2駅。なんとか車内では頑張って我慢してもらい、エリート駅に着いたと同時に母子で走り出しました。
標識を見ながら右往左往してると、なんとトイレは降りた側のホームとは反対側にあるとのこと。
階段をえっさほっさと駆け上り、駆け下り、やっとトイレの扉が見えてきました。
よし、いけー!!!!
と息子を放ちましたが、すぐさま息子は股間を押さえながらUターンしてきました。
え、嫌な予感…。
「ちょっとー!故障中だってー!!」
/(^o^)\
この時親子揃ってout of orderの張り紙を絶望の表情で見つめていました。
この記事は、トロントの地下鉄のトイレ事情がなかなかの修羅の有様なので、きちんと選ばれしエリート駅の位置を把握してから移動することをお勧めするものです。みなさん気をつけてください。

---という悲しい注意喚起の記事ではないので、ここで絶望する我々に素敵なトロントマダムが声をかけてくれました。
声を掛けるいうよりも、あまりにも私たちの絶望顔が面白かったのか大爆笑していました。マダムはわざわざホームに降りるエスカレーターの列に並んでいたのに、その列からスルリと抜けて私たちに歩み寄り、
「トイレならこの先を左に行って下に降りたところのフードコートの先にあるわよ〜頑張って〜!」
と明るく励ましてくれました。
おかげさまで、無事、息子は前科2犯にならずにすみました。よかった。その節はありがとうございました、マダム。

◎お兄さんが優しすぎた事件◎
もうすぐトロントから日本に帰る日が近づいてきたある日。息子と私は大量のスーツケースを抱えて移動していました。余裕で子供が入れるスーツケース2個に、小さめのスーツケース、背中にはそれぞれ大きなリュックサック1つずつ。
トロントの道の舗装は滑らかではなく、結構凸凹があります。
私は大きいスーツケースを2個持ち、息子に小さめのスーツケースを引っ張ってもらっていました。ガラガラ引っ張っていると、なぜか舗装が斜めになっており、そのトラップに親子共々ひっかかりました。
私はスーツケースを倒しこそしなかったものの、車道に出ないように体勢を整えるのに必死で、息子を見ました。彼が引っ張っていたスーツケースが倒れていました。
火事場の馬鹿力よー!ファイト一発ー!
と叫んでると、道の向こうからイカついお兄さんがやってくるのが見えました。一方の手に紙皿に乗せたタコスを、もう一方の手にはホットコーヒーらしきものを持っていました。お兄さんの足の先には、まさに今倒れたスーツケースを起こそうとする息子。
ひえー!怒られるー!!
私がソーリーソーリー言ってると、お兄さんがオウと叫んで立ち止まりました。
すわ、カツアゲか!?
と思ったところで、お兄さんはおもむろに持っていたタコスとホットコーヒーを直に地面に置き、息子のスーツケースを助け起こしてくれました。
呆然とする我々に、イイ旅を!と言ってタコスとホットコーヒーを拾い上げて去って行ったイカついメンならぬイケメン。
これから食べようとしてるものを地面に置くという一種の自己犠牲をしてまで助けてくれたお兄さんには大変感動しました。


2 子供向けの無料コンテンツが充実してる

トロントでは、子供を連れて歩いていると、すごい頻度で人の優しさに触れます。
そんな人々が集まっている地域なので、トロントの至る所に子供向けの無料コンテンツが溢れてます。
特に驚いたのが、公園の水遊び。蛇口を捻ってぴちゃぴちゃ遊ぶレベルではありません。整地された場所にかなり大きい円の水たまりのようなプールを作り、子供達が遊べる環境を作ります。監視員は市が雇うアルバイトを2人。定期的に塩素を投入し、水質管理を怠りません。
これ、使用料はかかりません。しかも、大抵の公園に整備されているので、どこも混まずに伸び伸び遊べます。子供たちは水着に着替えて水遊びの道具を持ち込んで大はしゃぎで遊んでいました。

トロントの無料の公園プール。
この後近所に住む兄弟3人組がきて、初対面とは思えぬほど楽しく遊んでいました。

他にも、野球の試合前にはスタジアム前で、子供向けにトランポリンや滑り台の遊具を出して開放していたり、子供向け無料コンテンツがかなり充実しています。

スタジアム前に設置された大型滑り台。このほかにもトランポリンなどたくさんあり、だいたい2分ほど並んだらどの遊具でも遊べました。

調子に乗ってトロントの魅力を書きすぎたので、次の記事で息子が実際に通ったサマースクールについて書きたいと思います。











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