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自分が満たされる相手は親だとは限らない

入社したのが18歳の時だったからか
配属先が工場内で
アットホームな雰囲気だったからか
安心感があって
大切に育てていただいたと思います。


教育係だったベテランの先輩は
頼りになるお父さんみたいで
同期の女子たちは姉妹のような
先輩後輩は兄弟のような
そんな雰囲気でした。


昔の事なので
辛かったことは忘れているのかも
知れません。
でも、仕事も、遊びも、
一緒に教わって
充実した日々でした。


ある日、職場に母から電話
「〇〇さ~ん、お母さんから電話よ」
何かあったかとドキッとします。

「もしもし、どうしたの?」
と電話に出ると
「おいなりさん、できてるから
 帰りに寄りな」

商売をしているお店から離れた実家で
祖父母と暮らす私に
会社から家に帰る前に
店によって、取りに来い
って事です。

取り次いでくださった先輩には
ホントのことが
言えませんでした。。
「大丈夫だったの?」と聞かれても
「はい、大丈夫です。
 すみませんでした」

『もう、
 恥ずかしいったらありゃしない』
『番号を教えるんじゃなかった!』


職場の飲み会で
両親のお店を使っていただく事もありました。
私も参加者だったりもしました。

ある時
とてもお世話になっている上司が
遅れて来られて
お店に入られて...
父がご案内したはずが...

ご立腹で
座敷に上がってこられました。
「ここのオヤジさんは不愛想だな!」

うわ~ お父さん、何をしたんだ。。

そっと降りて調理場に行くと
父も不機嫌でぶつくさ...

「酔っ払いが嫌いだから
 店を継がないと言ってたくせに
 愛想ふりまきやがって」

って私のことか。。
『もう、子供か!!』
上司にやきもち焼くんじゃない。
しかも今日はお客様

両親ともに
商売が優先で
頼りにしたり甘えたり
できなかったけれど

その分
会社の方々を頼ったり
相談したりして
ここまでやってこられました。

意地悪な人もいたけれど
どなたかが助けてくれました。

まさか、あの頃の私が
永年勤続になろうとは
きっと諸先輩方はビックリ仰天
ましてや都心に勤務なんて
しかも今はリモートワーク
人生何が起こるか分かりませんね。


これからも、頼り頼られて
WinWinで
働けたらなぁと思います。

どこまで行けるか
いざ進まん。


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