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#個人調香
Marguerite
生花:マーガレット
マーガレットはあの夏ずっと、白い花を絶やさなかった。
伸びるままに任せた苗は瞬く間に木質化し、
茂みとなって庭の一角を塞いだ。
花の可憐さとは程遠い野生。
触れればキク科に特有の、苦みを含む青臭さが手に残る。
あの頃のメタファーとして繰り返し蘇る白い花弁、深い緑の葉、青い匂い。
手に入れたいものはたくさんあった。
何一つ叶えられる当ても無いのに、絶えなかった望みの数々。
Column_フローラル/グリーン
イリスとポプリ
対照的なふたつの香り。
両方ともにボトルの中が残り僅かになった。
現在販売されている同品はボトルがモデルチェンジした。
同じサンタマリアノヴェッラの特別な香りの抽出液、トリプルエキス、が製造中止になったのは、老舗の瓶製造工房がクローズしボトルが供給されなくなったためだと本店で聞いた。
ブランドを問わず、香水もボトルもともに良いものがに失われている。
一方、かつて在る特別な店でしか
Short story_「夏の月」香りのサンプル
Sanjinの拙いShort story(不定期)にお目通し頂き、どうもありがとうございます。
香りからインスパイアされた物語。
物語からインスパイアされて調香された香り。
香りと物語はひと組でありながら、残念ながら香りはインターネットではお届けができません。
2019/07/27配信の「夏の月」について、試験的なことではございますが、ご希望の方に香りのサンプルをお送りすることに致します。
東京残香 VIII 新木場
FUEGUIA1833: Malabrigo composed by Julian Bedel
水面は見えないが、そのビルや倉庫群の向こうには太平洋へと続く湾が広がる。
そこは、もはや人が近づくことを許さない、物流運輸のための海。水路にならない場所はとうに埋め立てられた。
淡いグレーの空の下、只々だだっ広く、水平線の丸さを見て、この惑星がさして広くはないことを知る。
耐えられる程度に衛生
山人業 writing works of Sanjin
note_by 山人ラボをお訪ね頂きどうもありがとうございます。
調香師:::アロマテラピーでもなく、ファッションフレグランスでもなく、ひとが抱くイメージの揺らぎを描き出す調香を学んでいます。昨年、調香師資格取得をしましたが、Ph.D同様に資格取得自体に意味は無く、プロ資格取得後から様々な事例を経験しながら本当の学びが始まったと言えます。
直接香りを感じることができないwebを使って、香りにつ
XXI. ストレス 感覚 調香
容易に解らないこと、秘密、謎めいたこと、不確かなこと
それらを簡単な言葉に丸め込んで、難解な正確さよりも解しやすい嘘や、安易な結論を選ぶ傾向と、スニャータ調香はまったく相容れない。
正直なところ、調香は分からないことだらけだ。
調香に関する技術や知識を身に付けたければ、勉強し経験を積めば済む。
その先の、香りの謎や秘密こそが調香の魅力に違いない。
分からないことに真摯に向き合い続けることを止めれ
XX.【受付】調香室 Śūnyatāスニャータ 2019年 個人調香・調香体験
個人調香・調香体験の2019年の受付を開始しました。
内容:
個人調香:約90分、10種類程度のその季節の天然香料に対する印象を伺いながらカウンセリングをします。それをもとに調香師の東京山人が貴方だけの感覚に向けた香水を調合します。混合香料の安定を待ち、一か月以内に5ccボトル入り香水をお渡しします。
調香体験:約90分、季節の天然香料をお試しいただき、ご自身の感覚を確かめていただきます。そ