情景を描く

画像1 「フレッシュなマンダリンが弾け、アクセントのバジルミントがトップに続き、ラストは温かなムスクが広がる」―そんな言葉や説明は香水がもたらす感覚を何一つ表現できない。それで、ショートストーリ―を使いながら香水を表現することを試みています。
画像2 調香は、逆に物語を香りとして構築する技術です。随分前に調香で描いた物語。その香水瓶を今香ってみると、忘れさえしそうだった物語が色褪せることなく蘇る、そのことに感動を覚えます。薄れ、変わってしまう記憶。それでも香水に刻まれた情景は薫りとともにいつでも心に蘇る。

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