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#調香
東京残香 VIII 新木場
FUEGUIA1833: Malabrigo composed by Julian Bedel
水面は見えないが、そのビルや倉庫群の向こうには太平洋へと続く湾が広がる。
そこは、もはや人が近づくことを許さない、物流運輸のための海。水路にならない場所はとうに埋め立てられた。
淡いグレーの空の下、只々だだっ広く、水平線の丸さを見て、この惑星がさして広くはないことを知る。
耐えられる程度に衛生
山人業 writing works of Sanjin
note_by 山人ラボをお訪ね頂きどうもありがとうございます。
調香師:::アロマテラピーでもなく、ファッションフレグランスでもなく、ひとが抱くイメージの揺らぎを描き出す調香を学んでいます。昨年、調香師資格取得をしましたが、Ph.D同様に資格取得自体に意味は無く、プロ資格取得後から様々な事例を経験しながら本当の学びが始まったと言えます。
直接香りを感じることができないwebを使って、香りにつ
XXI. ストレス 感覚 調香
容易に解らないこと、秘密、謎めいたこと、不確かなこと
それらを簡単な言葉に丸め込んで、難解な正確さよりも解しやすい嘘や、安易な結論を選ぶ傾向と、スニャータ調香はまったく相容れない。
正直なところ、調香は分からないことだらけだ。
調香に関する技術や知識を身に付けたければ、勉強し経験を積めば済む。
その先の、香りの謎や秘密こそが調香の魅力に違いない。
分からないことに真摯に向き合い続けることを止めれ
XX.【受付】調香室 Śūnyatāスニャータ 2019年 個人調香・調香体験
個人調香・調香体験の2019年の受付を開始しました。
内容:
個人調香:約90分、10種類程度のその季節の天然香料に対する印象を伺いながらカウンセリングをします。それをもとに調香師の東京山人が貴方だけの感覚に向けた香水を調合します。混合香料の安定を待ち、一か月以内に5ccボトル入り香水をお渡しします。
調香体験:約90分、季節の天然香料をお試しいただき、ご自身の感覚を確かめていただきます。そ
VIV. 香りを伝える表現
個人調香した香水をお渡しする際には、調香に使用した全ての天然香料名とその比率のメモを一緒にお渡ししている。再現材料にもならないので調香師にとってもクライアントにとってもさして意味はなく、調香した季節に沿った香料原料の備忘録に過ぎない。同様に、調香ノートのトップ、ミドル、ラストの香料成分記載は、香りのコンセプトを理解する手助けにはなるものの、必ずしもそれらの成分が香るわけではないため参考以上のもので
もっとみるIII. 力をもつ香水
2013年12月、後にレッスン生として勉強会に加えて頂くことになる辻大介先生の個人調香を初めて受けた。そこに行きつくまでには、独学に加え、一般向けに開催されている植物療法や芳香療法の講習を受講してみたこともある。しかし、容易に手に取ることができるありふれた書籍に記載されている以上の情報は得られず、受講料を支払って知り得たことは、未だ香りは謎に満ちた世界であるにも拘らず、香りを使って何かをしようとし
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