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クルマでお出かけ in 茨城-高萩

 2050年のカーボンニュートラル実現に向けてトヨタが開発を続けてきた「TOYOTA bZ」シリーズ。「bZ」の名に込めた想いはBeyond Zero。二酸化炭素の排出量ゼロを超えた価値、乗る人全員が楽しい時間や空間を共有できるクルマです。その「bZ4X」で訪れたのは高萩市。貴重な史跡や名店、地球の息吹を感じる絶景などをご紹介します!


時代を超えて今もなお
高萩のロングライフデザイン

A|お屋敷通り

茨城県高萩市下手綱地内
駐車場:20台

 最初に訪れたのは「お屋敷通り」。ここは室町時代に築かれた松岡城へと続く石畳です。今は廃城となりましたが、たつご通りから松岡小学校に至る通り沿いには、水戸藩主の附家老であった中山信吉公の住居跡や江戸時代の武家屋敷が現存し、この一角だけ当時の面影が残っています。

松岡城三の丸の跡地には現在松岡小学校があり、土蔵、土塁、堀などの遺構がある。通りは市民の生活圏につき、散策はお静かに、撮影はご配慮ください

 今にも羽織袴のお侍さんが歩いてきそうな城下町の風情ですが、ここは地域の人々の暮らしを支える生活道路。時代劇のような町並みを自転車に乗った学生やクルマが行き交います。

「お屋敷通り」の終点、松岡小学校前の大手橋にて

B|穂積家住宅

茨城県高萩市上手綱2337-1
駐車場:40台、バス2台

 続いて江戸中期に建てられた「穂積家住宅」へ。ここは庄屋のほかに酒造業、林業、金融業などを多角経営していた豪農の屋敷で、主屋、長屋門、前蔵、衣装蔵、庭園が今も当時のままに残されています。

母屋は安永2(1773)年に建立。回遊式庭園は約100坪の広さがある。水戸藩の郷土制度の実態を考える上でも歴史的価値の高い茨城県指定文化財

 茅葺き屋根を維持するために月1回の燻蒸を行っていますが、茨城県の文化財につき、手を入れられるのは原型をとどめるための修繕のみ。一般公開されており、他にも撮影やイベントの会場などに貸し出され、広く活用されています。

「穂積家住宅」母屋。寄棟造りに一部入母屋造りを入れてつくられた重厚な茅葺き屋根が特徴的
天井高く梁が巡らされている板の間
屋敷の北を流れている関根川から水を引き、石造りの太鼓橋が架けられた庭園

のんびり歩いてひとまわり
レトロな駅舎と商店街

C|高萩駅

茨城県高萩市大字高萩1928
駐車場:有料14台(高萩市春日町第1駐車場)

 まずはクルマをパーキングに駐めて、「高萩駅」へ。JR常磐線高萩駅は明治30年の開業。現在の駅舎は大正15年に改築された2代目の木造建築です。建物正面のデザインが特徴的で、鉄道愛好家の間ではレトロな駅として知られています。

駅前れんが通りより「高萩駅」西口を臨む。れんが通りには、地元で愛され続けている個人経営の専門店が建ち並ぶ

 駅前には江戸時代の学者「長久保赤水」の像があり、その功績を讃えています。高萩市赤浜出身の赤水は、儒学や地理学に通じ、中でも赤水が完成させた日本地図は「赤水図」と呼ばれ、江戸時代から明治時代初期まで広く世に用いられました。

駅前に設置された「長久保赤水」像と「赤水図」

 西口駅前のれんが通りには商店街があり、飲食店や書店などが軒を連ねています。その中からこだわりのお店を2軒ご紹介しましょう。

D|美留区

茨城県高萩市春日町1丁目1-19
駐車場:有料14台(高萩市春日町第1駐車場)
※駐車料金のサービスあり

 来年で創業50年を迎える「美留区」は、当時都内で流行っていた珈琲専門店のお洒落な雰囲気を、高萩にも実現させたいと家族で探究して始めたお店。

1975年創業の珈琲専門店。店主のおすすめは開店当初から変わらぬ味、しっかり甘いチョコレートパフェと、しっかり濃いめのオリジナルブレンド

 レンガの壁や客席などの調度品、装飾品の一つ一つまで、理想を詰め込んだ内装は開店当初のまま。高萩駅前の憩いの場として愛されてきた歴史を感じる、落ち着いた雰囲気が素敵です。

開店は朝8時。お得なモーニングサービスが人気
王道の盛り付け、「チョコレートパフェ」(右)と「マロンパフェ」(左)
「コーヒーゼリー」は苦味と甘味が絶妙なハーモニー

 自慢のコーヒーをはじめ、ナポリタンやピラフ、チョコレートパフェなど昔ながらのメニューが並びます。開店以来すべて味を変えておらず、久しぶりに訪れた人も一口で懐かしい記憶がよみがえるのだとか。温かみのある明かりに照らされた店内、提供される飲食物、どこを見ても絵になるお店です。

半世紀の風格を感じる店内

E|bo-shi coffee(ぼうしコーヒー)

茨城県高萩市本町3丁目1飛田ビル1F
駐車場:有料14台(高萩市春日町第1駐車場)

 そこから歩いて3分の「bo-shi coffee」は自家焙煎コーヒーのテイクアウト専門店。この春同じ建物の2階から1階へと移動したところで、馴染みのお客さまも増えています。扱う豆はすべて、農園まで把握しているスペシャルティコーヒー。それぞれの豆の持ち味をしっかりと引き出し、特徴を感じるコーヒーに仕上げています。

イベント出店スタイルの「bo-shi coffee」店内

 数種類の豆から選べる本日のコーヒー、ダッチ式のアイスコーヒーなどの定番以外にも、季節変わりの商品やカフェインレスもあり、品揃えは常に豊富。

8時間かけて抽出する「ダッチ式水出しアイスコーヒー」(左)と、コーヒーの果肉や果皮を使いながらカフェインレスの「コーヒー・フルーツティーソーダ」(右)
でも手軽に本格コーヒーが楽しめる無糖の「ラテ・ベース」

 いつ訪れても新鮮な出合いが待っています。選ぶのに迷ったときは味の好みを伝え、お気に入りの一杯を探してみましょう。


ランチ&お土産に
地元でも人気のグルメ店へ

F|アトリエ小麦

茨城県高萩市上手綱4107-1
駐車場:3台

 ランチに訪れたのは、パン屋さんが営むレストラン「アトリエ小麦」。お店が人家の少ない山間にあるのは、薪を焚いてパンやピザを焼くためです。手作りの石窯は火の調整が難しいのですが、お店を始めた店主のお母さまが食育の一環として、あえて手間隙のかかる作業に重きを置いていたのだとか。焼きたてのパンを求めに、次々とお客さまが訪れます。

体と心を健やかに保つための食事。すべてはその大前提のもとに作られています。メニューによって数に限りあり。お食事でご利用の際は必ずご予約を

 看板メニューは「常陸牛のビーフシチュー」。しっかりと脂抜きをしつつ旨味を残す下ごしらえで、さらりとしているのにコクがある上品な味わいです。冬から春にかけては期間限定「牡蠣とホタテのパイ包み」がメニューに加わるそう。

1日4食限定「ビーフシチューのポットパンプレート」(サラダ、ドリンク、フルーツ付)
「常陸牛のビーフシチュー・フルセット」(サラダ、パン、スープ、ドリンク、デザート付)
「アトリエ小麦」店内。テラス席もあり

G|五浦ハム

茨城県高萩市上手綱2565-11
駐車場:11台

 食事の後はお土産を買いに「五浦ハム」へ。こちらの「ハム焼」は炭火焼きで香ばしく、県内のお祭りやイベント会場でも見かける人気のワンハンドフード。焼きたてのテイクアウトのほか、5本入の真空パックも人気です。

「五浦ハム」店頭のキッチンカー
ゴロゴロと切ったハムを炭火で焼いた「ハム焼」は食べ応えあり。注文を受けてから焼き立てを提供。来店の際はご予約を

 店内では各種食肉加工品のほか、アイスクリームも販売しています。バニラ、ピスタチオ、ブルーベリーなどと並んで「ロースハムアイス」「ベーコンアイス」の文字を発見! 甘さの後から塩気と燻製の香りが追いかけてくる、ここでしか味わえない変わり種です。

「ベーコンアイス」

海、大地、そして宇宙へ
自然の神秘に思いはせる一日

H|高戸小浜海岸

茨城県高萩市高戸848-8
駐車場:20台

 次に向かったのは高萩の景勝地「高戸小浜海岸」。切り立った海食崖に挟まれた小さな入江が2つあり、緑の松、海食崖の間から見える太平洋とのコントラストは一枚の絵画のよう。夏には水遊びの場として賑わっています。

かつては鵜の捕獲場として利用されていた「高戸小浜海岸」
断崖に挟まれた入江、中央の岩山には手掘りの洞窟(立入禁止)が貫通している

I|さくら宇宙公園

茨城県高萩市石滝608-1
駐車場:30台

 続いて「さくら宇宙公園」へ。ここは日本初の“テレビ衛星中継受信の地”を記念した公園で、園内には茨城大学の宇宙電波館などがあり、開けた視界の中に国立天文台の巨大なパラボラアンテナが立っています。緑が多く散歩やランニングなどに打ってつけの静かな場所です。

正式名称は「高萩市衛星通信記念公園」。パラボラアンテナが独特の景観を生み出す広い園内には、約300mにわたり桜の木が植えられている
木々に囲まれ手入れの行き届いた芝生の大地が広がる「さくら宇宙公園」

 今回のドライブコースも雄大な景色や心惹かれるスポットがたくさんありました。どこか行ってみたいところは見つかったでしょうか。皆さまのプランのお役に立てたら幸いです。この秋も愛車とともに、どうぞ楽しいドライブを!

高萩市のおでかけマップ



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