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思い出の茨城ドライブ 岩間編

この記事は、2021年3月1日時点の内容です。

 明るい日差しが降り注ぐここは、笠間市愛宕神社の大鳥居前。今回は水素で走る燃料電池自動車『MIRAI』に乗って、岩間地区周辺をオトナ男子のひとりドライブ。
 アロマ講座へ出かけた妻を見送り、日中はそれぞれに趣味を楽しもう。夜は土産話を語り合う、そんな休日も素敵だと思うこの頃。さて、まずは愛宕山へ!


愛宕山のワインディングロード

A|あたご天狗の森

茨城県笠間市泉99-15
駐車場:95台

 愛宕山は古くより天狗の修験道として名高い山。葉のうちわを使って天狗が空を舞った話などが伝えられています。愛宕山から吾国山にかけての山塊は県立自然公園に指定されており、素晴らしい眺望や四季の美しさは茨城百景にも選ばれています。

天狗伝説にまつわる天狗の力石と天狗の輪。

 大鳥居前の駐車場付近は「あたご天狗の森」と呼ばれる市営公園として整備され、平日でもハイキングコースを行き交う人の姿が見られます。
 展望台からの眺めは絶景! 太平洋を行き交う船や、茨城空港を発着する飛行機などがよく見えます。

昼は眺望素晴らしく、夜は夜景と星空観察も楽しめる。

 4月上旬から5月上旬まで、さまざまな種類がリレーするように咲き揃う桜の名所としても知られています。森の中にはアート作品や天狗にまつわるスポットが点在し、起伏を利用した長いローラー滑り台は子ども達に人気です。

※「あたご天狗の森公園」は、2024年3月にリニューアルされ、展望デッキやカフェ、シャワー室などが新設されました。


B|愛宕神社

茨城県笠間市泉101
駐車場:100台

 山頂近くに鎮座する「愛宕神社」は、火の神を祀る日本三大火防神社の一つ。霊験あらたかな場所として人々の信仰を集めています。

火防は元より、あらゆる災を払い除ける神様へお詣り

 拝殿へは、大鳥居を潜っていくルートと、少し下ったところに拝殿正面に出る道があり、こちらの百石段はかなり勾配がきついです。歩きに自信のない方は大鳥居の道より、神社のすぐ近くまでクルマで上がることができます。

「愛宕神社」から見えるジオラマのような景色。線路を走る電車の種類まで判別できる。

C|エトワ笠間

茨城県笠間市上郷2775-7
駐車場:利用者専用駐車場あり

 と、ここで、愛宕山に昨年できたグランピング施設「エトワ笠間」をご紹介しましょう。
 グランピングとは食材や用具がすべて整っていて、気軽に豪華なキャンプを楽しむこと。「エトワ笠間」ではタイプの異なる10棟のキャビンと6張りのテントがあり、好みに合わせて滞在スタイルが選べます。テントと言ってもその設備はホテル並みで、ベッドやソファ、エアコンも完備された快適な空間。アウトドアの新しい楽しみ方は女性やご家族連れに好評で、近隣の方の利用も多いそうです。

「エトワ笠間」アウトドアバー周辺のファイアープレイスからは、水戸から鹿島にかけて、霞ヶ浦周辺など、茨城の平野部が一望の元に。

 夕食はそれぞれのデッキにて。定番のBBQはもちろん、冬季でも屋外こたつが用意され、星空の下で熱々お鍋が楽しめます。手間のかかる準備はすべてお任せ。抜群の眺望を楽しみながら、ゆったり過ごすのが醍醐味です。食後は天空のバーで星を眺めながら乾杯。そんなお洒落な過ごし方ができるキャンプ場。

ホテル客室のような充実した設備とキャンプらしい開放感が楽しめる「グレーステント」内部を、今回特別に体験させてもらいました。

 ファイアープレイスからの眺めは遠く水平線までさえぎるものがありません。虫の声を聞きながら眠りにつき、朝は少し早起き。日の出とともに変わりゆくパノラマの景色を楽しみましょう。

D|合気神社

茨城県笠間市吉岡27-1
駐車場:5台

 眼下の岩間駅の近くには、知る人ぞ知る聖地「合気神社」があります。合気道の産屋と称され、世界中の人々が修行に訪れる日本唯一の神社です。

開祖の植芝盛平翁がこの地で修行を重ね、和の武道といわれる合気道を生み出した。4月の例大祭には海外からも参詣客が訪れる。 (写真提供=合気神社)


 1944年に開祖が36畳の道場と神殿を建立。今では世界的な総合武道へと発展した合気道の総本山です。


のどかな里山で楽しむグルメ

E|FLOWER HILL HANAZONO

茨城県笠間市上郷971
駐車場:5台

 広々とした田園風景を走り次に向かったのは「FLOWER HILL HANAZONO」。本当にこんなところに? と思う瞬間があるかもしれませんが、迷わず進みましょう。英国旅行の際に庭の美しさに魅せられた初代オーナーが、20年程前にイングリッシュガーデンを造りカフェを開きました。現在は子どもの頃からそのお庭に魅せられて育ったというお孫さんが引き継いでいます。

春はカモミール、オルレアなど白く可憐な花が多く咲き、ゴールデンウィーク頃はハンカチの木の花が見事。

 春のハーブ類、夏のラベンダー、秋の紅葉、冬枯れの景色まで、いつ訪れてもそれぞれの美しさに彩られたお庭。そんな景色を眺めながら、体調に合わせた自家製ブレンドのハーブティやスパイスの効いたスイーツをいただくひとときは、秘密の花園にでもいるように静かで落ち着く時間。一人で訪れてもゆっくりと過ごせる雰囲気です。

「オレンジとクローブのブラウニー」と「リラックス」のハーブティ。
リニューアルした明るい店内。

F|ブラッスリーテロワール

茨城県笠間市押辺2108-7
駐車場:15台

 ランチは「ブラッスリーテロワール」の「ハーフポーションのフルコース」。彩り美しい前菜の盛り合わせ、スープ、肉、魚、デザートが味わえるお値打ちのセットです。

窓外の景色が広々として、季節を感じながらゆったり過ごせる。


 肉料理は看板メニューのほろほろに煮込んだ「常陸牛ほほ肉のビーフシチュー」。深味のある自家製ドミグラスソースはじっくり3週間かけて仕込むプロならではの味わい。魚も活けじめのものだけを使い、皮目のパリっとした食感が鮮やかです。基本に忠実に。でも常にオリジナリティを追求し、料理に添えるソース1つからデザートに至るまで、新鮮な驚きに出合える名店です。

お店自慢の味をいろいろ堪能できる「ハーフポーションのフルコース」。他にも「プレミアムランチ」など、セットメニュー各種有り。

G|アトリエ プティ・ボア

茨城県小美玉市小岩戸字北原1887-1
駐車場:46台

 最後はお土産を求めに、観光バスも立ち寄るという話題のお店「アトリエ プティ・ボア」へ。小美玉産のコシヒカリを店内で製粉して作る「米粉バウムMinoriz」は、しっとりと柔らかな口当たり。バウムクーヘンの穴にチーズクリームを詰めた「チーズインバウム」も人気です。

店内はバウムクーヘンをイメージ。
インパクトのある見た目の「ガトー ア・ラ・ブロッシュ」は発酵バターと沖縄産黒糖の風味。カフェでも召し上がれます(写真手前)。

 地元とのご縁を大切にした商品を心がけているそうで、県内で採れた食材を使った季節のパフェも楽しみのひとつです。

その時々の旬の素材の「季節のパフェ」。

 さて、今回のオトナ男子のソロドライブはいかがでしたか。クルマなら、そして一人なら、ますます行動範囲が広がりますね。鳥の目線で四季折々に美しい大地を俯瞰しに出かけてみませんか。


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