![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72281617/rectangle_large_type_2_33b4e46cb3bca8ab9f223cfb2b30473d.jpeg?width=800)
漫画みたいな毎日。「身体も心も、春の準備。」
窓の外は、まだまだ、雪が山になっており、朝夕は、気温はマイナスだ。寒い寒いと言いながら、布団から出てきた子どもたちは、我先にストーブの前に陣取っている。
しかし、日中は、気温が上がったり、陽が差して、雪が溶け、高かったはずの、かまくらの天井が少しずつ下がってきている。
隙間を見つけては、かまくらの天井を掘ったり、狭くなった部分を広げてはいるのだが、先日は、天井を高くした部分が雪が薄くなっており、雪を乗せて踏み硬めようと上に乗った際に、天井を踏み抜いてしまった・・・。
春が近い。
子どもたちも、こころなしか、新しいことに取り掛かろうとする姿がちらほら見受けられる。
春が近づくと、身体が、既に春に移行しはじめ、ムズムズする。心も、なんとなくそわそわして、イライラしやすくなる。年度が変わることもあり、なんとかく、落ち着かないこともあるのかもしれない。
「患者さんも、〈最近、なんとなくイライラするんです〉と言う人が出てきたよ。」と、鍼灸師の夫。
東洋医学では、春は「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」のひとつ「肝(かん)」の働きが活発になる季節ととらえる。「肝」はエネルギーや怒りを司る器官。そのためエネルギーが高まって、イライラしたりストレスを感じやすくなったりするのだそうだ。
春は、うずうず。
春は、もぞもぞ。
そういえば、長男が小さい頃、一日中、怒ってばかりの事があった。
いったい今日はどうしたのだろう?と、ふとカレンダーに目をやると、その日は「啓蟄」だった。
啓蟄とは二十四節気の1つで、春の中では3番目にあたる節気です。寒さが緩み、虫たちが土の中から出てくる季節を表し、春の季語としても使われます。 啓には「開く」や「開放する」という意味があり、蟄には「寒い時期に虫が土の中に籠もる、隠れる」という意味があります。
啓蟄の言葉が持つ意味どおり、この時期になると太陽が当たって雪解けが進み、土の中も暖かくなって虫たちが春を感じて動き出しはじめるのです。一歩ずつ春に近づいていることの現れです
ふむ・・・このことを知って、長男の中に冬の間に籠もっていたものが、開放されたのか・・・と、妙に納得したのを覚えている。
その後、啓蟄について調べていると、『虫出しの雷』というものがあることを知った。
虫出しの雷(むしだしのかみなり)は、二十四節気の春を示す最初の節気「立春」を過ぎてから初めての雷のことをいいます。俳句の季語でもあり啓蟄の近くに良く鳴るため、啓蟄の風物詩として知られています。
虫出しの雷が鳴ることで、土の中で眠っている虫たちが驚いて目覚め、地上に出てくることからその名が付けられました。
立春を過ぎると大気が不安定になり、雷が鳴ることが多く雨の日が続くこともあります。しかし、雷は虫たちの目覚まし時計となり、一雨降るごとに暖かさが増して春の訪れを知らせる兆候になります。
長男の怒りっぽい一日は、どちらかというと、『虫出しの雷』だったのかも・・・とも思えてきた。虫好きの長男は、冬は虫が居ない、虫が居ないと退屈だと言っては、毎年、春を心待ちにしていたので、自分が『虫だしの雷』となって、虫たちに「春だよ!!!」と知らせたのか?!と。
まだまだ冬、と思っていたが、春に向けて、少しずつ軽やかな心と身体にしていきたい。
もぞもぞ、そわそわが、イライラとなって、私自身が、『虫出しの雷』を家の中に落とさないようにくれぐれも気を付けなくては・・・・と思っている。
冬の間に溜め込んだものがないか、自分の身体とこころに問いつつ、なるべく、小出しに外に出しながら、ゆったり、慌てず、軽やかに春を迎えられるようにしたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1644911593862-onfCpzn2jn.jpg?width=800)
学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!