漫画みたいな毎日。「使いかけの蝋燭が生まれ変わるときに。」
子どもたちの誕生日、クリスマス、何かの行事でケーキを作り、その度に飾られる蝋燭たち。
最後まで使い切られることは、稀であり、半分以上は最後まで燃え尽きることなく終わる。しかし、捨てるには、なんとなくしのびない気がして、まとめてしまっておいた。
数日前、長男が、「使いかけの蝋燭で、新しい蝋燭を作ろうよ。」と言い出した。
キャンプにも使えるし、災害時用にもなるから、空いたジャムの瓶に大きめの蝋燭を作りたいと。ジャムの瓶であれば、蓋を閉めれば火も消えるから、火の管理も安心だしね、という。
なるほど、それはいいね。
ということで、家中の使いかけの蝋燭が集合し、蝋燭作りが始まった。
子どもたちで話合い、「色ごとに溶かした方が綺麗なんじゃない?」と、色ごとに湯煎で溶かし、瓶の中に重ねる順番をバランスを考えながら流しこんでいく。
長男はタコ糸で芯を作り、末娘は色を分け、二男は溶かしながら様子を見る。母は傍で、なんとなく見守るだけ。
子どもたちの作った再生蝋燭の色合いは、あたかもベリーのムースか、南国のスムージーみたいだ。
「美味しそう~!!!!」と皆が口々に叫ぶ。どちらも食べ物に見えるのが、食いしん坊家族ならではだろう。
災害時用でもある蝋燭だが、使わないで済めばそれが望ましい。
すべての人の何気ない日常を、やわらかな灯りで照らす、そのような役割であって欲しいと願うばかりだ。
学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!