マガジン一覧

保存版note

心に残ったもの。読みやすい文。あとから読み返したい。そう感じたnoteたち。

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成功は運か努力か才能か?についての考察

「人生は運ゲーに過ぎないのか?」「運ゲーだとしたら攻略法はあるのか?」というテーマをここ数年ずっと考えていて、自分なりに納得できたので備忘録として書き残しておこうと思う。 今の時代に「努力は報われる」といった話を素直に信じることはできないのは明白だが、分不相応な夢は描かないほうが良いという雰囲気もある。 そこで、昔から続く「成功は運か努力か才能か?」という疑問に対する考えをまとめてみることにした。 才能ではなく運が支配する世界2022年のイグノーベル経済学賞に非常に面白

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高校1年生の初夏 私は初めてプロ野球を観戦しに行った 田舎である地元に 応援する巨人が試合をしに来るとの事で 同じく巨人ファンの父親と現地に参戦することにしたのだ その日は夏休みに入る終業式の日で 父親に学校まで迎えに来てもらい HRが終わると同時に急いで車に乗り 車の中で着替えながら向かった 現地で父親とユニホームを買い 2人で着替えて写真を撮ったりしていると こんにちは と声をかけられる 今回のチケットは母の知り合いが取ってくれていて その知り合いと息子も隣

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ちょっとした話

突然だが 私は感情があまり外に出ていないらしい だいたい 冷静だね 落ち着いてるね と言われることが多いし、なんなら 冷たいね と言われることすらある 高校の卒業式、クラスで泣いていなかった女の子は私だけだった いや、もちろん悲しかったのだ でも、後から 「わかちゃんだけ泣いてなかったけど嬉しかったの、、?」と言われたことがあった 祖母が亡くなった時も 私は泣かなかった 薄情者だ と親戚に言われた まだ高校生だった私は 深く傷ついた記憶がある 泣かなかったら 悲

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体罰について日本と欧米の逆転

欧米は今、児童虐待に対して非常に厳しいという。叩くなんて親であってももってのほか、となっているそうな。 他方、日本ではまだ鉄拳制裁みたいなことが少なくなく、虐待に関する相談件数も増えていく一方。 私が不思議に思うのは、なぜこんな「逆転現象」が起きたのか、ということ。 欧米はルソーが登場するまで、ムチで子どもを育てるのは当然とされていた。キリスト教では、人間は「原罪」を負って生まれてくるとされていた。しかし子どもはその原罪を意識せず、無邪気なまま。その無邪気こそが罪深いと考え

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自分語り

ただひたすら自分のこと。内省。赤裸々。心の深淵をのぞく。自分を切り売りしてるnoteたち。

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アンビバレント

親子とか。夫婦とか。恋人とか。友だちとか。 人と人との繋がりや思いが伝わる何かが苦手だ。 そういう場面や状況。創作されたものでも現実でも。そういう場面に出くわすと。心が震わされたり込み上げてくる感情があったりする。 家族というものや。恋愛や結婚というものに。ずいぶんと冷めた考えを持っている自分なのに。驚くほど心を揺さぶられてしまう。 そうしたアンビバレントな心に気付いたときに。心のが上下に振られてしまい。疲れるから。苦手と感じているのかもしれない。 自分が好きな漫画

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ミステリアスとか。 壁が厚いとか。 そう評されることが。 まあまあある。 とくに自分のことを隠しているわけではないし自分ではどちらかと言えばオープンな方だと思っている。 なのだけども。 この自己評価と他者評価との解離は一体なんなのだろう。 とある友人と話してて思いついたことを書き綴ってみる。

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¥1,000

距離感

夏のにおいが街を覆うころ。人々が行き交うようになった街角。 店には人が溢れ。客と客、客と店員を区切っていた仕切りは取り除かれ。 長らく開かれなかった地元の祭りでは屋台が立ち並び。多くの人が口を大きく開けて笑いそして美味しそうに食べている。 入職してきた新人たちの集合写真も。マスクを外して撮影されていて。 これが日常だったっけ。そんな戸惑いにも似た疑問が頭を駆け巡る。 マスクを取って初めて。ああ、この人はこんな顔をしていたのか。そう思うことが多くなってきた。 感染症

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尊さ

「神さまなんていねぇよ」 ひとりの患者が救急車で運ばれてきて。手術を受けたあとにICUに戻ってきた患者を眺めながら。先輩のひとりは吐き捨てるようにそう言った。 人工呼吸器に繋がれて眠るその人は。まだまだ働き盛り。幼い子どもの子育て真っ最中で。しかし脳の奇形した血管が破綻してしまったおかげで生死をさまようことになってしまった。 本人の想い、幼い子どもをのこしたパートナーの想い、子どもたちの行く末。そうしたものに思い巡らせば巡らすほど、これから待ち受ける苦労・苦悩しか浮かば

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保存版note ver.医療

医療。看護。役立つ知識。深掘りしたい情報。落とし込みたいnoteたち。

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救急外来のシャワー室の窓は、社会の弱いところを見つめる窓

                         執筆:雨田立憲先生   12月中旬の寒い日、救急隊から、体動困難で失禁などもある患者(仮にTさんとする)の受け入れ要請があった。異臭が強いためシャワーが必要とのことであった。詳細は不明だが、アパートの大家がTさん退去後の部屋に状況確認に行ったところ、退去したはずのTさんが身動きもできない状態でいたので、警察介入後救急要請となったという。  ◆受け入れまでに今回シャワーに入るメンバーは研修医A君、実習中の医学生B君、看護師C

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「家族が到着するまでの間、心臓マッサージくらいはしておいてほしい」電話口で家族は医師に伝え、電話を切った。

                          執筆:石上雄一郎 患者は80歳男性だった。仮にAさんと呼ぶことにする。 入所している施設で、夜間、職員が見回りをしている時に、Aさんが息をしてないことに気づいた。 施設職員は夜間の嘱託医に電話をしたが、夜中は対応できないから救急車を呼ぶようにと言われた。職員は当直の看護師を呼び出し、救急に連絡。当院の救急外来に搬送となった。  ◆蘇生の状況 心電図の初期波形は心静止、目撃者なし、バイスタンダーもいなかった。救急隊が心肺

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心室細動なのに、意識があるってよ🚑🚒 心肺蘇生法の不思議

心室細動なのに、意識があるってよ どうも👨‍🚒🤚 救急救命士のAPO隊長です。 今回は救急隊として頻回に経験する、心肺蘇生法のお話です。 とは言っても、今回お話するのはレアケース。心肺蘇生法中で、しかも心電図は心室細動なのに、なぜか意識があるというケースの紹介です。 👨‍🚒「は? ドユコト??」 わかります。本当にその気持ち、よくわかります。 そうですよね。 もう一回言いましょう。 👨‍🚒「は? ドユコト????」 ありがとうございます笑。 この症例は、前回

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【病態から鑑別】失神と意識障害【循環器内科医による意識障害の考え方】

失神と意識障害がごっちゃになっている人がいます. 先日も外来で相談があったのは,「房室ブロックで当科受診歴がある人で,意識障害で救急要請されました」 この時,私が思ったこと 「房室ブロックの情報は,ほぼ意味をなしていないな」 です. ひらたく言うと 意識障害は,循環器疾患が関与しないことが多い ということ. でも,なんとなくごっちゃになっているのは,失神と意識障害の病態が混ざっちゃってるからです. しかし,失神と意識障害,この2つの病態は,根本的に全く異なり

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