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アリーナ・オープンから感じるeスポーツ化の可能性。

 昨今マジック:ザ・ギャザリングがeスポーツ化に失敗したという記事を多く目にする。マジックプロリーグの廃止に伴い、カードゲームのeスポーツ化の困難さが露呈した形となったからだ。そんな時勢に、真逆のeスポーツ化の可能性を感じさせる経験をしたので、記事にしたいと思います。

 eスポーツにしろ、スポーツにしろそのプロが成立するかどうかは、観客が十分いるかどうかだ。観客がたくさんいればどんな企業でもそのスポーツチームのスポンサーや大会のスポンサーになり、自社の名前や製品を宣伝したいことでしょう。カードゲームのeスポーツ化に向かなかったのは、まさにその点で、プレイヤー以外の人が観戦を楽しむには、あまりにもハードルが高すぎたことだ。最低でも試合を楽しむのに、カードゲームのルールとカードプールぐらいは知らなくては楽しめない。それに加えてアクションゲームや従来のスポーツに比べて、感覚的に楽しめる要素が少ないと来ている。

 ならばルールをしらない人が楽しめる状況とはどんな時だろうか?。先日開催されたアリーナオープンというMTGアリーナ上のかなり気軽に参加できる賞金性のイベントに参加した。その傍らで私はパートナーに応援してもらいながら試合を進めていたのだ。ルールをしらないうちのパートナーですら、身近な人が戦っている姿はわりと、楽しめた様子だった。つまりルールを知らない人でも身近な人が賞金を懸けて戦っている姿を観戦するのは楽しみやすいのだ。

 今の現状カードゲームが強いというだけで、観客を集めるのは難しい。まだその強さに魅了されるだけの土壌が観客に備わっていないのだ。その土壌を整備するにはアリーナオープンはとても良い機会だ。友人や家族、同僚にに「今からゲームで20万円の賞金を目指すから、応援してよ!取れたら焼肉おごるから!」と言ってアリーナオープンに参加してみてはどうだろう?。きっと少しは興味を示してくれるだろう。すべてのプレイヤーが応援してくれる人を1人でも見つければ、すごい数の観客になるだろう!

 このように、「身近な人が賞金を懸けて戦うイベント」によってマジック:ザ・ギャザリングそのものに興味を持ってもらい、そこからあわよくばマジックで遊んでもらえれば、少しづつeスポーツ化、競技プロ化の土壌は整っていくのかもしれないと、先日にアリーナオープンを通して私は感じました。

 そして土壌が整った後は、よもやeスポーツ化できるかどうかは、マジック:ザ・ギャザリングというゲームの面白さにかかっていると思います。そしてそのポテンシャルがマジック:ザ・ギャザリングにはあると思います。おそらくマジックプレイヤーであれば一度は現MPL所属の八十岡翔太選手や行弘賢選手、佐藤レイ選手といった方の独走的なデッキに驚かされ魅了されたことがあるはずだ。マジック:ザ・ギャザリングは強さが、魅力や個性に繋がる、そんなポテンシャルを持つカードゲームだと私は信じたいと思う。

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