お店も、地域も、デジタルの力でより良くしていく。今治のバーテンダーの挑戦!【SUNABACO受講生インタビュー】
夜の街で輝くバーカウンター。
そこで日々お客様をもてなしながら、デジタルの力で店を進化させようと挑戦を続ける男性がいます。商工会議所青年部やPTA活動など、地域での活動も精力的にこなすBar風のオーナー風本崇さんに、SUNABACOとの出会いから現在までのお話を伺いました。
SUNABACOと出会ったきっかけは?
「全くの偶然だったんです」と風本さんは振り返ります。
風本さんが初めてSUNABACOへ訪れたのは2024年5月。通りがかりにSUNABACOの店舗に目が留まり、店頭前にあったチラシにあった「デザインを作成できるIllustratorやPhotoshopといったツールが学べる」という文字に、直感的な可能性を感じたそうです。
「飲食店の世界って、見た目の訴求力がとても大切なんです。メニューやチラシ一つとっても、お客様の目に留まるかどうかで大きく変わる。でも、うちを含めて多くの店が、その部分にあまり力を入れられていない。そこを変えられたら面白いんじゃないかと思いました」
予想以上の学びの深さ
お店で使うメニューのデザインを改善したいという目的からSUNABACOのデザインコースを受講した風本さん。当初は単純にデザイン作成のソフトウェアの使い方を学ぶつもりでしたが、実際の学びはそれをはるかに超えるものだったとお話しします。
「特に印象に残っているのは『ユーザーインタビュー』という考え方。デザインって、見た目を綺麗にすることだと思っていたんです。でも実際は、デザインは使う人の気持ちを深く理解することから始まる。その発見は、商売人として本当に勉強になりました」
人気商品「しまなみレモンサワー」の誕生
SUNABACOのスクールの最後には、学んだことを実践する「卒業制作」という期間があります。
風さんは、同じくデザインコースを受講していた今治と沖縄のチームメンバーと一緒に、Bar風でこれから売り出したいと考えていた「しまなみレモンサワー」のブランディングをテーマにしました。
「コンセプトメイキングから、ビジュアルデザイン、プロモーション方法まで、スクールで学んだことを全て注ぎ込みました。」
卒業制作では、エレベーターピッチ(短時間で企画の本質を伝えるプレゼン)や、インセプションデッキ(プロジェクトの方向性を定める手法)など、実践的なスキルも習得。
「正直、最初は難しくて戸惑いましたが、グループでの作業を通じて、少しずつ理解が深まっていきました。」
デザインとは単に見た目のことではなく、目的を達成するための「設計」のこと。
しまなみレモンサワーをどう売り出し売上につながるかをデザインをするために、学んだことを活かし実践!
Bar風の現状を分析し、お客様や関係者にインタビューし、求められる価値を形に落とし込んでいきました。
「その結果、多い時では1日約80オーダーをいただく看板商品に成長したんです!」そう語る風本さん。
特に効果を感じたのは、デザインによる商品の見せ方の工夫だといいます。
「従来のメニューは文字情報が中心で、何が売りなのかが伝わりにくかった。デザインの基本を学んだことで、お客様の目線で情報を整理し、魅力を効果的に伝えられるようになりました」
デザインコースを卒業後、しまなみレモンサワーは人気商品に。
「しまなみレモンサワーは店の中でも定番商品になりつつあり、本当の意味でデザインというのができたなと思います。一般のお客さんにも、SUNABACOの中でも、『今治に来たらBar風のしまなみレモンサワー』という認識ができたのがすごく大きいです!」
学んだことで、見えなかった景色が見えた
「実は最初、私はテクノロジーに対してかなり否定的だったんです」と風本さんは率直に語ります。生成AIなどの普及にも懐疑的で、デジタル化の波を「人間味が失われる」と警戒していたそうです。
しかし、SUNABACOで学びを進めるうちに、その考えは大きく変わっていきました。
「テクノロジーは、使い方次第で可能性を広げるツールだと気づきました。例えば、AIやデジタルツールを活用することで、単純作業から解放され、より創造的な仕事に時間を使える。そして何より、お客様により良い体験を提供できる。それは飲食店として、本質的な価値の向上につながるはず。テクノロジーを活用することや、課題解決の考え方を持つことは、今の時代を生きる子ども達への教育や将来を考えることもできるようになりました。」
プログラミングへの挑戦
デザインスキルを身につけた風本さんは、さらなる高みを目指してSUNABACOのDX人材育成講座、そしてプログラミングスクールも続けて受講。
「正直、最初は不安でした。でも、SUNABACOの講師陣が、非エンジニアでも理解できるように丁寧に教えてくれました」
DXやプログラミングを学ぶ中で、特に印象に残ったのは、問題解決の考え方だそうです。「物事を論理的に分解して、一つずつ解決していく。その思考法は、店舗運営にも活かせています」
DX人材育成講座の卒業制作ではチームで今治市役所のタスク管理アプリを作成。この制作を通じて、コミュニケーションツールの重要性を認識し、AIを活用したアプリの開発にも取り組みました。このアプリは実用化に向けて卒業後もプロジェクトが動き続けています。
また、プログラミングスクールの卒業制作では自身が所属するPTAで長年の困り事だった「学校行事の写真管理・販売」ができるアプリ作成に挑戦。
プログラミング経験0からスタートし、試行錯誤を重ね、自身や周囲の課題を解決するためのツールとしてデジタルは今や当たり前の存在になっています。
地域への還元を目指して
プログラミングやデザイン、さまざまなデジタルツールを学んだことにより半年前と比べ大きくスキルアップした風本さん。
現在は自身の店のホームページリニューアルを計画中。
「高額な外注費を払っていたホームページもゆくゆくは自分の力で作っていきたい。自分で管理しコストを削減し、自分で更新していくことでお客様により分かりやすく、より魅力的に店の価値を伝えたい」と意欲を見せます。
さらに、その経験を地域の他の事業者にも広めていきたいと考えています。「商工会議所の活動を通じて、デジタル化の重要性を伝えていきたいですね。特に、若い経営者の方には、早めに取り組んでほしいと思います」
「プログラミングは今こんなことができるよとか、それこそChatGPTとかAIを使ってコードを書くこと含め、『デジタルを活用したらこういうことができる可能性がある』という話ができるようになってから、自然とテクノロジー系のお客さんも店に寄られるようになってきました。店の中でDXの話がでてきたり、自分がデジタルを活用してどう役立てる考えるようになってきてから、自分の周りで建設的な前向きな話が多くなってきました。」
迷っているあなたへ!
「時間の確保は最初は確かに大変です。特に飲食店は夜が忙しいですから。しかし、その価値は十分にあります」そう風本さんは力強く語ります。
「デジタルスキルは、これからの時代を生きる上で必須になると思います。最初は不安かもしれません。でも、一歩踏み出せば、必ず新しい可能性が見えてきます。失敗を恐れずチャレンジする。それが、私がスクールで学んだ最も大切なことかもしれません」
地域をデジタルの力を活用し盛り上げていく。風本さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。彼の歩みは、デジタル化の波に直面する多くの事業者にとって、貴重なロールモデルとなるはずです。
始めるのに、遅すぎることはない!
風本さんのように、仕事を続けながらデジタルスキルを身につけ、お店と地域に新しい価値を生み出す。 そんな方を支援するWEB集客に特化した短期集中講座が、12月2日(月)よりスタートします。
【12月開講!デジタルマーケティング短期集中講座】
開講日:2024年12月2日(月)- 12月2日(水)
期間中8回の講義 / 月水金19:00‒22:00
場所:全国のSUNABACO、オンライン
受講形態:全国のSUNABACO現地 / オンライン
講義内容:Google 活用・SNS 運用/スマホで広報素材撮影/ショート動画編集/チラシデザイン/営業スキル・適正価格の付け方/ネットショップ作成
アーカイブも残るので、忙しい事業者の方にもおすすめです。
SUNABACOのショート動画制作講座を受講し、SNSでの動画発信も始めた風本さん。新しいことをどんどん取り入れ、業務に活かしていっています!
他にも、風本さんが受講した「デザインコース」「プログラミングスクール」も2025年1月6日(月)から開講されます!
詳しくはこちらから▼
デザインコース
八代、高松、オンラインで開講
プログラミングスクール
今治、江別、天草、コザ、オンラインで開講