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「いじめではないので対応しません」と言われた日

その後ぐらいから、小夏がクラスメイトに対する不満を口にする回数が増えていきました。
例えば小夏は誘われていないので参加をしていない、放課後や休日の遊びの報告をわざわざしてきて
「あ! ごめーん。小夏ちゃんは誘われてなたったね」
と言ってきたり。
「今日これからみんなで遊ぶんだ。小夏ちゃんは誘ってないから着いて来ないでね」
と言われたり。
そんなことが頻繁に起こるようになって、それを母に報告するようになりました。
始めのうちは母も聞き流していましたが、だんだんに不快に思うようになり担任に相談をしたのでした。
「イジメとは違うかもしれないけど、こういうことをされると嫌な気持ちになる。遊んでほしい仲間に入れてほしいわけじゃなくて、これみよがしにその報告をするのをやめてほしい。先生から指導できませんか?」
と伝えました。
すると担任からは
「イジメとか傷つけようと思って言ってる訳じゃない。単純に楽しいことがあったから共有したくて話しただけ。指導するような対象じゃない」
と返答がありました。
またしても腑に落ちない対応でした。
とはいえ母としても「イジメ」かと言われたらそこまで確信は持てなくて、
「先生やこれを言う側の子は何とも思わないかもしれないけど、これをされて傷つく人間もいるということだけ知ってください」
と切り返すことが精一杯で、この話はそれっきりになって状況は放置されたままになりました。

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