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海外で出会った素敵な人達③

彼とはバイト先であるイタリアンレストランで出会いました。


ポルトガル出身で、第一言語はスペイン語です。
よくバイトのお昼休憩でスペイン語、日本語、イタリア語など
オーストラリアは多国籍な国なのでいろんなバックグランドを持つ仲間と言語交換していました。
彼はオーストラリアには留学生として来ました。

確か30代後半でよく”I'm old" と口にしていました笑
すぐに眠くなってしまうし、腰を痛がっていたのをよく覚えています。

私はそのレストランで主に飲み物を担当していたので、
スタッフの分のジュースやコーヒーを作ることが多かったのですが
よくコーヒーを褒めてくれていました。


どこか優しい田舎のおばあちゃんみたいな雰囲気をただよわせていました。
休憩時間が被ると賄いを一緒に選び、シェアしたり、
食べなと自分の夕ご飯用で買ったピザを私に分けてくれたり。
遠慮しても受け取るまで食べて食べてと笑



私が人生をかけていた目標を現実的に諦めなければならないという時にもとても親切にしてもらいました。

その時の私の口癖はというと
”What should I do"  私は何をするべきなんだろう
”I need to do〇〇”  私は〇〇をする必要がある
”I don’t know what I want to do" 自分が何をしたいのかが分からない
”I have to do〇〇” 私は〇〇しなければならない

とまぁこんな感じでネガティブなことばかりを考えてしまっていたし、
自分にプレッシャーを余計にかけてしまうような考え方をしていました。


そんな時によく彼には『頭を使いすぎだ。考えすぎ。自分の心に従え』
とよく叱られていました笑

『僕が君と同じくらいの年齢の時にそんなことを考えたことはほとんど無い。ただお酒を楽しんでいた。でも、そうやって挫折を味わったりすることはとてもいい経験だ』


となんだかんだ最後にはフォローしてくれます。


ちょうどそんな感じで挫折を味わっている時に
日本(私)とオーストラリアでの遠距離になっていた相手と関係が悪化 (この時ズタボロだったなぁ、、😂)


今なら遠距離はどうしても疎遠がちになってしまうだろうし、
自分と相手の忙しいタイミングが重なってしまったりと
どうしようもなかったところがあると思えますが、

その時は全部と言っていいくらいの事象を自分のせいだと本気で思っていました。


留学しに海外に出なければ、もっと一緒にいられたかもしれない。
(留学は出会う前から決まっていた)
夢を諦める辛さを経験しないで済んだかもしれない。
留学費用、その他諸々今までかけてきたお金を無駄にしなくてよかったかもしれない。

もっとよく考えていれば、、

他人と違うことをしたいなんて考えないで、安定コースを選んでいたら、、

自分にもっと余裕があれば相手の変化に早く気付いて気持ちに寄り添えたかもしれない、、(今思い返しても、あの状況で自分に余裕を持つのは難しかったと思います。😂)


今になって客観的に考えられるようになったからこそ、いろんな見方をできるけれど、
その時は 自分のせいだ と必要以上に責めてしまっていました。


バイト先での休憩時間でも
人と一緒にいる時間ですらしんどくなってしまい、

静かな場所を探しては一人で食事をしながら泣いていました。

それを見つけて話を聞いてくれて涙を拭いてくれたのを覚えています。
「You are strong」 と声をかけてくれました。

なんだかんだで彼自身も大変だったんだろうなと思います。
大切な一人息子と恋人を残し、単身でオーストラリアにやってきました。
コロンビアからの距離とかかる交通費のことを考え、しばらくは戻れないと悲しそうに話していたことがありました。


彼は「遠距離での関係を保つのは大変だ、僕は頻繁に連絡を取ることを好まないから良い彼氏ではないんだ。」と言っていました。
「でも君の彼は冷たい態度をとっていたとしてもまだ連絡をとっているのならきっと日本で待ってくれている。気にかけていると思うよ」

というような内容で慰めてくれました。
(自分も大変だっただろうに、、涙)




最近コロンビアの彼がインスタを更新しているのを見つけました。
その投稿にはその彼女と思われる女性からラブラブなコメントが!!
(よかった😂)
遠距離の中どうにか関係は保たれているようだと知って安心しました笑笑
誰目線?って感じなんですけどね笑


とりあえず幸あれ!!!!



〜おまけ〜
ポルトガル人の彼には何人か兄弟がいます。
私にその兄弟と両親の写真を見せてくれたことがありました。

家族全員ブラウンの目をしています。

ただ彼を除いては!

彼の目はオリーブ色で顔立ちもどこか似てないというか、、

「僕はお母さんだけが知っている秘密なんだ。でも僕の父親は自分のことをちゃんと息子と呼んでくれて大切にしてくれている」
と笑いながら教えてくれました。


いろんな話を聞いてくれて、話してくれて。
ワイワイ仲良かったのですが、
いまだに彼の正確な名前の発音がわからないんですよね、、笑
(ごめんよ、、)


だから毎回なんとなくで呼んでいました。
ごめんよ、、(二回目)














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