見出し画像

巣ごもり備忘録

はじめまして。

京都の大学に通い、政治学を学ぶ学生です。
自粛生活が続き、家の中でいろいろ考えることが多くなったので、ここに書き留めておこうとnoteを始めました。ジャンルを決めずに書いていこうと思います。

実は3月中旬まで、デンマークで交換留学をしていました。
コロナウイルス感染症が中国や日本で大々的に報道されるようになっても、3月に入るまでは対岸の火事。アジアで何か新しいウイルスが流行しているみたいだぞ。そんな程度の認識でした。

その後のウイルスの勢いは周知のごとく。
あれよあれよと私の住んでいた街にもウイルスの脅威が迫り、デンマーク政府は早々に国境のロックダウンを決定。休校になって寮で不安のうちに自粛生活をしていた私の元に日本の大学から帰国指示のメールが届いたのはそれからわずか1週間も経たないうちのことでした。

このままここにいても学校に行けないなら留学している意味もない。でもまだまだやり足りないことがたくさんあってどっちにしても不完全燃焼。いろんな思いが交錯するも、すでに決定権は私の手中にはなく、気がついたら成田空港に降り立っていました。なんの感慨もなく。あっけなく終わってしまった私の留学生活。

と、こんな話はすでに同じような経験をした留学生たちに使い古されていることでしょう。みんな複雑な事情を抱えて、断腸の思いで今それぞれの決断の下にこのコロナ禍を過ごしているのだと思います。でもそれはもう、過去のことになってしまった。この受け入れがたい事実にどう向き合い、自分の軸を立て直すのか。

私はこの予期せぬ感染症の世界的流行に際し、現代社会の様々場所で、様々な問題が、人間が追い求めてきた社会の弊害ともいうべきあり方で露呈していることを、身を以て感じています。それは決してコロナによって起こったことではなく、何食わぬ顔で以前から私たちの生活とともにあった。それをただコロナウイルスによる非日常的な状態が浮き彫りにしただけのことで。

このnoteでは、ポストコロナ時代の世界を生きるためにはどんな心持ちが必要なのか、自分なりに考えて、分析してみたいと思います。もちろん、直接関係のないこともあるかと思いますが、「考えること」をやめたら「人間であること」をやめることにもなってしまう。だから、脳の鍛錬だと思って、未来を信じたい若者の心の叫びにぜひ、気軽にお付き合いください。


(写真は帰国前最終日にデンマークからドイツ方面をとった夕陽)