マガジン

  • 創作作品

    主に自作詩を掲載しています。短歌や小説も。

  • エッセイ|日記

    エッセイや日記。声に出すには憚られる怠惰な生活のことを書き連ねる連載。不定期更新。

最近の記事

ライブ出演情報

2024.10.15.Tue よだかPre.「UNDER GROUND MELTDOWN」 「Vol.4 〜勝手に詩やがれ編〜」 @吉祥寺曼荼羅 OPEN 18:30- START 19:00- TICKET ADV ¥2,000-/DOOR ¥2,500- (+各1Drink) ACT/DI9/Leeeeeeeeeeo/夏野/田中豪/よだか 21:20-フリーセッション有 友達に誘われたから断りきれなかったpart2 本当の本当に最後のひとりぼっちのポエトリーリー

    • ライブ出演情報

      2024年9月14日(土) Hi-Fi Poets @サブテレニアン(東武東上線大山駅) もうしばらくポエトリーリーディングはやらないよ なんて宣言していたにも関わらず、友達に頼まれたら断れない自分が、いつの間にかオファーを引き受けていました。 久しぶりの長尺ライブです。 観客の方々もオープンマイクで参加出来るそうなので、ぜひ一緒に楽しみましょうね。

      • 詩|summer ends

        駅前の中華料理屋閉店だって 結局一度も行かなかったな かき氷食べずに今年も過ぎてゆく 車窓からの街が今は悲しい 生ぬるい風が幻を連れさってゆく 君から貰った手紙は、ゴミの日に出しちゃったよ 飛行機にでもすればよかったな 苦手だった塩素の匂い、魚みたいに泳げない つま先立ちで青空へ近付きたい 汗ばむ午後、アイスみたいな雲の揺らぎ 解けた黒髪の向こうにオレンジが透けて見える 立ち止まって振り向いた 騒がしさが手招きして 思い出した、思い出している 胸につっかえた約束を 思

        • 詩|セブンスロマンス(7th romance)

          静けさと煩い蝉の声、プールサイドで眺める塩素の匂い、夕方の青とピンクが混ざったところを綺麗と思う気持ちが、存在していたんだよ。本当はね。だから、もう二度とそこへは行けないって今更になって教えないでよ。歪む音が脳内で駆けるモーションも今すぐ出来たら、簡単に命を捨てて天才と呼ばれて見せるのに。僕と言ったら運命の虜で、きっとこの街の終わりまで見てしまうんだ。 君に付けられた傷跡が消えかかる度、瘡蓋を無理に剥がして血が滲む。汗でへばりついた黒髪が染められる事、朝の光を救いと呼ぶ事、か

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        記事

          詩|(すべての希望はかつて絶望と呼ばれていた)

          かけっこが得意だった一等星、いつのまにか最後尾で明日待ち中。 ぼくが見つめる光の先できみは希望を歌って、立ち尽くすだけのぼくに影を落とした。 嫌にじめっとした夏の終わりのことだった。 あの夏に似た夜。 知らない駅できみに似たひとを見つけたけれど、背負った希望の形が違くて振り向くのを躊躇った。 指先でつまめる僅かな光を、ぼくは絶望と名づけて胸の奥にしまい込んだ。 一生をかけて忘れたいあの夏を、思い出なんて呼ばないでほしい。 大切なものばかり大切に出来ないで、甘ったれたこ

          詩|(すべての希望はかつて絶望と呼ばれていた)

          詩|浴室にて

          世界が愛を歌っているとき、ぼくはまだ選択を知らず、音感だけの文字を綴っている。 汚されたいまで行けそうにないハイウェイ、24/7、砂漠のなれの果て、恋を抱いて駆け出したい空は、色の映らないスクリーン。 ゆめを見ていたかったんです、ただぼくは、血管がちぎれるみたいに心臓を動かす爽やかなゆめを。 だけど浴室が、精液が、ぼくを殺して、動かない呼吸器を装着させるから、きっとこのまま落下していくそんな排他的ロックンロール・ミュージック・ビデオ。 孤独味のガムを味のしなくなるまで噛んで、

          詩|浴室にて

          good bye世界、と、夏の眠りの報せ

          ちゃんとお知らせしていなかったのですが、しばらく一切のポエトリースラム、ライブに出場・出演しないことを正式に発表いたします。期間は、とりあえず来年11月14日まで1年間。 この先のことは分かりませんが、1年間は絶対に舞台に上がりません。 理由は金が無いから働かなくちゃいけないだとか頭がダメダメでお仕事が上手に出来なくて死にたくなっちゃうだとか、他にも色々ありますが第一の理由としてはそんな感じです。 元来持っているADHD的な気質が起因して生活に支障を来たしているので、生活を

          good bye世界、と、夏の眠りの報せ

          詩|STUPiD GiRL

          2022.6.4に川越ロトムにて行われたポエトリースラム『川越スラム』初戦で読んだ作品です。 運のいいことにこの日は自分の25歳の誕生日で、自分の情けない過去や振り切れない思い出に別れを告げるために出場しました。 内容は只の自分語りですが「2年ほど負け続けて初めて勝つことが出来た」「絶対に勝つと決めてその気持ち相応の準備や練習をし、結果を出すことが出来た」作品なので大変思い入れがあります。 内容が内容なだけに舞台上で読むことはもう2度とないので、供養として今回載せることにし

          詩|STUPiD GiRL

          詩|フォーエバーヤング

          午前2時過ぎ シンクに水滴が落ちる ラジオの笑い声で目が覚めて、こんな風に笑えたらなって何度も思って二度寝 夢に見る街はいつも優しくて残酷な光 帰る場所は何処にも無いと、先生に告げられた学級会 ページを捲れなくなった卒業式 桜が舞って何も見えなくなった ティーンのわたしに押し寄せる荒波の、その全ては青春そのもの 忘れないはずの宝物だった ネオンライトに照らされて、引き摺り出す過去と追憶 冒涜だらけで尊敬の無い日々 振り向いても誰もいない東京 演技力が試されるの今日も エッ

          詩|フォーエバーヤング

          詩|spark

          「人に優しく」 「嘘は吐かない」 「ありがとうを忘れるな」 子供の頃にお母さんに教えられた愛は、優しさは、時に人を傷付けるかもしれないね。 だから、死んでしまえと言われた朝は、いつもより背筋がピンと伸びる。 馬鹿なふりをして振り向かずに生きられるのなら、美しいまま、そのまま、生きられるのに。 馬鹿な人間。 ぼくは人間。 きみも人間。 一過性の幻に生まれ落ちても選ばれなかった、小さな魂。 澱みなく去っていく過去と思い出。 きっと明日には忘れているはずの六月は、やけに暗くて呆

          詩|レム

          きみは柔らかな陽だまりに落ちた ゆっくり吸って吐いた息が一定の拍を打つ 秒針、止まり損ねた夜の過ち 銀色の枠が今は世界 聞こえない言葉は無いのと同じ だから、きみのことぐらい今は分かってる 深い水槽の中で、罪ばかりの部屋の中で 不恰好な紙飛行機を踏みつけて笑った 管制塔に声は記録されず 花束の無い旅路には戻らない それでもぼくら子どもだから、味のしない映画をずっと見ている こんにちは、愛おしいひと さようなら、愛おしいひと 何度繰り返してまた忘れて こんにちは、愛お

          詩|レム

          ライブ出演情報

          2023年8月15日(火)
オープンマイク JET POET
start 19:30
@高田馬場 JET ROBOT 30分のゲストライブをします。 即興の演奏がつくオープンマイクなので、いつもと違った雰囲気での朗読になること間違いなし! とても温かいイベントだし、絶対に楽しい夜になるので、ぜひお越しください。

          ライブ出演情報

          生活の基盤は幸福、夏の夜。

          日焼け止めの匂いが好き。だから夏が好き。 夏バテを気にして野菜をいっぱい買って、面倒でも料理をちゃんとする夏。 好きな曲をかけて踊ってしまうような夏の夜。 夏ってだけですべてが意味を持っている気がしてしまうので、私って案外ロマンチストなのかもとか思ったりして。 案外、でも無いか。絶対。きっとこれはそう。 最近はどうも生活の幸福水準が上がっていて、何もかもが自分を祝福しているみたいに錯覚してしまうな。 コインランドリーからする洗剤の良い匂いとか、銭湯やコンビニへ向かう人々とか

          生活の基盤は幸福、夏の夜。

          詩|渋谷part.2

          少女時代の消費の仕方を教えてもらったあの放課後 煙草の味を知ったカーテンの向こう とっくに過ぎた春を 指折り数えて 傷跡と言い換えて 花火みたいに綺麗で無意味な「さようなら」ばかりです 有線イヤホン 無料案内所 109 ハイライトメンソール 青春と生活の境目は濁ったマーブル模様 泣きたい夜に聞きたいプレイリスト 膝上のスカート ボディファンタジーのバニラの香り纏って迷って渋谷の渓谷 深夜0時過ぎ、人海を掻き分けていく最悪な夜に 絡まるイヤホンが流すナンバガ 少しでも早く此

          詩|渋谷part.2

          詩|雪

          美しさを燃やして出来た灰から、人間は産まれて、その灰にふたたび火を灯すのだ、と、誰かから教えられた気がする。 ぼくの美しさをきみは知って、きみの美しさを僕は知って、それだけがある地平線で、灰は雪のように燃え盛った。 本当はぼくら、ここに産まれるべきじゃなく、美しいまま、別々の惑星で、好き、と、嫌い、くらい輝いて死んでいきたかったです。 燃えることなく、そのまんまで、焼却炉で、死んでいきたかったです。 窓の外では、灰が雪のように燃え盛り、愛だのと呼ばれていて、地球はとうに、ぼ

          詩|雪

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          2023年6月5日(月) ポエトリーリーディングオープンマイク SPIRIT start 20:00 @渋谷RUBY ROOM 1月8日に行われたポエトリースラム「ニューカマースラム」で優勝をし、SPIRITゲストライブ権を獲得しました。 先輩方のライブや参加している皆様のオープンマイクを何度も聞いて、何度も読んだ場所でライブが出来る権利を勝ち取れたこと、数ヶ月経った今でも本当に嬉しく思います。 超楽しみなんだ。 持ち時間は30分。精一杯の大きな声で、愛を詠います。 人生

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