詩|セブンスロマンス(7th romance)
静けさと煩い蝉の声、プールサイドで眺める塩素の匂い、夕方の青とピンクが混ざったところを綺麗と思う気持ちが、存在していたんだよ。本当はね。だから、もう二度とそこへは行けないって今更になって教えないでよ。歪む音が脳内で駆けるモーションも今すぐ出来たら、簡単に命を捨てて天才と呼ばれて見せるのに。僕と言ったら運命の虜で、きっとこの街の終わりまで見てしまうんだ。
君に付けられた傷跡が消えかかる度、瘡蓋を無理に剥がして血が滲む。汗でへばりついた黒髪が染められる事、朝の光を救いと呼ぶ事、か