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駅前の中華料理屋閉店だって 結局一度も行かなかったな かき氷食べずに今年も過ぎてゆく 車窓…
静けさと煩い蝉の声、プールサイドで眺める塩素の匂い、夕方の青とピンクが混ざったところを綺…
かけっこが得意だった一等星、いつのまにか最後尾で明日待ち中。 ぼくが見つめる光の先できみ…
世界が愛を歌っているとき、ぼくはまだ選択を知らず、音感だけの文字を綴っている。 汚された…
2022.6.4に川越ロトムにて行われたポエトリースラム『川越スラム』初戦で読んだ作品です。 運…
午前2時過ぎ シンクに水滴が落ちる ラジオの笑い声で目が覚めて、こんな風に笑えたらなって何…
「人に優しく」 「嘘は吐かない」 「ありがとうを忘れるな」 子供の頃にお母さんに教えられた愛は、優しさは、時に人を傷付けるかもしれないね。 だから、死んでしまえと言われた朝は、いつもより背筋がピンと伸びる。 馬鹿なふりをして振り向かずに生きられるのなら、美しいまま、そのまま、生きられるのに。 馬鹿な人間。 ぼくは人間。 きみも人間。 一過性の幻に生まれ落ちても選ばれなかった、小さな魂。 澱みなく去っていく過去と思い出。 きっと明日には忘れているはずの六月は、やけに暗くて呆
きみは柔らかな陽だまりに落ちた ゆっくり吸って吐いた息が一定の拍を打つ 秒針、止まり損ねた…
少女時代の消費の仕方を教えてもらったあの放課後 煙草の味を知ったカーテンの向こう とっく…
美しさを燃やして出来た灰から、人間は産まれて、その灰にふたたび火を灯すのだ、と、誰かから…
きみが言った「一緒に死のう」を信じてしまったあの日から、歩く速度がだんだんと遅くなってい…
一杯のカップラーメンを分け合う真夜中、罪の味だねって笑うぼくの宗教、愛、不確かだけど輝く…
スーパーヒロインフレーバーの口付けして、飲み込んだ季節はいつの間にかグレーが似合う 商店…
なんかいつまでも一緒だと思ってた友達が猫が死んで笑ってた。 鈍色の空がシャネルのリップで赤く染まる。気持ち悪くて吐いた昨日のパスタ、きみの現実に気付けなかった、ライターで炙った暗闇が、草むらを煌々と照らしてる。見なくていいものも見てしまいそうな猫目を細め、考えなくていいことを考えてしまう夜の古城で、空っぽの死体を確認したんだ。人間が死んで残るのは肉と骨だけ。あとは何も無い。その思想や愛や歴史は残らない。欲望だけは日記帳の文字配列に宿る。 不純異性交遊未満純異性交遊以上に、冗談