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詩|ラブレターpart.2

スーパーヒロインフレーバーの口付けして、飲み込んだ季節はいつの間にかグレーが似合う
商店街を通り抜ける冷たい風、さらさらと、カシミアっぽい空気感
曇り空に飾った電飾は、クリスマスの真似してはしゃいでるみたいだ
鍋が美味しいこの季節に、君がいた一小節を口ずさむ
白い息を吐き出して、俺、君がいた夏を思い出した

一人夕方の海を泳いでる 君は向こう岸で髪を靡かせて笑う
誰よりも夏が似合う君はディストーショナルノンフィクションガール
教室の隅にもギター・ドラム・ベース響かせ、憂鬱を音楽に変換する
理想的なWAVファイル 何度聞いても行けないから乗り込んだ遊覧船
歌詞カード越しに滲む水彩画 極彩色の街々は教室の隅から最も近い夢の街
キャンパスノートの1枚に何度も描いた大好きを、心象風景に重ねた初恋を、折りたたんで飛ばす青い空
海の向こうの君に届け、ラブレターフロムトーキョー
受け取ったら君はどんな顔するんだろう

どんな顔するのかな

文化祭の朝の匂いは透き通っていて、体育館には小説の様な光景が続く
残響鳴り止まない午後の事、雨音は小刻みに踊ってる
あの角を曲がれば虹がかかってて、少し嬉しい雨上がり
ギター・ドラム・ベースでいっぱいのライブハウスで
うずくまった僕に差し出された1フレーズを今でも覚えてる

全ての起承転結に君がいた
全ての起承転結に流れていた

誰よりも夏が似合う君に届け、ラブレターフロムトーキョー
受け取ったら君はどんな顔するんだろう

君に届け、ラブレターフロムトーキョー

とか言って結局は
世界中の言葉を集めても表せない気持ちto  you

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